「雪さんみたいな女性になりたい」メタモルフォーゼの縁側 佐倉さんの映画レビュー(感想・評価)
雪さんみたいな女性になりたい
雪さんが本当に可愛らしくて魅力的な女性でした。うららちゃんもとても優しくて周囲を思いやれる素敵な女の子で、美人のクラスメイトに嫉妬してしまう多感なお歳頃らしさも含めて愛おしくてたまらなかったです。
素敵な二人の間に生まれた友情が素敵でない訳がなく、温かい気持ちになれるやり取りで溢れてました。
単行本の発売頻度をみて、長生きを決意する雪さん、世界で1番可愛いおばあちゃんだと思います。雪さんの言動は終始可愛らしくふふと思わず笑いがこぼれました。
雪さんにおすすめするBL本に悩みまくるうららちゃんの気持ちは痛いほど共感できました。そっと見守る本屋の男性店員さんも良かったです。
幼馴染の紡くん、うららちゃんの部屋でBL本見つけても気づいてないフリするのできる男すぎました。それなのに、終盤ちょっとうじうじしてるのは可愛すぎました。
初めての漫画1冊描きあげる過程は、最初はうららちゃんの画力がリアルに悩ましくて、先行きが見えなかったけど、雪さんがうららちゃんを全肯定してくれるから、ずっと安心して見てられました。あんな素敵な作品になるとは想像しておらず、内容にとても感動したし、コメダ先生が元気付けられたのも分かる気がします。即売会で売り子やってる雪さんを見たいので、いつかリベンジして欲しいです。
うららちゃん母の「わたしたち小市民はせめての精神で」的なセリフが個人的に作中イチの名言かなと思ってます。
サイン会は号泣でした。二人が友達になれて本当に良かったと心から思いました。
押し付けがましくなく相手の意思を尊重しながら趣味を共有する、人付き合いで大切な心得を改めて教えてもらえるような作品でした。好きなことに真っ直ぐでい続けられるためにも、そんな関係でいられる友達を大切にしたいです。