「期待度◎鑑賞後の満足度△ ご都合主義が気になるかならないかで娯楽映画の出来が計れます。前作は全く気にならなかった。むしろ楽しかった。けど本作は鼻につきまくり。どうしたジェームズ・ワン?」アクアマン 失われた王国 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度◎鑑賞後の満足度△ ご都合主義が気になるかならないかで娯楽映画の出来が計れます。前作は全く気にならなかった。むしろ楽しかった。けど本作は鼻につきまくり。どうしたジェームズ・ワン?
①前作が大好きなのでかなり期待しました。けれど…😢
期待が外れた場合は申し訳ありませんけれども、かなりレビュー内容もキツくなります。
(だってお金払って観てるんだもの。費用対効果にはシビアです。)
②続編は🙍💨⤵️というジンクスは破れず。
③前作ではあまり気にならなかったのに、今回はジェイソン・モモアとパトリック・ウィルソンとの役者としての格の違いがハッキリしてしまいました。
ジェイソン・モモアは相変わらずの一本調子の演技なのに、パトリック・ウィルソンはかなり細かく作った芝居をしています(細かく作る芝居が出来ると言うべきか)。
④海底版とはいえ何処で観たような(まんま『スター・ウォーズ』のシーンが少なくとも2つ、話自体が「ロード・オブ・ブラックトライゼント」)聞いたような読んだようなエピソードばかり。
前作の様なワクワク感なし。
⑤失望点その一:前作のような各海底王国を探検している(観せてもらっている)ような楽しさなし。
南極の古代帝国のみでしかもあんな荒涼として陰気なところだけでは気が滅入ってしまいます。
⑥失望点その二:アドレナリン出まくりの前作のようなラストの大バトルがなかったのも寂しい。
⑦前作の、メラがワイナリーを爆発させて溢れたワインを矢のようにして敵に放つようなシーン(実は前作で一番好きなシーンです)みたいに好きなシーンが一つも無かったのも寂しい。
⑧唯一良いな、と思ったのは敵のソナー波(大体敵の武器―太古の―を地上人が使えるようになった描写が一切無いのが不親切)に対抗するために何百(?)という鯨達が集まって超音波で敵のソナー波発射機を破壊するところ。
地上人ももっと鯨を大切にしなくちゃ。
⑨前作は、アトランティス人と地上人とのハーフであるアーサーの方が純血のアトランティス人の弟よりも真のアトランティス王に相応しい、というところで終わったのが地上人として何か感無量でした(まあ、よくある設定と言えばよくある設定なのですけれども、こういうのが気にならないのが良い娯楽作品である証拠)。
ところが、本作は地上で赤ん坊をあやすシーン(アーサーはハーフだけれども、息子は3/4がアトランティス人なのにどうして海中で育てないのだろう、とやや、じゃなくて大変不思議でした。アメリカの普通のお母ちゃんみたいなメラの格好も嬉しくない😡。それに未来のアトランティスの王様なのに地上人のおじいちゃんと二人っきりにしておくなんて有り得んでしょうが、と思ったら案の定でした。)と暴れまくるシーンが殆どで、王としての役割を果たしているシーンは殆どなし。
何か皆に祭り上げられているからというか、ラストに弟が精一杯持ち上げてくれたからというか、「王」らしさが感じられなかった。もしかしたら前作のラストは大いなる錯覚で実は資質無しだったのかも、とも思わされて散々でした。