劇場公開日 2021年7月9日

走れロムのレビュー・感想・評価

全19件を表示

4.0スピード感と空間設計に秀でた異色作

2021年7月26日
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かつてベトナム映画のイメージを決定づけたトラン・アン・ユンが、若き才能のプロデュースに回って築き上げた躍動感あふれる一作。そこでは”違法くじ”に翻弄される市井の人々の悲喜こもごもが描かれ、その社会を少年らが隅々まで駆け抜け、すり抜け、飛び越えていく。この平面に立体移動を掛け合わせた空間設計が本作の何よりの魅力。特に主人公の寝ぐらは集合住宅のボロボロの屋根付近にあり、そこからはすべてが俯瞰でき、どこでも瞬時に駆け付けられる一方、雨風や陽光をもろに受けてしまう難点もある。でも一日中走り続ける彼にとって住処はもはや”寝るだけ”の場所。彼には夢がある。それを叶え「ここではない何処か」へ脱出したいという思いこそ、79分間を躍動させる強靭な原動力となっていく。惜しいのはクライマックスが釈然としないところ。本作には検閲を受け修正した箇所があるというが、もしやこの部分だろうかと、詮索してしまう自分がいた。

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牛津厚信

4.0給料の半分をデーにつぎ込むらしい

2024年9月10日
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鑑賞方法:VOD

闇くじ(デー)について、やっぱりこう思うよね。「公式を買えばいいのに」って。
公式は100円買って一億円当たるようなくじで、夢はデカいが現実味がないんだ。
一方で闇くじのほうは、下二桁だけで70倍という配当らしい。つまり、現実味がありそうなラインで、いわば競馬などのギャンブルに近い。
そして何より、貧しい層の国民に根付きすぎた、一種の娯楽的存在でもある。

今では少なくなったというが、それでもまだまだ広く行われていると想像できる。
なぜならば、例えば日本に出稼ぎにくるベトナム人が、思うように稼げず、孤独感もあり、インターネットを眺めると、闇くじがあり、それを買うらしいのだ。
違法であるが、貧困層ならばみんな知ってる、やってる習慣なのだ。
日本だって昭和の頃は、法的にダメだけどみんなやってたことなんてのはあった。

違法な闇くじを中心に貧困層を描いたこの作品は、闇くじによって落ちていく人々や闇くじの裏で暗躍する悪など、負の側面が表に見える。闇くじの問題性が題材といって差し支えないだろう。
地面を自分の足で走るロムと対をなすように映り込む車やバイク。自転車や線路などもそう。貧困層と中流以上の格差をさりげなく見せる。
闇くじの存在こそがこの格差を生んでいるように見えるのだ。

しかし、見方を変えれば、闇くじが貧困層の心の支えでもあるだろうし、何より、主人公ロムのようなストリートチルドレンが生きていく術にもなっている。
ロムの主な収入源は闇くじの走り屋だ。闇くじがなくなってしまったら、死ぬか盗むかしかなくなる。
スラムのアパートを浄化することや闇くじを取り締まる前に、やることがあるんじゃないかと思えてくる。汚いから捨ててしまうかのようなやり方は、捨てられる「人間」を全く見ていない。

ここまで書いたように内容的に興味深い作品ではあったが、本作の目を見張るところは内容以外のところにあったように思う。それは映像の面白さだ。
ロムを後ろから追う手持ちカメラ。ドキュメンタリー風の画。揺れるカメラアングル。青い空。
これらは映画の娯楽性の創造に大きく寄与している。ベトナムにそんなに詳しくないため、どうしてもストーリーラインがわけわからん感じになることを映像の面白さで観られた部分はあるだろう。

なぜ闇くじを買うのか。闇くじのシステム。なぜ墓の位置がわからん?。番号を占いのような方法で導き出そうとするメンタリティ。他にも色々。
ベトナムの文化や国民性に精通していないとちょっとわからんところがある。

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つとみ

3.5(原題) Ròm

2021年10月3日
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鑑賞方法:映画館

ベトナムの闇くじの予想屋ロムと、闇くじに人生を翻弄される人々の話!
ロムの必死に走る姿が印象的で力強く響く作品!
今でもベトナムでは映画に検閲が入ることやデーと呼ばれる闇くじが労働階級者を苦しめていたこと、経済成長の背景にあるベトナムの闇を見た気がした…私の知らなかったベトナムが沢山詰まっていた…

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AYK68

4.0成れの果て。

2021年10月2日
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bloodtrail

1.0”ベトナムの闇を描き本国で大ヒットした衝撃作”につられ期待して観たものの・・・・・・・

2021年10月1日
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鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

世界の多くの映画祭で注目された”ベトナムの闇を描き本国で大ヒットした衝撃作”の宣伝文句に大いに期待の上観たのだが・・・・・・・
結果的には的外れ、作風からオスカ―受賞作「スラムドッグ$ミリオネア」のような作品を期待したのだが・・・・・・・
まずベトナムで社会問題となっている違法宝くじー闇くじ「デー」ーの存在自体が非常に解りにくく、社会主義国家であるベトナムでこうした行為が横行すること自体、理解しがたい現実。
またスラムの描き方も個人的にはイマイチに感じられ、貧民層の切迫感も画面からは伝わりずらかった。
ベトナムの社会風習を仮に理解していたとしても、共感できる部分は少なく、非常に残念な鑑賞となってしまった(涙)!

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ナオック

3.0検閲のせいなのか…

2021年9月27日
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ベトナムのサイゴン(ホーチミンになる前の頃?)で、闇くじ「デー」の予想屋をしている少年ロムが、金を稼ぎ、生きていくため、走り回る姿を描く。
予告編や映評、タイトルから疾走感あふれる作品を期待したが、働きもせずに闇くじに財産を投げ打つ人々、ロムを含めて闇くじに関わる貧しい人々の姿が印象に残る。
ロムのライバル、フックの運動神経はすごいし、追っかけ、けんかのシーンも気合いが入っているが、肝心の人間関係が釈然としない。ロムと賭け屋のギーさんの関係も。
位置関係も、よくわからない。ギーさんのところに、最初はフックが漕ぐボロいかだで川を渡って行ったのに、後からロムはどうやって行き来したの?
それぞれのシーンは見所はあっても、ブツブツ切れた感じで、ドラマとして盛り上がっていかないのは残念。題材の問題から、相当の検閲が入ったそうなので、そのせいもあるのだろう。
ところで、今のベトナムでは、「デー」はどうなっているのだろうか。

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山の手ロック

3.5ベトナムの裏側

2021年8月20日
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泣ける

悲しい

難しい

サイゴンのスラム街のような古い集合住宅で、詐欺師の債権者から借金してる住民たちは、生活維持のため大金が当たる違法宝くじに熱中していた。孤児のロムは宝くじの当選番号を予想して生活していた。ロムは地上げ屋から立ち退きを迫られている住民たちの一攫千金の希望と、生き別れとなった両親を捜すため、危険な違法宝くじの運び屋をしていたが・・・という話。
チャン・タン・フイ監督のオンライントークとQ&Aの回を観賞し、疑問点が解決できたのは良かった。
ベトナムは社会主義国家なので、検閲により本当に描きたかったラストに出来なかった話を聞き、監督が本当に作りたかった作品に再編集出来たらもう一度観たいと思った。
監督が少年の頃は実際に有った光景らしく、裸足で逃げ回る孤児の少年たちの厳しさ、ベトナムの風景が知れて良かった。
ベトナム人が宝くじ好きなのは今も変わらず、日本に来てるベトナム人もインターネットで参加してるらしく、驚いた。
フック役の少年のアクロバティックな運動神経の良さは素晴らしかった。

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りあの

4.5ブレードランナー

2021年8月10日
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読めない展開、傾く画面、立体感、色←ここがブレードランナー
監督次回作も期待

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sakurasakura

3.5ビミョー

2021年7月28日
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面白いとは思うのだが当局の検閲が入ってカットされたせいか話が飛ぶ。
ストーリーのつなぎは自己補填。当局の検閲無し版がみたいなぁ〜。

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Oyster Boy

3.5貧困層が貧困から抜け出せない仕組みは万国共通

2021年7月27日
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BONNA

4.0疾走感、ベトナム労働者層のリアル

kさん
2021年7月26日
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カメラワーク、カットが多彩で目に楽しい。
ベトナムの貧困層の生活環境(舞台はホーチミン)がリアルに映し出されていて、刺激的な作品だった。
ストーリーは、検閲の影響もあってか途切れ途切れな印象も受け、理解が難しかった。

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k

2.0エネルギッシュな印象

2021年7月19日
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正直、ストーリーがよく分からず。宝くじの当選番号をあてる賭博なんだろうが、賭け方が今一分からないのでクライマックスの部分も何が何だかわからず。チンピラみたいなののポジションも優しいっぽいおばちゃんのポジションも、火災のことも今一よく分からず。
ただ、九龍城みたいなあの団地の凄さとひたすらエネルギッシュな若者が印象的。いつの時代なのかよくわからんが、ベトナムの熱さみたいなのは感じた。

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khapphom

3.5ロムの走る先には絶望しかない

2021年7月19日
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 時代が不明である。映画紹介サイトの解説には「ホーチミン市」ではなく「サイゴン」と明記されているが、ホーチミン市の中心部のことだろうか。それともベトナム戦争が終結する前のサイゴン市のことだろうか。
 数年前にハノイに数日間行ったことがあるが、誰でもスマホを持っていた。本作品にはスマホは登場しないから、ホーチミン市以前の話なのか、それともスマホも所持できないほど貧しい人々ばかりなのかもしれない。登場人物は女子供と年寄りがほとんどで、もしかすると若い男はみんな戦争に駆り出されているのかとも思った。
 もし現在のホーチミン市の中心部を扱っているのなら、スラムのような場所に貧しい人々が犇めきながら住んでいることと、働かないで宝くじばかりやっているそこの住民たちを映し出す映画を、社会主義の当局が検閲で許可するとも思えない。しかしその一方、ベトナムも中国の役人のように賄賂天国で、金さえ出せば検閲にも手心を加えてもらえるという可能性もある。実際に本作品中の違法宝くじの胴元は当局と結びついているから取締を受けない。
 ベトナム語がわかれば、現在なのかベトナム戦争終結以前なのかは言葉で解るのかもしれないが、当方にはわからなかった。

 ただ、時代がどうあれ、本作品で扱われている、貧しい人々が自分の利益だけを考えて一攫千金に走る現象は、昔から普通に起きていると思う。暖かい国では酔っ払って道路に寝ても凍死することは少ない。住居の心配がそれほどないのだ。隙間だらけの家でもいい。寒い国のように常に家の補修を行ない、暖房のための燃料を確保するために働き続けなければならないのと比べて、暖かい国ではいきあたりばったりでも生きていける。勢い怠け者になり、やりたくないことはしないから、不労所得を求めるようになるのは自然の流れだ。
 本作品に登場する低収入地域の住民の家は、勝手に他人が出入りするほど防犯性が低く、財産を安全に管理できない状態である。贅沢をするためにはまず大金を手に入れてちゃんと鍵のかかる家に住むことが第一だ。普通に働いていてはそんな金は一生稼げない。そこで宝くじに手を出すのだが、宝くじは賭博と同じで、のめり込むと人生観が刹那的になり、拝金主義に陥る。まさに本作品に登場する人々だ。
 我慢することをしないから、暴力が日常的で、人から暴力を振るわれるのも人に暴力を振るうのも普通のことになってしまう。ボニー&クライドのように絶望的
少年には将来が見えない。かすかな望みは、ここにいなさいと自分を置いて戻って来なかった親との再会だが、再会しても幸せになる訳ではないことは、ロムも知っているようだった。な日々で、いつか破綻することは目に見えている。
 主人公の少年ロムの人生は、更生して堅気の生活をする可能性はとても低く、おそらくは裏社会に入って暴力の日々を送るか、または若くして非業の死を遂げるか、あるいはその両方になるのだろう。
 原題は「Rom」で「走れ」などとはどこにもない。邦題の「走れロム」は、ロムが実際に作品の中で走り回っているから、疾走感や躍動感を出したかったのかもしれないが、ロムの走る先には絶望しかない。原題の通り「ロム」だけにしておいたほうがよかったと思う。

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耶馬英彦

2.0進まない物語は、闇の深さ故かな?

2021年7月16日
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闇クジ事情は初めて知りました。なかなかハードな世界です。けど、それだけかな?

僕としては、こーいう人達がいるんです。だけではなく、なんでそーなっちゃうか?それを選ばざるを得ないか?の背景とか、暗躍してる連中のカラクリまで描いて欲しかった。
そのあたりがたりないから、ストーリーてしては、結構コジンマリとしてしまい、社会派でもなく、一人の人生を深堀するでもなく、ただ金を巡って似たような話をグルグル回ってるようにしか見えなかった。

検閲入ったそうなので、もしかしたら骨抜きにされてしまった可能性もあるかな?

だから、残念かつ気の毒な作品でした。

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バリカタ

4.5何故、トーキョーの街はベトナム人で溢れてるのか?

2021年7月15日
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悲しい

興奮

高邁な理想の犠牲者たちのフラストレーション
それすらもまた食いものにされる悪循環

にっちもさっちも行かない状況を打破すべく 路地裏を全速力で駆け回る

横溢する若さ 持たざる者の苦悩 やるせない青春

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労働4号

2.5底辺の世界が対角線で描かれる。

2021年7月13日
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最初に、“デー”という闇賭博と、この映画が検閲を受け、検閲後の内容になっていることが字幕で説明される。
映画は、主人公のロムが走ることで構成され、カメラワークは斜めに傾き、ロムは対角線上を走る。
貧しいがゆえに、様々なことが起こる。賭博の予想が外れたと責められ、公安から追われ、人に騙されて金を取られる。その度に、ロムは走る。
日銭を稼ぐロムの未来はわからない。親もいない。住む場所も屋根裏のような場所だ。
映画では削除されているのだと思うが、“デー”という闇賭博は、汚職が関係しているのではないか。
私腹を肥やす人間と、欲望を支配され、搾取される貧しい人々。社会主義国家の闇は深い。
検閲をくぐり抜けて世に出てきた、この作品にどのような意味があるのか?到底、知ることはできないと思うが、本当に知らなければならない問題は検閲で削除された部分にあるのではないだろうか。
いつの時代も存在する問題だと思うが、やはり、国家による検閲は悪と言って、間違いはないだろう。。

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caduceus

3.0詳細不明なノンストップ・アクション

2021年7月12日
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検閲が入って再編集されたこともあるためか、いろんなことがよく分からない映画だった。

作品の背景として、ロムが「生き別れとなった両親を捜」していることや、アパートが中国系資本の地上げ屋によって取り壊されそうになっていること(なぜか、この問題がベトナム政府による検閲の対象となっているらしい)は分かる。
しかし、それらはストーリー展開と密接に関係しているとは言いがたく、話を分かりづらくしているだけのように思える。
ロムは必死に金を稼いでいるだけで、「住民たちを救い」というモチベーションなど、持っているようには全く見えない。

貧乏人ほど一攫千金を夢見て熱中する「デー」という、国営くじの下2桁を当てる違法くじは、「胴元 - 賭け屋 - 走り屋 - 賭ける人々」という4層構造で成り立っているという。
違法であるがゆえに、人々は自分で直接賭けることができないようだ。
さしずめ、ロムと同業ライバルのフックは“走り屋”、川の中州に住んでいるギーおばさんは“賭け屋”という、胴元とのあいだの“仲介屋”になるのだろうか?

ところが、この“走り屋”や“賭け屋”が、実際のところ、何をやっているのか分からないのである。
アパートを走り回って、何かの紙をばらまく。しかし、それが“くじの結果が書かれた紙”なのか、何のためにばらまいているのかなど、さっぱり分からない。国営くじの結果はラジオで分かるからである。
そもそも、なぜ走っているのだろうか?

ロムは2桁の当たり数字を予想して集金しているようだが、バーばあさんやカックおじさんなど、賭ける人々がなぜ自分で予想しないのだろうか?
誰が予想しても、当たる確率が百分の一であることは、馬鹿でも分かりそうなものだ。
占いや予想屋にすがろうとする“頑迷さ”に驚かされる。賭けの常習者とは、こういうものなのか。

ロムとフックの関係も、つかず離れずで、全く理解不能だ。
殴り合いの決闘を演じたり、金を横取りしたり、縄で拘束したかと思うと、一方で、同業者として共存しているのである。

なお、ロムの幼い時代が、フラッシュバックで出てくるのが不思議だったが、ロム役の少年は監督の実弟で、「16:30」という学生時代の短編映画が挿入されているようだ。

この映画は、走る、争うといったアクションが、ほぼノンストップで続く。そして、アクションが止んで映画が終わる、という感じだ。
決して残虐なバイオレンス作品ではないが、心温まるエピソードなど無きに等しく、破壊こそあれ生産的なことなど見当たらない。
検閲があったとはいえ、もともと、話に“つじつま”を合わせようとは考えているようには見えない。
結局のところ、この映画にあるのは、貪欲さや愚かさ、暴力や裏切り、盗みや恐喝といった下層階級のもつエネルギー、それだけだ。

観客は、訳の分からないまま、ポカーンと口を開けてエンドロールを迎えることになる。
ベトナム本国で「驚くべきヒットを記録」したらしいが、日本とベトナムでは事情が異なるだろう。
この種の映画が今まで無かったのだろうか? 一体、どこがベトナム人の琴線に触れたのか、自分は理解できなかった。

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Imperator

3.02500ドルは平均年収のちょっと下

2021年7月10日
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悲しい

毎日売られる公式宝くじの下2ケタを当てるという闇くじ「デー」に興じる借金を抱えたアパート住人立達と、胴元や中継ぎ役との仲介役や予想を生業にする少年の話で、当局による検閲が入り一部修正されたver.とのこと。

デーとは何ぞやのテロップを字幕で示し、デーと労働者との関係性を主人公のナレーションで紹介していく始まりから、ロムとその商売敵フックいざこざへと展開していく。

路上生活ではないけれど、凡そ家とは呼べない様な家に住み、金を貯めて親捜しすることを目標にしているロムと、両親は他界しているフック。
そんな2人が生きる為に、公安に捕まるかも知れない闇仕事に手を染める。
孤児とデーにハマり振り回される労働者達という、言い方は悪いけれど、社会の低い位置にいる人達の様子が生々しくてなかなか良かった。

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Bacchus

4.5アクション映画

2021年7月10日
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ベトナム戦争映画は多々あるが、ベトナム映画は個人的には初体験

独特のカメラアングルでとにかく画の熱量が凄い

ラストの2人のアクションシーンは泥臭いが美しさもある

主人公の顔もいいが、若い頃の窪塚洋介に似たフック役の小悪党ぶりも痛快

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うんこたれぞう