劇場公開日 2021年5月14日

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「キュー!」クー!キン・ザ・ザ つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5キュー!

2024年10月1日
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鑑賞方法:VOD

実写映画「不思議惑星キン・ザ・ザ」は割と好きだ。
ソビエト連邦を皮肉った風刺、チープなセット、わけのわからない物語に、わけのわからないキャラクター、これらはクセになる珍味として私に刺さった。

そして本作である。
基本的なプロットは同じ。であるが、風刺する先がソビエト連邦からロシアに移って、個人的には、よくわからなくなってしまった。
まあ、そんなことが分からなくとも楽しめたろう作品が「不思議惑星キン・ザ・ザ」であったのだから、本作「クー!キン・ザ・ザ」も楽しめるはずなのだが…

実写からアニメーションになって、チープさみすぼらしさ、汚さなどが失われてしまった。
星の名前は忘れたが、舞台になる星の住人が地球人とは若干違って見た目からして宇宙人なのだ。実写版ではただの汚いオッサンだったのが良かったのに。
ある意味で、アニメーションになったことで綺麗になりすぎてしまったのだ。
頭に付けた回転灯や、黄色ステテコ、乗り物や建物、全てが普通に見えてしまって、汚くバカバカしい「笑い」を喪失したのだ。

風刺もチープさも失ってしまったキン・ザ・ザは、ただの子ども向けアドベンチャーに見えなくもない。少々残念な気がした。

とは言っても、序盤からかなり罵倒語は連発されていた。実写版ではあまり言わなかった「キュー!」である。
実写版にはいなかった、アニメーションならではのキャラクターである小さなロボットがかなり連呼する。
キューの意味を事前に知っていたので、そこだけは何か良かったように思えた。

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つとみ