「ショパンじゃなくてラフマニノフ」にしきたショパン odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ショパンじゃなくてラフマニノフ
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ショパンが大好きな凛子とラフマニノフ派の鍵太郎、ライバルなのか恋仲なのかは定かでない。そんな二人が音楽の道で出会う苦難、鍵太郎は阪神淡路大震災の怪我でピアノが弾けなくなってしまう、凛子はジストニアという末梢神経の病で右手が動かせない。
仲良しの二人から反発、そして再出発の兆しと屈折した二人の様子を淡々と描く、普通、コンサートを目指す若者映画なら優勝してハッピーエンドになるだろうが本作は挫折からの再生の方にスポットを当てている、タイトルはショパンだが、まるで精神病から立ち直ったラフマニノフが医師にささげたピアノコンチェルト2番の方がテーマに思えました。青春ものにしては爽やかさに欠けるし、続編を臭わすような曖昧なエンディング、観終わった後のカタルシスが感じられなかったのが残念。
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