「話は悪くないが演出がひどい 注:ネタバレあり」アーミー・オブ・ザ・デッド kun kabukiさんの映画レビュー(感想・評価)
話は悪くないが演出がひどい 注:ネタバレあり
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セットやヘリなどが出て来るのを見ると、お金は随分かかっているようだけど、演出がひどくて興ざめポイントが多い。ゾンビ物は好きなんだけど、これはひどいと思った。俳優さんたちの演技が良いだけに、監督の残念っぷりが際立つ作品。真田広之の使い方もひどい。何故日本人なのかも設定がよく分からない。
■興ざめポイント
1.最初に死んでしまう女性が、十分しゃべる時間はあったのに、自分を陥れた相手の事は言わずに「逃げてー」みたいな事だけ言って死んでいく。
2.主人公が最初にグループに引き入れた女性が、死ぬシーンの前に突然主人公に愛の告白をする。主人公も奥さんが非業の最期を遂げたはずなのに、なぜかそこで相手を好きというような事を言ってしまう。この女性の死をドラマチックに見せる為にやった演出なのだろうが、脈絡が無さ過ぎてひく。
3.ラストに近いシーンで、化け物に追われているはずなのに、主人公たちが笑顔で談笑して、なかなか全員ヘリに乗らない。きっかけ待ちが露骨過ぎてひく。
4.普通にヘリに乗れば良い状況で、なぜか女性が一人「私が引き付ける」と言って、ヘリに乗らずに無駄に死んで意味不明過ぎる。
5.せっかく女性が時間稼ぎしてくれたのに、それをずっと眺めていた為に、結局化け物にヘリに乗り移られてしまい、犬死に感と何やってんだ感でげんなりする。
6.どうやって探知したのか、主人公の娘がいるところに救助のヘリが登場。でもこれくらいの無理やり演出は、もう驚かなくなっている。
エンタテイメントなので、ある程度強引な演出でも楽しめる方だが、この無理やり感動させたいという意図が見え見えの稚拙な演出は、ちょっと馴染めなかった。
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