「今年見た中で取り敢えずベストワンです」メタモルフォーゼの縁側 プリズナーN0.6さんの映画レビュー(感想・評価)
今年見た中で取り敢えずベストワンです
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とにかく芦田愛菜が画面を走る。それだけで魅せる。
嬉しくても走り、哀しくても走り、時に逃げるために走る。
芦田愛菜って絶世の美人では無いけど、その豊かな表情とクルクル揺れ動く感情に、どんどん惹きつけられてしまう。
おそらく高校時代に芦田愛菜が同じクラスにいたら、絶対にオレは好きになるなぁ、ただ腐女子なんだけどさ(*^ω^*)
そして宮本信子が、ひたすら穏やかで優しい。
人生の終盤になって、ふとしたキッカケでBLに目覚めてしまうのだが、そのキッカケが不自然でないのが上手い。
何よりこの作品に出てくる登場人物に悪人は誰ひとりおらず、死や病気、貧困などの不穏な空気が漂うシーンは殆どなく、最後まで安らかな日常が続いて、そしてそのまま終わる。
こんな話はメルヘンだとかファンタジーだとか言われるかもしれないけど映画なんだから。見終わった後にこんなにホッコリする作品に出会えて良かった。
二人がハマったBLを描いている漫画家も優しくて、かつ親密になりすきないクールな関係性を最後までキープしたのもベタつかない展開になって良かった。
高齢者をテーマとする映画「PLAN75」とこの作品を同時期に続けて見たが、年寄りになっても、あんな所に行くよりコミケに向かう方が楽しいに決まってる!
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