ショコラの魔法のレビュー・感想・評価
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演技とまとまりがいい
ゴシックホラー的な意匠と和風ホラーのどろっとした感じが自然に混ざり、想像以上に怖く、でも品のある映画。
山口真帆さんは立ち姿や喋り方に存在感と迫力があり、桜田ひよりさんの幅広くシリアスな演技はかなりの好演。岡田結実さんも正統派を丁寧に演じてた。観応えあり。
話の筋に触れない範囲内で気になった点を言うと、バーっと引き画や定点で撮る時にキューブリックの「シャイニング」をどことなく思わせる所が個人的にあって、監督は意識してたのかどうか聞いてみたい。
エンドロールの音楽も良いし、ドラマ展開の中でさっと職人芸が光る感じ。
あと上野鈴華さんの演技も迫力あったな。
メイン級の役者が皆良かった。
原作未読なので、あの子はどうなっちゃうんだろう… と、最後は後ろ髪を引かれる感じも。
90分以内で長すぎず短すぎず、作品としてのまとまりがあり観やすかった。
続編がもしできたら、また観たいですね。
上品なファンタジー・学園ミステリー。ちょっとだけ怖いかも。
なかなか面白かったです。監督の撮り方もあるのでしょうが、漫画原作の映画化にありがちな若手の過剰演技やくどい演出もなく、セットも丁寧に作りこまれています。
小中高大生の友達とかカップルで見に行ったり、親子連れで観に行くと楽しい映画だと思いますよ。ファンタジー・学園ミステリーもので、ちょいラブコメ要素あり。基本的にはほのぼのとして見られます。カップルは、初めての手をつなぐデートとかで、こういうのを観ておくと良いと思います。
ちょっとだけホラー的要素もありますが、高校内でのことですし、ちょい怖い程度。本当に怖いのは、映画で描かれている人間の欲望です。夢に取りつかれて道を踏み外してしまう人の心や、そのせいで抜け出そうにも抜け出せなくなってしまった現実が怖い。物語自体は小難しくはなく気軽に楽しめます。
岡田結実さんら巧い若手の俳優さんや、話題性のある山口真帆さんが演じています。特に、ショコラ役をあの山口真帆さんが演じることで、最後の見せ場は強い説得力があります。チョコレートは甘いけれど苦い。苦いくて、ちょっと怖い。
山口さんは相棒のカカオ君相手ではちょっとした表情の変化もあり、最大の山場ではなかなか見事でしたよ(カカオ君も可愛いので注目してみてください)。
続編(あるいは深夜の連続ドラマ)で、もうちょっと主人公のショコラの過去について掘り下げて観てみたい余韻が残る映画でした。
(*なお、せっかく良質なエンターテインメントの小品に仕上がっているのに、主演の1人である山口さんが被害を告発したことで古巣の運営側と対立し、グループを辞めざるを得なくなった事件への逆恨みで、彼女のアンチと思しき人々が映画それ自体の評価をさしおいて心無い非難を浴びせているようで、非常に残念です。古巣の運営会社やその親会社は限定的ながら管理不足などの問題点を認め謝罪したのですから、そうしたアンチに対してぜひ注意喚起をお願いしたいです)。
面白かった!続編希望ッッッ!!!
私の自慢の推し「山口真帆」さんが主演との事で、新潟南、板橋、横浜の計3箇所で行われた舞台挨拶(もちろん全て山口真帆さん参加)とともに観させて頂きました。
ですが、ここではあくまでも映画の内容についてお話します。
まず驚いたのは舞台となった建物やセット、小道具のゴージャスさ!
建物の外観はまるで日本で無いかの様なバリバリの洋風で、作品の雰囲気を上手く演出しています。
(原作自体はもう少しオープンで現代日本的な建物も多い気はしますが、今回のストーリーの舞台は学園とショコラ・ノワールだけですのでこれで全く問題は無いでしょう。)
更に劇中のショコラ(チョコ)も、Toshi Yoroizukaオーナーシェフの鎧塚俊彦さんが実際に作られたものとの事、これが何とも美味そうで、何の前情報も無く食べたとしても何か魔法の力が得られそうな錯覚すら覚えます。
うーん、是非是非是非是非食べてみたい!
次に、役者さんの演技について。
まずはやはり主役・哀川ショコラ役の山口真帆さんを挙げますが、無機質とさえ表現出来そうな抑揚を抑えた演技が中々様になっていたと思います。
哀川ショコラは普通の人間では無く魔女ショコラノワールなので、下手に人間っぽい部分を出してしまうと違和感が生じると思います。
なので普段の演技は全く違和感が無く、「なるほど、哀川ショコラを三次元にするとこんな感じか、納得!」と言えるでしょう。
また、ラストに悪人に対し「黒き闇に堕ちていきなさい」と言い罰を与えるシーンに関して、原作では通常とあまり変わらず感情の起伏が殆ど認められない事が多いのですが、映画ではそうでは無く明らかに感情を爆発させた演技・演出になっています。
山口真帆さんはまだまだ若手ですが、現時点での彼女の役者としての持ち味は2つあり、「平常時のおっとりとした、見ていて癒やされる優しい表情・演技(ドラマ「DIVER-特殊潜入班 第2話」ではそれを逆手に取った役があてがわれたと思われます)」と「感情を爆発させた時の強烈なギャップ」が挙げられます。
前述のシーンでは後者を効果的に用いたと思われ、原作とは異なりますが悪人を罰するシーンとしてはこちらの方がより雰囲気が出ていたのではないかと思います。
極論してしまうと、山口真帆さんを哀川ショコラ役に抜擢したのは、この強烈なギャップが存在する実写版での「哀川ショコラ」を表現したかったからではないかとすら邪推してしまいます。
(ちなみに、実写で原作通りに感情の起伏を全く出さずにこのシーンを演ずるのは相当難しいのではないかと思います。恐らく、悪人に絶望感を感じさせるのに説得力のある演技には中々ならないのでは、と思います。)
あと、ショコラの紫色の髪のかつらに関してはやや作り物感は抜けませんが、非現実的な存在を演出し他の人物との明確な差別化を示すのには良いアイテムだったと思います。
かつらについては、山口真帆さんがインタビューで話していた様に結構扱いに苦労した様で、実はお恥ずかしい話紫色のフェルトで荒く似せたかつらを作って実際に被ったものとしては、確かに重くて凄く動き辛く、「なるほどこれに似た物を付けて何十日も撮影していたのか、凄いな!」と感心してしまいました。
他の役者さんに関しては、いわゆる悪役のお二方の演技がかなり凄く、欲に塗れて醜い行動に走った女子を上手く表現出来ていたと思います。
特に後者の桜田ひよりさん扮する仁科愛利のあのエゲツナサには思わず引いてしまいましたが、同時に作品のテーマの一つと思しき「身の丈を超えた醜い願いを無理矢理叶える事により破滅していく」と言うある種残酷ではあるが実は現実世界でも普遍的な法則の存在を強烈に感じ、作品の世界観に思わず引き込まれてしまいました。
岡田結実さん扮する飯田直と中島健さん扮する西尾猛は、いかにも思春期の素直になれない2人と言った感じで良いですよね。
ああー、私もこんな高校生活を送りたかったです(涙)
最後に流れるmzsrzさん+山口真帆さんの主題歌も良いですね~。
ああいうテンポ良く明るい目の曲は大好きなので、音源が手に入ったら是非リピートしたいです。
点数は続編に期待を込めての5点!!!
この作品自体が現在も連載中で一話完結型の作品であり、まだ登場していない凄い残酷な白き魔女ブランシェ、傀儡等のキャラの登場や、哀川ショコラが何故魔女になったのかの謎など、幾らでも続編を作れる余地があると思います。
また、今回は見せなかったのですが、原作で時折見せているショコラのカカオへの仄かな恋心を我らが山口真帆さんがどう演技するのかも期待できます。
それらを是非全て観てみたいです!
少女漫画が原作といえど
少女漫画が原作となると可愛らしい世界を想像してしますが、そんなことはなくまさしくダークファンタジーといった作品でした。
ラブコメ感もちょっとありつつも、次の展開はどうなってしまうのだろうとかストーリーについても真相を考えながら終始ドキドキしながら作品を楽しませていただきました。
大人でも楽しめる作品ではないかと思います。
一切を求めて一切を失う過程の物語……とかいってみたりして
北方謙三が、どこかで、ハードボイルドとは一切を求めて一切を失う過程の物語だと言っていた。
『ショコラの魔法』がハードボイルドかどうかは分からないけど、一切を求めて一切を失う人間の愚かしさや悲しさ、恐ろしさを描いた作品だなぁと思いました。
そんな人間たちを不敵な笑みを浮かべて眺め、魔力を秘めたチョコレートを使って翻弄し破滅させ救済する。山口真帆が演じる哀川ショコラはそんな少女。とても好演していると思いました。
役者陣の熱演。作り込んだセットや小道具。主題歌mzsrz「アンバランス」。とてもすばらしい作品でした。
みづほ梨乃先生のすばらしい原作のファンのみなさん、ちゃお娘のみなさん。大好きな作品の実写化、すごく不安もあると思います。期待を裏切らない出来だと思いますので、たくさん観てほしいと思いました。
小生意気なことをいろいろと失礼しました。
「わからないです」までメモする記者
とある高校で起きた生徒失踪事件を取材する新聞部の生徒と、事件に絡む何でも願いが叶うという不思議なチョコレートの話。
自己評価が異常に高く、学校新聞で何故か頑なにスクープを獲りたがる主人公が願いの対価として奪われたものって、それは大切なものですか?しかも、全然失ってはいない様ですが…という序盤から始まり、ストーリーそのものは嫌いじゃないけど、ちょっと演出や展開に安っぽさを感じるしテンポがちぐはぐでイマイチ。
いつ摂るか、どれだけ摂るかあんたのサジ加減なのに、足りないとまだとか言ってるのもねw
更には、演技力不足な上に滑舌までグダグダな方がメインどころにいて、どうしてもハマれないし、それに引っ張られてこの方は俳優さんですか?という端役の方の演技まで気になってしまって更に入れ込めなくて残念。
どうせ…と言ったら失礼だけど、キャストありきで作られた作品なんだろうから、もうちょいコミカルにするとかして誤魔化した方が良かったんじゃないかな。
自分の願いを自力以外で叶えると、とんでもないことになる。 そんな感...
自分の願いを自力以外で叶えると、とんでもないことになる。
そんな感じの内容でした。
ホラー系ではありますが、やんわりとしたホラーでしたし、
人が持つウネウネした感情を表現する若き役者さん達、
素敵な主題歌を歌うmzsrzさんと、
見所が多いので沢山の方に見て頂きたいと思いました。
ほら〜
原作は分からないです。ただ予告編を見たときになんだかグッと心を掴まれました。
物語は少女漫画だな〜という感じのメルヘンチックな世界観にホラーを継ぎ足したようなものでした。可もなく不可もなくって感じです。絵画が目を見開くドッキリ要素や、桜田ひよりさん・中島健さんの演技、突然の袴田さんやアズマックスあたりは良かったと思います。
ただ大方の演者の演技が…山口真帆さんは予告の時点で、モゴモゴしてるなと思ったんですが、全編見てみれば何か印象が変わるかもしれない!と思いましたが、想像以上にひどかったです。滑舌が悪いのか台詞が全く分からず、その上棒読み、気迫迫るシーンのはずなのに全然怖くない、むしろ面白いというホラーテイストな作品にはとても致命的なことが起きてしまいました。なぜ監督はこれでGOサインをしてしまったのか…はたまた諦めたのか…世に出せるレベルでは到底無いと思いました。ショコラも魅力的ではなかったです。
岡田結実さんも心に訴えかけるシーンのはずなのに、不思議と全然響かないし、棒読みとまではいきませんが、あまり上手ではなかったです。モブキャラの演者の方々も棒読みの方や、感情がない演技が続け様に繰り広げられ、笑わせにきてんのかな?と思いました。
事件が割とあっさり解決するので、物語が簡素な状態で終わり、W主演の意味はないかなーと思ってしまいました。次に何かに出演される際は、最低限見れるものになっていてほしいです。
鑑賞日 6/20
鑑賞時間 14:15〜15:50
座席 H-9
ふらっとお出かけ中に寄って見るのに◎
90分程度の映画で恋愛、怖すぎないホラーもありで、曲もいいしエンドロールもサクッと終わります。友達連れや、カップルが迷った時などに良いと思います。終わった後もご飯など行きやすそうです。恋愛パートもベタベタするシーンなどなく気まずいこともないですよ笑
原作が好きで観てきました。
先生もご覧になられたようですが、少女漫画的な部分とちゃおホラーの部分がある作品の全体的な味をバランスよく再現できてたと思います。ショコラが遠くから主人公たちを見ている時の雰囲気が人間離れしていて良かった。
「ショコラの魔法」の原作好きとしては良い映画化だったと思います。むしろ、知ってる人の方が分かりやすいのかな?と思うくらい。しかし実写化そのものに厳しいフィルターを持つ人も多いので、他の方もおっしゃるようにターゲットははっきりしないのかな。
そういう意味では配信のおうち時間でもっと見てもらえるかなと思いました。演出全体のクオリティは高く日本語勉強中の方にも見てほしいので配信媒体で多国語に翻訳されたら嬉しいなと思います。個人的には先ほど書いたように、若い人のお出かけなどにおすすめです。実際、まわりにカップルや女子グループがいました。
ファンとしては哀川ショコラの人間味ある部分なども観たいので、ぜひ続編を作って欲しいですね。
ミズシラズの曲がカッコいい
主演の山口真帆さんはじめ
キャストの若い男女が魅力的な
役者さんが多くて久々の学園ものでとてもよい映画でした。
ただ少女漫画の実写化で
ショコラ?ってなに?って知らない人むけにショコラの魔法とはなんなのかともう少し宣伝してあげてほしいかな
特に岡田結実がショボかった
食べると願いが叶う、不思議なチョコレートを作る魔女のショコラ(山口真帆)の店は森の奥深くにあり、強い願いを持つ者だけがたどり着くことができた。そして、チョコを食べた者は願いが叶う代わりに大きな代償を払う必要が有った。その噂を信じた聖蘭学園の生徒たちがショコラの店を訪れ、チョコを食べた事で怪事件が続発していた。新聞部の直(岡田結実)はそれらの事件を調べてるうちに、願いが叶うチョコの存在を知り、失踪者を探したいという願いから自分も魔女のチョコを食べてしまい・・・という話。
山口真帆は舌足らずなしゃべり方が気になったけどまだ存在感あり悪くなかったけど、もう1人の主役の岡田結実が可愛くもなく、演技はショボくて観る気無くなるくらい酷かった。
ストーリーはまぁまぁで、中島健や桜田ひよりなど悪く無かったのに、1番登場時間の長い岡田がとにかく酷い。
なんであんなに下手くそな演技に監督のOKが出たのか、監督も何考えてるのかわからなかった。棒読み美術部員たちと岡田をキャストした責任者出てこい、と言いたい。
見てきました。
主演さん目的で見にいきましたが、その他の俳優さんたちの演技もとても良かったです。
ヒッ!となってしまうほど怖い場面もありました。
ショコラノアールの建物内、お店の中の豪華さも圧巻でした。原作も見てるので「ショコラだ」と思いました。
ぜひ続編をお願いしたいです。
シリーズ化されても面白いと思います。
原作ファンが見た結果
もともとは単発のショートストーリーが多く、アニメ化のときもコンパクトな構成だったため、そういう意味では実写化という面だけでなく、一つの物語がやや長めである点、新鮮でした。
話のアウトラインも無駄がなく、相応の評価に値すると思います。
ただ、ターゲットがいまいちよくわからない映画でした。
お子様連れもいらっしゃいましたが、話の内容的に存分に楽しめたかどうかは甚だ疑問です。今回はショコラの中でも王道ジャンルのホラー寄りであったため、演出を楽しむ意味ではお子様にもよいかもしれませんが、場合によっては飽きてしまったりする可能性もあります。
私は原作ファンとして見に行きましたが、もしかすると役者さんのファンの方で見に行かれた方も多いかもしれません。そういった方々の感想というのもやや気になるところではあります。
私が一番気になったのは、ショコラ本人の描写です。ショコラは機械的で無機質に見えるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。実に人間味にあふれ、豊かな感情を持つ魅力的な内面を持っています。それは、ショコラがショコラノワールでチョコレートを作るという意思決定をした事実からも明らかにされています。しかし、今回の映画だけでは、人間の情は、あたかも外界の世界の話で、ショコラの領域とは別次元のものを見るような、そんな印象を受けました。そもそもたった一時間強でショコラを語るのは無理な話ですが、ショコラの印象のフォーカスの仕方くらいは調整できたのではないでしょうか。役者さんの演技がどうこう言うつもりはありません。ショコラの魅力をもう少しうまく、脚本から役者さんに伝えることはできなかったのでしょうか。そもそもが、脚本の方向性が今回の映画で出し切れていたのであれば、原作とは異なった表現を目指していたことになり、それはそれで完結してそうな感じもしますが。
以上です。全体的な構成に大きな不満はありませんでしたが、細部の表現やショコラ本人の魅力が、私が原作で感じていたそれとは異なるものであった。という感想で締めたいと思います。
テンポ感ある作品、シリーズ化待望
学園を舞台に事件が続けておこるファンタジー・ホラー作品。美しい魔女・ショコラの作るチョコを食べると願いが叶えられるかわりに大切なものをお代として奪われてしまう・・・。導入部分からテンポよく話が展開していってひきこまれました。岡田結実さん演じる新聞部員・直の視点を追いかけていくことになりますが、気分明るく少し向こう見ずな役柄を好演。また相手役の中島健さんはめちゃめちゃ男前、桜田ひよりさんの情念ほとばしる演技も迫力あります。
美しい魔女・ショコラを演じるを初主演の山口真帆さんは、人間を超越した役柄にふさわしく独特の存在感。ショコラの相棒・ココアの綱啓永さんは絵になる美しさ。
願いを叶えるチョコ。健気な願い、人を落とし入れる嫉妬にまみれた願い・・・どんでん返し、それぞれに相応しいお代・・・。
次にどんな人が何を願ってチョコを求めてくるのか・・・できれば続編・シリーズ化を待望します。
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