メタモルフォーゼの縁側のレビュー・感想・評価
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泣けて来ます。
漫画家をやっておるものですから、
初めて漫画を描いた高校生の頃、
初めて代原で雑誌に載った時の自分の下手さに凹んだ事
連載中に悩んだ事、
初めて同人誌を描いて刷り上がって来た時の感動、
高校時代友だちと遊ぶ事に夢中で爺さんが元気なうちに
会いに行けなかった後悔、
色々思い出して泣けて来ました。
素晴らしいのは、どの設定も漫画だから、映画だからじゃなくて、自分の行動次第で実際に起こり得る事だと言う事。
うららちゃんが雪さんに勇気を持って喋りかけた事で
友だちになれたし、
一緒にコミティアに行くために漫画を描いたり、
行動次第で人生はどうにでもなると言う事を教えてくれました。
漫画もそうだけど、大切な一本だと思います。
今はまだうららちゃん目線だけど、
歳を取ったら雪さん目線で、若い友だちが出来れば良いなとまた観るのだと思います。
大切なお友達
まさに縁側のような映画
おばあちゃんと女子高生がBLをきっかけに友達になるストーリーに興味を持ち鑑賞。
泣いた。
そして心が温かくなった。
悪い人が誰も出てこないのがいい。
BL(好き)を否定する人もいない。
おばあちゃんがほんっとうにチャーミング!
いつ倒れやしないかヒヤヒヤしたー。
あと、芦田愛菜はやっぱりすごい。
演技本当に上手い。本気の走り、辿々しさも自然。
エンディング曲も歌ってて、あまりのいい声に驚いた。
どんだけの才能の持ち主なんだ。
洋画好きだけど、最近邦画もいいなと思えてきた。
実は学生の頃、同人漫画を描いてイベントで売りに参加した側。しかもネタはバイオバザード笑
今は仕事以外絵を描く事がほとんどなくなった。
うららのように、何かに夢中になって、好きな事から目標ができ、日夜問わず夢中で作品を作り上げる。
その達成感や、自分の底力は凄かったなと今思う。
あの頃、共通の好きな作品を通して色んな友達ができた事、いい経験だった。
コメダ先生もスランプがありながらも、作品を愛してくれるファンに元気をもらう。あのシーン、凄くよかった。
ほっこり幸せになれる映画でした。
誰も悪い人はいない、優しい世界
元気が出る
高円寺の書店を訪れた時に、店内に貼られたポスターを見てからずっと気になっていた映画。
登場人物が優しい人ばかりで、とても温かい気持ちになった。
BLというのはあくまできっかけであって、人との繋がりや成長が丁寧に描かれている作品。
例えば、留学は胸を張って言えるけど、BLは表立って好きだと言いにくい。
そうじゃなくても、好きなモノを好きだと言うのが恥ずかしいと思ってしまう思春期特有の病。
その病に屈せず、自分に正直になって、夢中に取り組んだ経験(過程や結果)が若者には何よりも必要だと改めて実感した。
探せば良い映画は沢山あるのに、良い映画であればあるほど、影が薄くなりがちになる日本映画…
古川琴音ちゃんはやはり良い!
演技が繊細なので、引き込まれる!
夏映画は良作が多いイメージなので、今後も良作探しの旅を続けていきたいと思う。
私事ですが、この作品は今年視聴した30本目の映画となります!60本目指して頑張ります!
失敗した。
やっと観れた
年齢を超えた友だち
漫画(BLとは知らなかった)を通して高校生と老女が交流を深める話
というトレーラーを 公開前から時々見ていて面白そうだなあと思っていた。
何事にも自信のないうらら。
もーーー。なんで?
せっかくそこまでやったのに?
せっかく印刷屋さんが製本してくれたのに?
ひゃ ひゃくえんなの? 安っす!
という まったくそういうJKにしか見えない芦田愛菜を見ていると演技である事すら忘れる。
おばあさんは あれ誰だ? 宮本信子?
あんなおばあさんな訳はないので ほんとに圧巻である。
BLというジャンルは知ってたし、そういう需要がティーンエイジャーに限らずあるという認識もある。
まあだとしても私は苦手だわ というのが本心なのだが、それでもそれを超えた良さはちゃんとあって 二人の関係が微笑ましく ほのぼのと心地よい。
この夏 元としまえん跡に ハリーポッターのスタジオツアーが完成し 7月半ばに行ってきたのだが、
そこに集う人々はみな ハリーポッター好きの老若男女だった。
一人で参加している人もあった。
こういう(一人だけで完結してしまう)趣味の場合、自分と同程度以上それに思い入れのある相手と行きたい訳で、「ハリーポッター?あんまりよく知らないけど?」という相手とは行きたくない、知り合いにいないならいっそ一人でいいのだ。
そこがディズニーランドとは決定的に違うのだが
そう思って見ると 彼らはみな どこか育ちの良い(金持ちかどうかではない)善良さを持った人々のように思った。
こう言った ある意味でニッチな(でも世界的な)世界感に浸るための場は 来よう と思うだけで 人選される。
コミケなどはまさにそうで、無関係で無関心な場合は
「へぇ、、、」と言って行列を横目で見て通り過ぎるのみである。
音楽においても (それがジャニーズなどでも) ひとたび熱烈なファンになったりすれば それだけで心が通じ合う。
同年代のクラスメイトよりも 同趣味の違年代の方が、シンパシーは得られる。
実は四年ほど前
本場イギリスのハリーポッタースタジオツアーに行ったのだが 同行者は当時高校生だった男の子だった。
同じ物を好み同じように感動し喜びを共有出来る相手は 年齢など なんの障害でもない。
そういう事を思い出した。
登場人物全員いい人。
原作未読にて。
最近のお姿を拝見していないのですが、
かなりおばあちゃん役の大女優さんと。
立派な俳優になられた、
元天才子役の。
とってもいい映画。
最初から最後まで、
胸の奥がじんわり温まって、
じんわり温まったままいい気分で
観終わりました。
縁側の。
ひなたぼっこの。
カレーのにおいの。
漫画をめくる紙ズレの音の。
インクと墨汁のにおいの。
2人の俳優の演技とも思えない
素晴らしい演技の映画でした。
その空気感を作っているのは
脚本(原作?)のおかげ。
ストーリーに奥行を持たせるなら、
ライバルや、嫌な奴や、ケンカや、悲しみ
のような負のエネルギーが必要なのだが、
この映画にはそれがほとんどない。
そしてそれがいい。
※コミケに雪さんも一緒に参加して、
先生がお忍びで「遠くから来た人」を買っていく
そんなほっこりバージョンも見てみたかった。
うん。
良い映画でした。
その縁側は、彼女らをメタモルフォーゼする。
漫画を一巻だけ読んだことがあり、かなり面白かった記憶があるので見た。映画館にはいく機会がなかったのでamazon primeで視聴。
かなりいい、心があったまるような、背中を押されるような感覚になる。
芦田愛菜はクラスでも目立たない引っ込み思案な性格の生徒、宮本信子は夫に先立たれ、家で小さな書道教室を営むおばあちゃん役。全く違う二人が出会い、変化をもたらしていくのだが、まさかのその出会い方がBL!!ただ、BL苦手だから見るのやめとこうかな、とか思う必要は全くない。あくまでメインは二人の関係性であり、それがすごくいい。言ってしまえばこの二人、世間からは隔絶されていると言えるだろう。芦田愛菜はクラスの人気者を遠巻きで見ているような生徒であり、宮本信子は小さな家で一人暮らし。その二人が互いにBLに惹かれる理由もなんとなくわかるのではないだろうか。BLとは、現実の世界であればマイノリティであり、彼らも世界から隔絶された人々である。それが物語の中であれば、堂々と、恋愛をしているのだ。しかもそれが書店の一部分を占めるほどの人気のコンテンツになっている。社会から隔絶された人々にとって、こんなにも勇気を与えてくれるものがあるだろうか。もしかしたら彼女らは、形こそ違えどBLというものの中に、自分の理想像を見つけたのかもしれない。また、そこで引用されているBL作品と、芦田愛菜が書く同人誌がまた良い。詳しくは書かないが、二人の関係性をうまく描写していて、泣きそうになってしまった。というかかなり泣いた。
最後に、私はどちらかといえば芦田愛菜のほうに年齢が近く、彼女の姿と高校時代から今にかけての自分を重ねることが多かった。進路志望書、受験、本当に自分のやりたいことは何か?と問う中でアイデンティティの葛藤は避けられない。そんな中、宮本信子と出会い、彼女の家の縁側で一緒に暮らすことでメタモルフォーゼを促し、本来の自分を発見する。また、途中の芦田愛菜の母の「我々小市民は~」という言葉もいい。好きなものを好きでいいんだ。そう思わせてくれる。ここの部分について、詳しくは「変態仮面」(2013)も観てみるといい。まさしく、変態(メタモルフォーゼ)であるので、青年期のアイデンティティの葛藤と重なる部分が多いと個人的には思った。話を戻すと、この場面を通じて、この映画でいう僕にとってのBL作品とは何か考えずにはいられなかった。それを肯定し、好きになれる日が来るといいなと思う。
宮本信子と芦田愛菜
ほっこり
同人女なら絶対刺さる。
女性版「ハロルドとモード」△恋愛+友情
元気をもらえる素敵な映画
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