「依存心」ショコラの魔法 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
依存心
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舞台は学園、チョコレートに魔法にホラーとくれば女子学生の大好物、かまってくれる優しい男子も登場させて、まさに王道のジュブナイル映画。
黒猫のカカオはショコラの飼い猫のように映るがショコラに魔力を授けた悪魔ということらしい。原作は魔界の親族関係などハリポタ寄りだが映画は只管、悩みを抱え、ショコラの餌食になる人間側のドロドロ模様がメイン。
可愛い女の子が余りにも酷い話と思いがちだが個人的には妙に納得。
昔、会社のアルバイトの美大出身の女子が同級生にキャンバスを切り裂かれた話をしていたのを思い出した。「表からは解らないでしょうが女子校って結構陰湿よ・・・」だったかな。
願いを叶える代わりに悪魔に魂を奪われるのはゲーテの「ファウスト」以来の古典的プロット、また、マルクスの唱えた「宗教はアヘンである」も人間の弱さ、愚かさを言い得ているでしょう。
コミックホラーだが依存心は深遠なテーマでもありますので、お子供衆には良いお勉強になるかも知れませんね。
お芝居は、おじさんには学芸会にしか映らなかったが、端から蚊帳の外でしょうから感想など無用かも知れませんね、失礼いたしました。
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