「キン・ザ・ザから愛を込めてアイロニーを!」クー!キン・ザ・ザ はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
キン・ザ・ザから愛を込めてアイロニーを!
さぁみんなで「クー!」それか「キュー!」なんのこっちゃ。まさにシュールの極み。実写を観ずしていきなりアニメに来てみました。いやぁ~いいもん観たわ。荒唐無稽で全くもって分からない話と思ってから観たので、想像してたよりは理解できた気がする。いや、気がしているだけの気もする。
雪降りしきるロシアの街角で迷子の異星人に話しかけられキン・ザ・ザ星雲の惑星プリュクにワープしてしまった2人の男。目の前には果てしない砂漠。現れたのはシャンプーをがぶ飲みし、マッチ棒に異常に執着する2人の異星人とロボット。彼らを利用して地球への帰還を図ろうと奮闘する物語。
ズボンの色という至ってしょうもないことで階級分けされ、お金がなければいつまでもこの砂漠を彷徨い続けなければならない。裏切りや忖度やいかさまが溢れている。いや、もうここ地球やん。
レトロなのに前衛的なアニメーションは見応えあり。次から次へと不思議でちょっと滑稽なキャラクターが登場します。
旧ソ連時代の社会主義体制へ両手一杯のアイロニーを込めて。中毒性があって忘れられない体験をしたことは間違いない。
コメントする