「可愛いと幸せな気持ちが詰まった映画。」メタモルフォーゼの縁側 ゆめさんの映画レビュー(感想・評価)
可愛いと幸せな気持ちが詰まった映画。
まずは言いたい。
宮本信子さんの雪さんが可愛い!!!
これまでも宮本信子さんが演じられるおばあさん(あまちゃん、奇跡の人etc...)は高齢の方の仕草のリアルさがありながら、愛らしさもあって大好きだったので、絶対本作の役のおばあさんも好きになるって知ってた。
知ってたけどやっぱり可愛い!!
雪さんがうららさんと仲良くなってはしゃいだり、嬉しそうにマンガのこととか色々話したりしてるの見てるだけで幸せな気持ちになった。
そしてもちろん芦田愛菜ちゃん演じるうららさんも可愛い。
嬉しそうに雪さんのおうちに行く姿を見てこちらも幸せな気持ちになった。
お友だちって実は歳の差があったほうが色々と楽しそうだし、互いの色んなものを補い合えるのかもしれないなーと思う。
そして歳の差に限らず同じ好きなものについて話せる友人はいいよね。お友だちこそ前向きな思いで繋がれる人が良い。
個人的に好きなシーンはコメダ優先生のサイン会に行った雪さんがコメダ先生に「この漫画のおかげで私たち友だちになれたの」って言うシーン。とても良かった。
雪さんとコメダ先生(古川琴音さん)の嬉しそうな表情を見ながら、ご都合主義かもしれないけどそれでも美しい奇跡に泣いてしまった。
しかしうららさん、同人誌販売イベントに申し込んだはいいけど、印刷の入稿締め切り10日前からペン入れ始めるところでは「え、落としちゃわない!?大丈夫!?」とハラハラしたぞ(でもちゃんと仕上げたうららさんすごい)。
全編通してうららさんと雪さんの出会いのきっかけとなったBLマンガのストーリーと重ね合わせながら、うららさんたちの物語も進む演出だったんだけど、恋であれ、友情であれ、親愛であれ、相手のことが大好きで大切に想っているっていう点については同じなのよね。
そしてスクリーンの前で「うららさん、雪さん、幸せになれ!頑張れ!」って応援したくなる気持ちも、スクリーンの中でマンガの2人を応援するうららさん、雪さんと重なった気がした。
ほっこり幸せな気持ちになれる可愛らしい映画だった。
EDの主演2人が歌う「これさえあれば」も大変可愛くて良きだった。