「2021年9月20日(月・祝)鑑賞2」レミニセンス 虹孔雀さんの映画レビュー(感想・評価)
2021年9月20日(月・祝)鑑賞2
正直言えば可もなく不可もなしといったところです。
少し脚本構想のスケールが小さかったかもしれません。
記憶に潜入して事件の真相を探るという展開については、個人の事情から展開を進めすぎてあまり共感できなかった感じがあります。
というのも、個人的な意見ではありますが、ある程度主人公が本職として、世の中の普遍的な事件、事故を調べていくうちに、とんでもないものを引き当ててしまった、そこから必要に迫られ記憶の世界に潜入していって、いろんな人の記憶に迫っていく中で、どえらい真相を手繰り寄せて、最後にはまさかあの人が黒幕だったのかよ!っていう展開がハラハラさせるし、鑑賞者もグイッと持っていかれる感があって良いのだと思うのです。(という展開になると勝手に想像してて)
何度も記憶に潜入すると戻ってこれないみたいなルールがあったとは思うが、その危険性の描写があまり感じられず、記憶のバンだけは上手に描けている程度のものでイマイチ練り込みが足りないのかなと物足りなさを感じてしまいました。
ある女性の失踪がきっかけではありますが、その女性への愛情が忘れられずにというのを主軸に置くとどうしても展開が単線になり、それ以上のものではなくなるかと思います。
せっかくヒュー・ジャックマンに出てもらっているのでしたら、もっとスケールの大きな戦いの中で、ある女性の愛を描き、それもまた映画全体をもり立ててくれるという展開で良かったのにという感じですね。
もし、ヒュー・ジャックマン出てなかったら下手したらB旧になってたかもしれないなと思ってしまいました。
ごめんなさい。