劇場公開日 2024年1月12日

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「前作を越えられず…」アクアマン 失われた王国 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5前作を越えられず…

2024年1月13日
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鑑賞方法:映画館

興奮

前作がとてもおもしろく、DCを見る目を変えさせるほどのインパクトを残したアクアマン。その続編ということで、期待値MAXでIMAX3Dで公開初日に鑑賞してきました。3Dによる立体感は思ったほどではなかったですが、迫力のある映像はIMAXにふさわしいものでした。

ストーリーは、古代遺物ブラック・トライデントにより強大なパワーを手に入れ、復讐のためにアクアマンを狙うブラックマンタに対し、投獄中の異父弟オームの協力を得て、海と陸の生活を守るために戦うアクアマンの活躍を描くというもの。

今回は、兄弟和解と家族の絆の物語という面が色濃く出ている物語となっています。前作であれほどいがみ合い、敵だった弟とよもやの共同戦線。性格が正反対の兄弟のかけ合いが、予想以上におもしろいです。とにかくオームが、ストーリー上だけでなく、コメディリリーフとしても大活躍で、ポストクレジットまでしっかりと楽しませてくれます。

もちろんウリの海中アクションやド派手なバトルも満載です。物量で押しまくるような映像は、正直何が何だかよくわからないところもありますが、アトラクションムービーとして堪能できます。

ただ、全体的には期待したほどおもしろくはなかったです。立ち上がりこそよかったものの、前作に比べて軽いノリがやや影を潜めていたのは残念です。海中アクションにも、アクアマンならではの爽快感がもう少し欲しかったです。また、ストーリーにも惹かれるものがなく、終盤はちょっと冗長に感じてしまいました。とはいえ、娯楽大作としては十分に及第点なので、観て損はないと思います。

主演はジェイソン・モモアで、ノリとパワーのアクアマンを好演しています。脇を固めるのは、パトリック・ウィルソン、アンバー・ハード、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、ニコール・キッドマンら。中でも、パトリック・ウィルソンは、主演のジェイソン・モモアを食うほどの存在感を発揮しています。

おじゃる