「虫がダメなのでリピできないが、する必要もないのかもしれない」アクアマン 失われた王国 Dr.Hawkさんの映画レビュー(感想・評価)
虫がダメなのでリピできないが、する必要もないのかもしれない
2024.1.12 字幕 イオンシネマ京都桂川
2023年のアメリカ映画(124分、G)
前作『アクアマン』のその後の物語で、海底から蘇った王国の復興を阻止する兄弟を描いたアクション映画
監督はジェームズ・ワン
脚本はデビッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック
原題は『Aquaman and the Lost Kingdom』で、「アクアマンと失われた王国」という意味
物語は、いつの間にかメラ(アンバー・ハード)と結婚したアクアマンことアーサー・カーリー(ジェイソン・モモア)が、生まれたばかりの「アーサー・ジュニア」を癒しているところが紡がれて始まる
おもちゃの人形を使って壮大なバトルを繰り広げる父を見てはしゃぐジュニア
傍には、アーサーの父トム(テムエラ・モリソン)がいて、妻のメラはアトランティスにいて離れて暮らしていた
アーサーはアトランティスの王として評議会に参加したりするものの、退屈な会議と「地上とは友好的な関係を築かない」という評議会の意見に嫌気を指していた
一方その頃、アトランティスの発見に命をかけているシン博士(ランドール・パーク)は、前作でアーサーに負けたブラック・マンタことデイビッド・ケイン(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)とともに南極大陸を捜索していた
当てが外れたように思われていたが、地下から何らかのエネルギーを探知してしまう
氷が崩れ、地下に落ちたシン博士は、そこで何かの影を見る
武装したデイビッドたちがその奥に進むと、そこにはかつて栄えたであろう王国の遺跡があった
さらにその奥には何かが眠っていて、デイビッドはそこにあった黒色の矛を手に取ってしまう
二つに分裂している矛を合体させると、途端に何かのビジョンが見えて、デイビッドは何かに取り憑かれた
特別な能力が芽生え、そしてアトランティスに保管されているオリカルクムの存在までわかってしまう
デイビッドはスーツ修復のために「オリカルクム精錬所」からそれらを盗み出すものの、その行動がバレてアトランティス軍とバトルになる
それぞれは大きな損害を残すものの、デイビッドは目的を達成し、メラに大怪我を負わせて逃げ去っていくのである
物語は、デイビッドを追うアーサーが、義弟オーム(パトリック・ウィルソン)を牢屋から出し共闘する様子を描いていく
オームもデイビッドとの戦いで矛(ブラック・トライデント)にふれ、そこに眠っている力とかつてあった王国の存在を知っていく、という流れになっていた
前作の記憶がほぼ失くなっていたが、そこまで意味不明になることはなかったものの、余裕があるなら鑑賞した方が良いと思う
アーサーとメラの関係、弟との戦いと軋轢は前作を観ないと全くわからないので、せめて流れくらいは掴んでおきたいと思う
また、映像が眩しくて、動きがかなり速く、さらに巨大昆虫が登場するので、前の方の席だと視力が死んでしまう
ラストのオチも昆虫関連なので、虫嫌いにとっては後味も最悪なものだった
向こう一週間くらいはハンバーガー系統を食べられなくなると思うので注意された方が良いだろう
いずれにせよ、映像はすごいものの、昆虫関係が余計なので、口コミではバズらないと思う
物語はとてもシンプルだが、場面展開させるためにあえて色んな場所に行くが、あまり必要性は感じられない
前作では付き合ってもいないメラといきなり結婚して子どもが産まれているぐらい関連性を感じられないので、前作を知る人ほど余計混乱するのかもしれません