アーミー・オブ・ザ・デッドのレビュー・感想・評価
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アーミー・オブ・シーブズ
からの本作だったので、あの鍵師がやられるのに衝撃を受けた。
あの状況での娘の身勝手な行動は映画ならでは…現実なら絶対無理。
お陰でお決まりの犠牲者増加で、挙げ句の果てに父親まで亡くす事に。
真田広之の絡んだ話も正直いらない。
むしろ単純にベガスの金庫に大金が眠ってるという噂を聞き付けて取りに行くので良かったと思う。
コヨーテも生首最初から投げれば、ヘリに乗って脱出出来たと思うし、前半の最初の犠牲者の女性も十分援護すれば助けれたと思う等、突っ込み処は多々あったが、アーミー・オブ・シーブスより全然楽しめた。
ラストのお決まりの次作を匂わせる黒人さんたが、いつ噛まれた?仮に噛まれてたとしても人間の時間長過ぎだし(笑)
この映画は次作が無いことを祈る…じゃないと黒人さんは潔く自決しなかったと言うことになるので。
ゾンビ映画で上映時間148分!?
エリア51で密かに研究されていたゾンビが搬送途中の事故で逃げ出し、ラスベガスの地に放たれる。やがて、世界一のカジノはゾンビパンデミックの温床となり、周囲をコンテナで隔離されたこの世の地獄と化してしまった。事態の終息を図った大統領は、小型核弾頭によるゾンビ掃討作戦を立案。残された時間が少ない中、アメリカ政府関係者の謎の日本人ブライ・タナカ(真田広之)によって集められた傭兵集団は、カジノの金庫に眠る現金2億ドルの強奪計画を実行する。
監督・脚本は『300(スリーハンドレッド)』『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』等のザック・スナイダー。自身のキャリアに於ける初監督作『ドーン・オブ・ザ・デッド』でも、ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ(1978)』を現代的で鮮烈なゾンビ映画にリメイクしてみせたが、今回更なる要素を引っ提げて再び原点に立ち返った。
その他の脚本に『ジョン・ウィック:パラベラム』『ジョン・ウィック:コンセクエンス』のシェイ・ハッテン。『オール・ユー・ニード・イズ・キル』『トランスフォーマー/ビースト覚醒』のジョビー・ハロルド。
音楽に『マッドマックス/怒りのデス・ロード』のジャンキーXL。
主演に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのドラックス役として有名なデイヴ・バウティスタと、非常に豪華な面々が揃っている。
本作を一言で表すなら【もっと面白く出来たはずの最高の素材】という所か。というのも、先述した豪華な面々の割に、あらゆる要素が突き抜け切らないまま終わってしまったように思えるからだ。ゾンビ映画にケイパーモノを織り交ぜるジャンルミックスぶりは非常に魅力的なのだが、本作ならではの生態を持つオリジナルのゾンビ含め、作品の構成要素が多く、詰め込み過ぎてどれもが散漫になってしまったように思う。
ラスベガスをコンテナで囲んで隔離する様子は、まるで『進撃の巨人』。オタクなザック・スナイダー監督の趣味が良く現れている。
詰め込み過ぎ故、上映時間はゾンビ映画にも拘らず148分と長尺。とはいえ、要素の多さからか中弛みはしない、というか足りなかったくらいだろう。
登場キャラクターがどれも曲者揃いなのは魅力的だった。また、強奪計画のメンバー集めのシーンはケイパーモノならではのワクワク感があり、工場跡地での打ち合わせは「絶対そんな上手くいくはずない」と分かりきっているからこその笑いがあった。
主人公のスコット・ウォードは、優秀な元軍人でラスベガスの惨劇を生き残った猛者。しかし、ゾンビパンデミックで妻がゾンビとなってしまった際に彼女を殺めてしまい、娘ケイトとの間に軋轢が生じてしまう。毎夜悪夢に魘されながら、現在では寂れたダイナーでハンバーガーを作る日々。
スコットの娘ケイトは、母親の死後、父とは離れて生活し、ベガス近辺の隔離区域でボランティアとして働いている。隔離区域で知り合った子持ちの母ギータを救出する為、急遽強奪作戦に参加する事になり、そこで父との和解を果たす事になる。
マリア・クルスは、スコットのかつての同僚で、現在では自動車の整備工。密かにスコットに想いを寄せており、現金以上に彼の為を思って作戦に参加。しかし、ホラー映画のお約束とも言うべき死亡フラグ建築後、見事にアルファゾンビによって首を90°回転させられ無惨な死を遂げる。
ヴァンデルローエもまたスコットのかつての同僚で、現在は介護施設で働く髭を蓄えた黒人男性。ラスベガス脱出の際には電動ノコギリで襲い来るゾンビを切り裂いていた。金庫破りのディーターとは次第に妙な友情関係に発展していく。ディーターの機転によって厳重な金庫に閉じ込められた事で核爆発の被害を逃れ、唯一大金を手にした勝ち組になるかと思われたが…。
金庫破りのディーターは、計画参加者中唯一マトモな戦闘スキルを持たず、変人気質で陽気なトリックスター。ただし、ヴァンデルローエの指導によると銃の扱いの筋は悪くなく、実際に何体かのゾンビを倒してもいる。
ヘリ操縦士のマリアンヌは、報酬額を聞いただけで即座に計画に乗る守銭奴。お喋りで裏切る可能性もある曲者だが、何処か憎めない。打ち合わせ映像でのサングラスに葉巻姿がイカしていた。
動画配信者であるマイキー・グーズマンとチェンバースの勇ましい奮闘ぶりが良かった。決して必要ではなさそうなこの2人の活躍が、意外にも作品のスパイスとして機能していた。特に、チェンバースはシャンブラーが密集した閉鎖空間でのナイフと銃を駆使した近接格闘の見せ場が素晴らしく、序盤での退場が惜しいくらいに本作一の活躍ぶりだったように思う。
隔離区域のボスであるリリー(通称コヨーテ)は、隔離されたベガスへの侵入方法を知る案内人。アルファゾンビによるベガス内の支配構造にも詳しく、嫌味な隔離区域の傭兵バートを彼らへの生贄として捧げる。隔離区域の住民をベガスへ案内し続けてきた事に、彼女なりの罪悪感もある。
隔離施設で生活するギータは2児の母。子供達と脱出する為、危険を承知で衛兵へ渡す賄賂の金5000ドルを稼ぎにリリーの案内によってベガスの地に赴いた。
スコット達を手引きするブライ・タナカは政府関係者と思われる黒幕。本来の目的は現金ではなく、ゼウスの持つアルファゾンビを生み出すウィルスの回収。監視役&ウィルスの回収役として部下であるマーティンを送り込む。真田広之の胡散臭い演技は良かったが、あまり活躍の場が無く、後半はほぼ空気と化していたのは残念だった。
本作の主役とも言えるゾンビは、生物兵器として研究されていたという出自を持つ。
パンデミックの原因となる原初のゾンビ ゼウスと、彼に直接噛まれて変化したゾンビは、高い身体能力や戦闘スキルを有しており“アルファゾンビ”と呼称される。ゼウスを頂点に一種の社会を形成しており、彼の命令によって動く軍隊の様相を呈している(タイトルの『アーミー・オブ・ザ・デッド』もここから来ている)。
ゼウスは知能も高く、自らの弱点となる頭部を守る為、鉄製のマスクを被って行動する。彼の乗るゾンビ馬は、まるで『北斗の拳』の黒王号のよう。
また、ゼウスの妃に当たるザ・ブライドは彼の子供を妊娠中。この“ゾンビの妊娠”という部分は、『ドーン・オブ・ザ・デッド』でも見られた展開なので、ファンとしては嬉しい。
一般的なゾンビは“シャンブラー”と呼称され、動きも緩慢。ただし、本作ならではの特徴として、砂漠の直射日光で干涸びても雨に晒されると復活する。また、直立したまま睡眠を摂るという特徴もあり、その様子は、まるで並べられたマネキンのようだった。
サーカスで飼われていた虎がゾンビ化し、ゾンビタイガーとなっていたのも面白かった。ゾンビ化している以外は、行動や身体能力は生前と変わりなく、その高い身体能力でマーティンを殺害する。
ゾンビ達との戦闘シーンは、流石これまで数多くのアクション大作を手掛けてきたザック・スナイダー監督だけあって見応え十分。襲撃戦は勿論、ナイフによる近接格闘、素手による肉弾戦まで披露される。しかし、せっかく電動ノコギリなんてオイシイ武器を持ってきたヴァンデルローエの活躍が少なかった(電動ノコギリもオープニングでのラスベガス脱出でしか使っていない)事、クライマックスのヘリでのゼウスとの決着が銃弾によるヘッドショット1発というのはあまりにも勿体無く感じられた。
クライマックスは、ゼウスに噛まれてゾンビ化するスコットとケイトの親子愛。涙ながらに父親を撃つというのは、ベタながら王道。しかし、肝心の親子関係の修復過程が今一つで、劇的な展開を持って来られてもノリ切れない。また、このオチは容易に想像出来てしまった。
唯一の勝ち組となれそうだったヴァンデルローエも、ゼウスとの戦闘で負傷し、ゾンビ化しつつある事が明かされるラスト。ゾンビパニックは終わらないというお約束だが、正直、もう少しくらいは生き残るメンバーが居ても良かったように思う。
核弾頭でゾンビを掃討し、ゾンビパンデミックを終息させるというアイデアは良かっただけに、気持ち良く終わっても良かったと思う。
魅力的な要素に満ち溢れていただけに、もっとそれぞれの要素を活かしきる、もしくは描く要素を絞ってじっくり描いていれば更なる傑作にもなれたであろう点が残念。ザック・スナイダー監督が自身のキャリアの原点に立ち返り、やりたい事を詰め込んで楽しんだであろう点は微笑ましい限りだが。
スーパーマーケットの次は「カジノ」か。
初監督作以来のゾンビ映画。
しかも舞台はスーパーマーケット(大量消費社会の象徴)から、今度は「カジノ」(金満社会の象徴かな?)とは期待値が高まる。
「火事場泥棒」ならぬ「ゾンビ場泥棒」とはね。
冒頭のゾンビが野に放たれるシーンのグダグダ感はともかくとして、以降のノリとテンポと映像センスの良さは流石のスナイダー監督。
単なる強盗と思いきや、行方不明者捜索のために娘が同行したり、他の目的の怪しいメンバーがいたりとサブストーリーと並行して進む展開はGOOD。
それにしても、今回のゾンビは強すぎ。ボスと王妃だけでなく、格闘技の出来るヤツとか。
そりゃヤラれるよね。
まあ、ゾンビ映画の最高傑作とは言わないけど、アクションとして安心して見れる映画。
ゾンビも親心…
妻と子供を失ったゼウスの嘆きっぷり。。ゾンビも人の子と思ってしまった。あまり期待せず見たのだが、デイブ・バウティスタの肉体を駆使したパワーアクション、マシンガンを気持ちよく、ゾンビにぶっ放す様が爽快。身勝手な娘のせいで命を落とすことには残念だったが、総じて満足。真田広之、何がしたかったのか、もう少し深堀りしてほしかった。
カジノ強盗?はオマケです。 一番の戦犯はゾンビ王(笑)を怒らせたあ...
カジノ強盗?はオマケです。
一番の戦犯はゾンビ王(笑)を怒らせたあいつですが、もう一人います。
娘です。
この子が余計なことをしなければ、少なくとも二つの命は助かりました。
もしかすると、ギータは助かったのかもしれません。しかし、墜落後に出てこないということは、死んだのでしょう。安否の確認もされないっ酷すぎない?
娘が閉じ切っていなかった避難経路?はなんだったんですか?
あそこからゾンビが侵入してくるのかと思いきや、そんな事もなく普通にアレが脱出してましたよね。
あそことは別の場所?なんか、建物の構造がよくわからんもんで、同じ場所なのか違う場所なのかいまいちわかりません。
ちょくちょく伏線回収されてないとこがある(雨のくだり、ロボットのようなゾンビ、タイムループ)ので、続編作りたいんだろうなぁってのが伝わってきました。
思ったより普通なゾンビ映画
ゾンビが溢れ閉鎖されたラスベガスに眠る大金を狙い、傭兵たちはラスベガスへと侵入するが…。
ザック・スナイダー監督作。オープニングのはっちゃけ感を全編に期待していたが、思っていたより終始真面目。つまらない訳ではないが際立って良かった部分も無かった。
アイ・アム・レジェンド風ゾンビ
ダークで緊迫感のあるお馴染みのゾンビ物ではなく、アクション多め銃撃戦多めのゾンビバトル物。
特攻野郎Aチーム+アイ・アム・レジェンド÷2という感じ。
冒頭のゾンビパンデミックが広まるまでのダイジェストシーンが、演出含めてオシャレ。
爽快感MAX
すっかり大作映画のイメージが付いてしまったザック・スナイダー監督だが、「ゾンビ」のリメイク作、「ドーン・オブ・ザ・デッド」の監督を務めた事は有名だ。
本作はNETFLIXの配信であり、劇場公開はされていないものの、かなり迫力満点のアクション作品になっており、大画面で観たいという気持ちが湧いてきた。カジノでのゾンビとの戦いは最近観たゾンビ映画の中でも頭一つ抜きん出ており、CGではあるがドバドバ吹き出す鮮血も良いアクセントだ。ややコメディ要素もあり、時折シリアスな展開も用意されている。
時代の移り変わりと共にゾンビのあり方も変わっており、そこの展開も楽しめる。やや主人公の娘の行動に腹立つ事もあったが、ストーリー上必要な展開と思われる為仕方ないだろう。残念だったのは雨に濡れると復活するというゾンビの大群の復活するシーンが無かった事や、金庫前でタイムリープの話題とそれっぽい亡骸が描かれるため、てっきりNETFLIXだからと製作サイドがこれでもかと大暴れする展開を用意しているのかと思いきや、それが活きることなく普通にエンドロールとなったりなど、思わせ振りな演出があったのは残念だった。それ以外はスカッと爽快なゾンビアクション映画として覚えておきたい作品だった。
荒唐無稽で面白い
ゾンビものだけど、ゾンビからの闘争が目的じゃないところが新しい。狙いはあくまでも金庫の中にあるカネ。ゾンビはその目的を達成する上での障害物にすぎない。そのゾンビ側に組織っぽいものがあり、愛情すらあることを匂わせる設定も斬新。迫力ある映像はさすがザック・スナイダー。
話をややこしくする無知で無謀な女性
なかなか面白いゾンビ映画なので★4つにしたかったのだが、無知で無謀なおばさんを登場させ話をややこしくさせ、そのおばさんと娘を助ける為、結局自分の父まで犠牲にしてしまったという落ちは余りにもお粗末としか言えないと思ったので★1つ減点としました。それと1話のアーミー・オブ・シーブスの方が終わり方が爽やかで良かった。1話の主人公はどうなったのか気になるところ。
エイリアン2
気づかなかったけどザックスナイダーの映画はほとんど見てた。
この映画ってエイリアン2をベースにしてるよね。
娘がニュートの役割でとかヘリのシーンとかそのままやな。
ゾンビが意外といっぱい出てきて中々激しいアクションになってた。
意外とゾンビとの激しい攻防ってないんだよね。
大体一般人が戦うことが多いからかな。なので結構よかった。
アルファだっけ?あれの説明がないのは不親切だよね。
知能、感情があるゾンビはあんまり好みじゃないな。
主人公ってめっちゃマッチョでびっくり。
プロレスラーなんだね。そういえば007で出てたっけ。
ジェームズボンドがとてもじゃないけど勝てそうない感じだったし。
しかし真田広之は結構ハリウッド映画に出てるね。
地道に頑張っててすごいな。
意味ありげに登場したタナカや干からびたゾンビは役立たず
21086.ザック・スタイナー監督作品としてドーン・オブ・ザ・デッド以来のゾンビ物。統率力、知性、愛情等、ゾンビ自体に目新しさはあるものの内容はオーソドックス
ゾンビ映画って。
個人的にあまり、ゾンビ映画は好きでは無いのですが、嫌いでは無いのでたまに観る程度ですが、ゾンビ映画の進化を感じました。ストーリー的によく出来ていたので、見入ってしまいました。ゾンビなのか、ロードオブザリングに出てくる、オーク(だっけ?)的なものなのか、境目がよくわからない。現代のオーク的なものが、ゾンビってことなのかしら。
際立つグロさ
ゾンビの世界に優しさなんてない。そう感じるくらいの容赦ないグロ描写で人が死んでいきます。
ゾンビ映画にありがちな、重要そうな登場人物があっさりと死ぬのが面白いです。
ただ序盤のシーンでは、過去の回想シーンなのかこれから起こることのダイジェストなのか、妄想シーンなのかわからなくなってしまうことがありました。
工夫しっかり
こんにち、ゾンビが描かれるばあい、どんだけ変化球させていて、その変化球が暴れずに、しっかり物語におさまっているか──が脈所になる、と思う。
ゾンビは今(2021)から半世紀むかし1968年に発明された。
よもや、どこの国のどんなおばかさんといえども、ゾンビを、原初のナイトオブリヴィングデッドまんまには描かない。(日本を除く:君と世界が終わる日にetc)
観衆は、もはやゾンビのことなどアルファからオメガまで知っている。
ゾンビ映画の刷新や発展は、エンタメの創造性やクリエイティビティそのものである。
(君と世界が終わる日をつくった人たちは、人類の叡智を拒絶していた──と言っていい)
となれば、どうやって非ゾンビとゾンビをからませるかが、腐心どころである。
襲われたり絡まれなければドラマにならない。
で、ここでは、一カ所におさめて、そこへ行かざるをえない状況を生み出している。猛者と、無法地帯と、タイムリミットと、──これは(ゾンビ映画じゃないが)ニューヨーク1997を思わせる、魅惑の設定だった。
真田広之演じる、いい感じのいかがわしさを放つアジア人タナカにオファーされ、無理筋な奪取作戦をやることになり、前段は水滸伝よろしく英雄を召集する。
すなわち映画のポイントは、ベガスに(ゾンビが)滞留している状況でもあるが、猛者と美女──筋肉とセクシュアリティの肉体的な躍動でもあった。
Dave Bautistaの圧倒的な肉体。と同時に、その苦み走った表情に、父親の苦悩をも体現しており──ヒロイックなキャラクタライズがみごとだった。
居住区へ入り込んだ彼らにとって、さいだいの脅威となるのがアルファである。
“They’re smarter. They’re faster. They’re organized.”
その恐怖を煽る一方で、世界最大のショービズの街がゾンビ街化したことでゾンビの身ごしらえには一定のコスプレ感がある。巧い映画的仕掛けだった。
作戦が困難なのに加え、仲間割れのリスクも描かれる。核たる主要人物以外は、しょせん寄せ集め。衛兵のTheo Rossiは嫌われキャラで、タナカの下にいたGarret Dillahuntも怪しい。(←おまえが首ちょん切ったから、糞味噌になったんだぞ)
勇者の相対にそれらPoor Whiteが置かれる工夫があり、ゾンビ映画特有のエゴイズム(自分だけ助かろうという利己)も描かれるし、ゾンビ映画特有の自己犠牲精神(人を助けて自分はやられる)も描かれる。そこへ、あらかじめ潜入した、収容施設難民の救出作戦も絡む。主要人物級が先にやられるのも想到だと思う。(詰めすぎではあったが)すべて考え抜かれた脚本だった。
来歴を見て気づいたのだが、ザックスナイダーはロメロのリメイクでデビューしたひとだった。そういえば2004年のDawn of the Deadを見たとき、ツボを心得た演出に、すごく感心した記憶がある。
誰もが知っている元ネタがある。それを今の人向けに、どう翻案するのか。それは映画監督の基本素養ではなかろうか。ゾンビ映画とはいえ、親子愛へ昇華させた労作だった。
一点、ネットフリックス向けにさいしょからディレクターズカット(長尺)になっている気がした。前段の水滸伝的結集から、長さに倦みがなきにしもあらず。劇場公開ならばもっとコンパクトだったと思う。
いちいち牽強付会な対比が鬱陶しい──かもしれないが、古いものを現代風にアレンジすること、陳套を回避すること──は日本の映画監督が疎かにしている課題である。
この禍を生き延びたらきっとラスベガスへ行ってやるぞ。
進化したゾンビが楽しいけど惜しい
ザック・スナイダー監督によってアップデートされたゾンビが惜しみなく暴れ回るTHE・ゾンビ映画。
ゾンビタイガーから始まり、意思疎通が可能なゾンビ、ゾンビの中での階級制度、ゾンビ同士の愛、まさかのゾンビベイビーと、見たことのないゾンビが大量発生。ビジュアル的にはとても楽しく観れました。
ただ、宝探しに乗り出したアーミー達はまだしも、勝手にそれに加わった娘が無謀な行動をし、更にはその娘の行動起因になった無謀な友達(世話してた子供の母親)の行動により、案の定仲間たちが犠牲になるのは納得がいきません…。
そう思ってしまうのも物語パートの演出が微妙でペラペラなため、いまいちノリきれなかったからかと。
スカッとしないラストに感じてしまい残念。続編あるかも?なので、次回に期待!
惜しい。
もう少しでめちゃくちゃ面白くなりそうなのに惜しい、残念。っていうのが感想かな。
変な恋愛要素はいらないですね。
他の方も言う通り、演出が下手だと思います。
設定とかは面白いと思うからかなり残念。
オーシャンズ11のゾンビverにしたかったのかしら…
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