「歩けないけど、泳げるベイビー」アクアマン 失われた王国 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
歩けないけど、泳げるベイビー
DCEU、最後の作品となる本作。ユニバース史上最高興行収入を記録した前作には程遠く、本国だけでなく日本でも大コケしているらしい。前作は良かったし、予告も悪くなさそうだったから、そこそこ期待。あの映像美を大画面で見れるのには結構楽しみだった。
映画館で見たことによる相乗効果はかなりデカいが、前作よりも圧倒的に楽しめた。3Dの紹介映像にした方がいいんじゃないか?と思うほど画面を突きぬけてくる。IMAX3Dだけど、ほぼ4DX。迫力満点で、この冬1番映画館で見るべき作品。映像で驚かされる120分強。こんなに技術が詰まってるのに大コケだなんて、一体どうしたら成功するんだよ。
ストーリーはまずまず。悪役感&野望が薄っぺらいブラックマンタはどうしても魅力的に映らず、メラやアトランナの活躍も今ひとつ。の割にはアーサーが表立ってるシーンもそれほど多くないから、どうしても物足りなさが勝っちゃう。でも、ジン博士とオームはGood。想像通りの展開だけど、アクアマンらしい終わり方でニヤリ。今後とも推し続けたいDCで1番熱い男の脳筋っぷりを描く、正当な続編だった。マイティパワー増して尚良。
ジェームズ・ガンが参入したことによって、DCは大きく変わるだろうけど、世間のスーパーヒーロー飽きは著しく、今後の方針を明確にし、宣伝に力を入れないと何を作ってもダメだと思う。米国の映画市場なんて、コロナ禍の打撃を未だに引き摺っているし、ディズニーなんて涙流してるどころの騒ぎじゃないと思う。MARVELはデッドプール3、DCはJOKER2で大挽回を狙えるか。アメコミ映画は大好きだから、また2019年のような大盛り上がりを見せて欲しいなと思うばかりです。