THE FIRST SLAM DUNKのレビュー・感想・評価
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アニメ未視聴(原作完読)
なので、声優交代とか知ったこっちゃない
CGも違和感は最初だけ
劇場版と銘打つだけあって魅せ方は映画館で見るべきレベル
逆に自宅ならモニター極力大画面でなきゃ意味ない
宮城リョータ視点での「やまおー戦」とかどうかな?って思ったけど、ゴリ、花道、みっちゃんの過去は分かるし、流川は何考えてるか分からんから、むしろリョータ視点は正解だと思う
湘北逆転からの無音と原作画のカットイン、スローモーションからの1.5倍速の演出とか、原作では表現できないコマ間の動きとか、ラストは息を止めて見入ってたし、流川と桜木のハイタッチまでの一連の流れはアニメ映画史に残すべき完璧な興奮と感動だった
このシーン見るためだけに、あと3回は見ると思う
逆に「スラムダンク?何それ美味しいの?」って人には面白さはミジンコレベルも伝わらんと思うので要注意や!
原作好きなら絶対に映画館で見るべき「映画」
新しい視点でのスラムダンク
あまり過去に触れられていない宮城リョータを中心に山王戦を映画化しています。
若干後付け感はありましたが、原作を補完する位置付けとして要所要所に肉付けされて悪くない作品に仕上がっています。
宮城リョータの視点、試合を全体から俯瞰した時の視点(臨場感やスピード感)などは今までにない視点でした。
欠点はスラムダンク初めての方には世界観に入りにくいです。昔のユーモアのあるアニメ版だからこそ入りやすかったのだなとも感じました。
面白くない訳がない‼️
湘北の一員になれる!
まず、令和の時代に新しいスラムダンクが見られたことに感謝感激です。生きててよかった。
自分は幼い頃にアニメを見て花道の一挙一動に爆笑し、学生時代に漫画を全巻集めて何回も読み直し、大人になってからはたまに手に取るくらいでしたがいざ映画公開となったらいても立ってもいられなくなって急遽子供を実家に預けて映画館に走りました(笑)。
映画、最っ高でした。アニメ映画というよりは漫画をドラマ化したと思った方がしっくりくる気がします。漫画的な表現やアニメ的な演出(ボールがめっちゃ光るとかビックバンが起こるとか…そっち系も好きですが笑)が一切なく、例えば「動きが速い!」って驚く時はちゃんとキャラが素早い動きを見せてくれるんですよ。すごいプレーが起きて「!」ってなる時は観客もそのプレーを目撃できるから一緒に「!!」ってなれる。まるでコートの中にいるような、チームの一員になったような感覚に浸れる。湘北の一員になれる!スポーツ漫画でこれができるのってめちゃくちゃ嬉しくないですか。この体験ができるだけで自分はあと5回くらい観に行きたいです。
前評判が悪かったCGもあれで正解な気がします。髪の毛一本一本まで再現された美麗な花道とかは必要ないわけで。キャラのイメージを崩さずによく動くことを考えたらあれでよかったと思います。というか観てたらそんなCG云々なんてどうでもよくなっちゃったよ。あと声も。そもそもそんなにみんな喋らない(笑)。一番長々と喋ってたのは山王の監督だったような気がする・・・?
ストーリーはリョータが大好きな人にとってはどうなんでしょうね。リョータのイメージが結構変わっちゃいそうですもんね。自分はそこまで確固たる宮城リョータ像を持ってなかったのでそうなのかーと受け入れましたが花道と仲良しでアヤちゃんLOVEって感じの楽しいリョータが好きな人には誰だコレって感じになりそうですね・・・。
あとリョータ母が可哀想すぎ・・・リョータ母酷いって意見もありそうですが夫を亡くし立ち直れてない時に頼りになる長男まで亡くして故郷を離れて(しかも多分リョータのために離れる決心したっぽいですよね)一人で生活を支えてでも成長するにつれ次男は扱いにくい子に・・・苦労したろうなぁ。真面目にやらないならバスケやめてバイトでもしてよとか言いたい状況だろうに言わなかったあたりリョータ母の愛と優しさを感じます。あとリョータ妹。明るく振る舞ってるけどあの子もかなり無理してるだろうなぁ・・・。リョータが真っ直ぐバスケに打ち込めるようになったことがきっかけであの家族もやっと過去に向き合えるようになったみたいなのでこれから幸せになって欲しいです。
あと観客席に豆つぶ背景ですけど海南がちゃんといたのは嬉しかった!花道が机に突っ込んだ時だったかゴリに倒れかかった時だったかどこかで動揺する素振りみたいのもありましたよね?魚住もあの格好でどこかにいたりして。セル化したらウォーリーをさがせのごとく観客をしらみつぶしに眺めたいです。
さて、ファーストというからにはセカンドはあるんでしょうかね。自分はこの映画の続編というか全試合を観たいです。試合だけでもいい、細かいストーリーとか前後関係とか無しで突然試合が始まって終わるでいいので!(正直あのレベルの重いバックボーンが全キャラについたらしんどい笑)
セカンド期待してます!
90年代
何を期待するか次第(ネタバレ少なめ)
私自身はスラムダンクど真ん中のちょい下世代。原作は連載終了後、アニメも放送が終わってから一気に見た口ですが、旧作にはやはり思い入れのある世代です。CGアニメ映画も好きではありません。
その視点で、多少のバイアスを持って観ましたが、結論から言うととても良かったです。
まず、CGは観ているうちにまぁ慣れます。
個人的には黒子のバスケ作画を期待しており、今でもそのクオリティで再アニメ化してほしいとは思っていますが、ストーリーを邪魔するほど気になるものではなかったです。
むしろ、全員が動くコートはそれなりに迫力があったと思います。
息遣いとか生気のようなものはやはり足りないかなと感じましたが、試合そのものもストーリーの添え物と個人的には感じましたので、この映画の評価ポイントはそこではないのだと思います。
次に、肝心のストーリー。
ある人物の視点を中心に据えたことが、原作の重要な要素を削ぎ落としたことは事実なので、これは何を期待していたかで賛否があると思います。
私はそこを割り切って観ましたので、結果的にとても楽しむことができました。彼にそんな重重のバックグラウンドがあったなんて...笑
涙腺ポイントもわかりやすいのですが、見せ方と劇場の圧が融合してまんまと泣かされました。
最後に、声の変更。
これは桜木と流川だけは元のままが良かったなぁぁというのが正直なところ。ただその二人もあくまで脇役であることに鑑みると、些末なことかもしれません。
その意味で最も違和感を感じたのが彩子さんです。かわいかったけども(笑)
人の少ない映画館で、もう一度くらい観に行きたいと思います。
原作者だからこそ
連載時のジャンプ読者世代。
もちろん当時から大人気漫画ではあったけど、今となってはこの試合がどんな展開だったかもあまり覚えてないし、アニメ版も一度も見たことがない様な不誠実なファンです。
「バガボンド」「リアル」と、漫画家としては天才だとは思っていたが、正直、いきなり長編アニメの原作・脚本・監督って…と、期待はしていなかった。
その未経験が原因かは分からないが、(悪い意味ではなく)少し変わった印象のアニメになっていた。
確かに拙さは気にならなくもない…でも、なんか飲み込めてしまう。
おそらく、原作者だからこそ違和感なく描けるそれぞれの過去、そして試合の見どころを描く演出、その説得力。
だって、原作者なんだから。
我々当時のファンが親世代になったことも合わせて、アスリート目線だけではない奥行きが加わっていた。
個人的には3DCGアニメってあんまり得意ではないけど、今作はそのおかげで試合シーンが「試合を見守る観客」ではなく、コート内を見渡すプレイヤー目線で描かれるので臨場感や迫力も十分。シュートだけではなく、むしろその前後の細かな仕草やプレイこそ、そのカッコ良さが際立つ、本当に(敵・味方問わず)選手達全員に惚れる作品だった。
試合以外のシーンの作画は少し気になるところもあったけど、あんなスゲーラストを見せられたらそんなことは些末なこと。もうガッツリと原作シーンを思い出せてくれた。
「そうそう!コレコレ!
よっしゃ!
んで、最後は…そう!」
作品自体はもちろん原作を知ってる人向け。
でも原作を少しでもかじって、キャラクターの関係性が分かる人なら観て損なし。
「ハイキュー!!」なんかの試合シーンが好きな方には楽しめると思う。
リアルタイムで原作を見ていた世代です。
何故宮城にクローズアップしたのか、宮城を沖縄育ちにしたのか、何故宮城は湘北の次期キャプテンなのに海外に行った沢北と海外で戦うのか。
ようわからんかった。
後付け感もあるし終始謎でした。
前触れもなく、山王工業との戦いがいきなり始まり、あっさりと前半が終わった事にも驚く。
感動は感動だが「原作が頭の中で蘇る」という感動だった。
この映画だけ見た人は何?何?という内容になるかと思う。
そういえばスラムダンクが連載していた時期の当時は海外に行って、日本人同志が対決する、なんて雲の上の話レベルだったのにな。
せめて全日本に選ばれた流川と海外に行った沢北の対決ならなんとなく理解できるけど、ああ、宮城と沢北が海外で戦ってしまうんだ。。。と思ってしまいました。
なんで神奈川のNo.1でもないPGが当時夢のまた夢レベルのアメリカでやれるんだって思いました。
沢北とか流川クラスならまだわかるんよ。
海外も安くなりましたね。
声優問題については今のアニメを見ていないので気になりませんでした。
ただ、桜木を除いては。
新しい声優の人の事はよくわからないが、桜木の声がカッコよくなりすぎです。
やっぱり不器用さが伝わる声じゃなきゃ。
桜木をあんなにカッコよくさせてどうする。って思いながら見てました。
宮城だけ生い立ちを映すのもようわからん。
FirstだからSecondもやって三井流川赤木桜木5部作迄全部やるんでしょ?ってのはあくまで視聴者側の想像でしょ。
説明ないしわからんのよ。
スピンオフならスピンオフで良いけど、それならファンとしてもっと見たかった。
山王戦をやるなら山王戦だけでたっぷりと見たかったのに。
山王戦は原作を知っている人なら間違いなく感動はできる。
絶対に感動する。
オープニングなんか井上先生の手書き画から始まり久々に動いている5人が出てくるところを見ただけで鳥肌です。
井上先生ありがとう、とこの映画が名作である事を予感させてくれました。
しかし、山王戦以外は名作ではなかった。
事前に公開されたCMなり映像をちゃんと見ていれば、山王戦である事は確定できるので山王戦である事への興奮は無かった。
しかし蓋を開けてみれば構成が本当に中途半端だった。
劇中では魚住について触れられておらず、且つ本人は一言も発しておりません。
鰈だか華麗だかわからないけど。
けど、モブキャラ化して観客席で胡座をかいて座っている姿がやっぱり存在感があって草でした。
そんな映画です。
CGビジュアルも音楽も悪くなかったです。 これはこれで良い。
上でも書きましたが「原作が蘇る事」への山王戦中心に評価をする人と全体的な評価する人と分かれそうな気がします。
個人的には疑問と感動4:6でした。
原作が良過ぎる故…
原作は5回ほどしか読んでませんが、山王戦では毎回号泣しました。でも今回の映画では全く泣けなかった。これが全てだと思います。
マニアであれば登場人物の心情が頭に入ってるから感情移入できるのでしょうが、そうでない人にとっては難しいでしょう。リョータの過去を掘り下げるより、各キャラクターの心情描写をもっと丁寧にして欲しかった。
映像やオープニングや試合ラスト1分は素晴らしいの一言でしたが、それだけじゃなぁって感じです。映画としては、面白くありませんでした。
初日に観に行くっていう断固たる決意。
情報を限りなく規制し内容に関してはまるでわからない状態だった我々の期待を
開始5分、対戦相手の登場の仕方で神作確定の印を押したようなものでした。
ジャンプ連載を第1話から見ていて、アニメもリアル放送を見ていた世代。
もちろん家にはJC全巻そろっており、とあるセリフは
どのシーンでどの試合かわかるくらい読み込んできました。
キービジュアルが出た時、映画の本編映像が公開された時、
それぞれでリョータがキーパーソンであることが予測されました。
パンフレットにおいてもキャストの並びにおいても
本作はリョータが主役であり原作者の思いを乗せた人物。
3年生メンバーはしっかりバックボーンを描いてたし
主役である1年生の二人を中心に物語が進んでいた。
唯一、描ききれずにいた2年生のリョータを主役に抜擢し
高校生の一人として描くことを重視した物語展開へと昇華したそう。
CGメインのビジュアルですがコート上に10人がバラバラに動くという
スポーツであるがゆえ、細かな動きも表現するにはCGという手段は
必要不可欠だったとのことです。
漫画の紙面上では描かれずにいたキャラたちの細かいバスケらしい動きは
まさに広島での全国大会をその場で見ているような臨場感。
バスケ経験者なら「わかるわかる」といいたくなる
フリースローの合間のお互いのボディタッチとかお互いを鼓舞する部分とか
数々の細かいシーンに注目して何度か見ることも楽しめそう。
また批判の多かった声優交代ですが、桜木こと木村昴はどうしても今のジャイアンです。
バイオハザードのクリスの吹き替えも彼がしてましたが元々に声の付いているキャラの
吹き替え自体が苦手というか合ってないのかな、と感じます。
ドラゴンボールでいうと孫悟空の野沢雅子。ワンピースだとルフィの田中真弓。
シティハンター、北斗の拳、キン肉マンの神谷明。
数々の名作漫画の声は変えるには大きな覚悟がいる。
ゴリの声優さんはお亡くなりになっているため三宅さんはいい意味で
新しいゴリを切り開いてくれました。
さすがソー、クレイトスと神の声を担当してきただけある。
全体的に新しい視点として描いた最終戦。
新しい技術で描いたアニメーション。
この時代において映画館で観れたことの感動。
全てに感謝しています。
ギャグ顔、ギャグシーンの廃止。県大会で苦戦を行った海南メンバーや魚住、全国の強豪らの不在。
名シーンにおいてはいくつか削られています。
リョータ主役という意味では「できたよ、断固たる決意ってやつが」「大好きです」は削るしかなかったのか。
スラダンの大ファンだとそういった箇所はマイナスポイントと感じざるを得ない。
試合に参加してるような臨場感
「よかったな」「面白かった」
しかなかったです。
山王工戦を初映像化。
原作者の井上雄彦氏の絵のイメージのままのキャラが、ちゃんとバスケしてる、動いてるってだけでもすごいと感心したし。
モーションキャプチャーしてるのかもしれないけど、動きの表現が素晴らしい。
また、プレイヤーの一人として試合に参加してるような臨場感のある画面作り。
試合はこういう動きや位置関係だったのか、こういう設定でキャラに深みを持たせたのか、という驚きもあったし。
漫画家・アニメーターの永野護氏が監督した『花の詩女 ゴティックメード(GOTHICMADE)』みたいな、「原作者の頭の中では、こんな事を考えていた」という内容のビジュアル化に特化したような作り。
たぶん、スラダン後の『リアル』『バカボンド』などを経て、井上氏の頭の中に構築された「リアル表現」を実際の映像に落とし込むと、こうなるんだろうと。
物語を貫く主人公が花道・流川コンビから、別キャラに変更。
この交代も、花道が主役ではリリアルから遠いギャグ・コメディのテイストが多くなってしまうのを、本作では排除するという決意だったのでしょう。
なにより漫画原作はあれで見事に完結していて、表現は「やり切った感」があるだろうから、あれをそのまま映像化する意味はないと原作者=監督は考えたのだと思います。
試合の最中に回想を挟む演出だから、試合のスピード感は少し削がれるものの、それがプレイにどんな意味をもたらすかまで考えたら、これしかないって作り。
見ず知らずの隣席・前の方の女性たちが、ハンカチを取り出して号泣してるのが印象に残りました。
私も、試合ラスト周辺の作画と音の演出に唸りつつ、少し涙ぐんだりして。
これを見せられたら、そりゃキャラの絵が入ったグッズが欲しくなって、売り場に殺到するでしょう。
画面と、劇場に来ていた人たち…とくに女性たちから受けた熱量は、『鬼滅の刃』『君の名は。』が上映終わって明るくなった瞬間を思い出しました。
そんなレベル。
ただ、試合はわりと原作の名シーンだけで繋いでいるから、漫画・テレビアニメ未修の人には不親切なので、新主人公以外の各キャラの説明などは大幅に省かれていて、そこは覚悟した方がいいかも。
さらに、その名シーンも新主人公目線で重要となるところだけ、という意図ある選び方で作ってあります。
山王工戦の前半部分のエピソード(たとえば河田弟の説明とか)はバッサリ切ってて。
映画だけのオリジナルエピソードもありました。
これは連載から時が流れて、山王のモデルになった能代工業から田臥勇太がNBAのフェニックス・サンズ、宮城の明成高校→アメリカのゴンザガ大学からワシントン・ウィザーズに行った八村塁、トロント・ラプターズで現在活躍する渡邊雄太…
日本人プレイヤーがNBAで活躍する時代になり、昔のままの話だけで終わらせたくなかったんじゃないかと思いました。
……だから、原作&テレビシリーズが終わった二十数年前から待ってるうちに、拗らせていた人には「私の思う・願う『SLAM DUNK』はこうじゃない」となりやすいかも。
「なんであのエピソードがないんだよ」となりがちかも。
特に推しキャラがいて、その推しキャラのシーンがカットされてしまった思い入れが強い人にとっては、駄作レベルと決めつけて激怒するかもしれません。
その危険があるということは付け加えつつ。
繰り返すけど、私は好き。
面白かった。
正直、評価は割れそう
まずはじめに、私の感想は大衆と異なることもよくあります。楽しんだひとも、そうでなかったひとも、どちらを否定するものではありません。
その上で結論から述べると、何ヶ月も前から期待し、ムビチケで前売りも買って漫画も買って、号泣覚悟ですごく楽しみにしていたにも関わらず、個人的には全くハマらなすぎてあろうことかウトウトしてしまいました。評価が高い人が多数派のようですが、自分と同じように原作を愛していて評価の低い人も少なくないんじゃないかな。
事前の炎上とかは興味がなく、マニアやオタクの類ではないため、声優が変わることも大して気にしてなかったのですが、実際観るとアニメでも観ていたこともあり、違和感がありました。
スラムダンクで最高のシーンのひとつとも言われる、何度も泣いた桜木と流川の最高のシーンも、さらっとしていて全く泣けず、最後のシーンもすごく褒めてる人もいましたが、蛇足のように感じました。
スラムダンクは大好きです。ケチをつけて注目を集めたいわけでもありません。でもコレジャナイ感が否めない。
スラムダンクは、ちょっとクスッと笑える若さゆえのユーモアがあって、若さゆえに突っ走るところもありつつ、絶対に譲れない想いもあって、感情がボロボロになったり、やりきれない思いや悔しさに泣いたり、歓喜の雄叫びをあげたり、感動で鳥肌が立ったり、そういう魅力があった。
でも、本作は、はじまり方も終わりかたも、色に例えるならグレーみたいな、少し暗い雰囲気ではじまり寂しい感じで終わる。出だしの、スケッチから始まり、The birthdayの音楽から始めるシーンは最高で鳥肌もの。でもそれ以降の描写は全体的に浅めで、リョータの成長過程も浅く広く描かれていて、他の登場人物の描写はほぼなく、どのキャラにも感情移入がしにくい。
やはり主役にするなら花道か、もしそれ以外を主役にするなら、ゴリ、三井、もしくは木暮、あたりが良かったな。そして、今回、オリジナル半分、新ストーリー半分みたいな感じだけど、全部オリジナルでも良かったな。
リョータ主役なら徹底的にリョータを、もっと狭く深く掘り下げて、例えば最初の40〜50分で観客みんながリョータにどっぷり感情移入した状態にしてから、試合の描写の方が良かった。試合の合間合間のカットインだとテンポが良くない。
サプライズで、最後にmanishかZARDで泣かせて欲しかった。
「完」「全」「復」「活」
SLAM DUNK
1990-1996に週刊少年ジャンプに
連載された井上雄彦による
バスケットボール漫画
週650万部を売った
ジャンプ黄金期にあって
ひたすらストイックに
バスケットボールの試合を
細かにつぶさに描写し続ける
作風はさながら「啓蒙」
敵味方関係なくまっすぐな
キャラクター描写も印象的で
当時マイケル・ジョーダン
人気のNBAブームも日本に呼び
この漫画がきっかけで
バスケを始めた人も数知れず
そんな連載から25年の時を経て
原作者の完全監修で蘇った今作
どうだったか
声優変更等が賛否両論など
あったようですが個人的には
そんなところはまるで気にならず
作者のその後のキャリアを踏襲して
漫画のタッチを今の最先端の
CGワークで蘇えらせる試みは
終始圧巻でした
盛り込んだバスケの魅力
空気感などひしひし伝わってきたと
思います
過去作ではあまり湘北の
メンバーにおいて深堀される
事のなかった宮城リョータを
主軸にしたのは原作から大きく
イメージを変えることを避けた
配慮によるものだろう
と思いますが
原作のバスケの試合の描写に
注力するがあまり登場人物の
詳細なエピソードが入れきれなかった
部分を盛り込んでいる感じに
受け取れました
作中最強
高校バスケの王者に君臨する
山王高校戦を軸に
宮城の家庭事情や遍歴を
挟みながら亡き兄との
重要な接点だったバスケへの
情熱が切れかかりそうな
ところで兄の夢だった
打倒山王につながり
今目の前にある山王戦に
つながりながら話が進んでいく
展開は様々な名勝負が
原作ではありつつも
この1戦に込められた
スラムダンクの魅力が
含まれ尺に入り切って
いたと思います
原作で主人公あった
桜木花道が脇役にまわる事で
未知数ではかりしれない
爆発力を持った可能性を
秘めた存在である部分が
引き立っていました
今の原作者の感覚だと
宮城のほうが主人公に
もってきやすかったのかも?
観る前はCGワーク然とした
ビジュアルに抵抗はありましたが
いざ動いてみると
漫画のタッチでぐりんぐりん
動かしたかったのだとわかり
おそらく原作者が
もっとも伝えたかったであろう
試合の実際の空気間が本当に
感じられるようで
没入感は半端なかったです
声優の刷新も
かえって新たな命が吹き込まれて
全く問題なかったと思います
個人的には原作者の完全監修
なのだから「漫画版の再アニメ化」
であり過去のアニメのリメイクでは
ないという認識でしたので
(というか30年前のアニメと
声優を同じにしろというのは無理が
ありすぎるし意味が無いと思う)
この辺は全く気にする必要は
無いと感じました
最近のジャンプ原作映画
ほんとどれもすごくて
驚いてしまいます
感無量
原作が大好きなゆえに残念…
40のおっさんですが、学生時代のバスケ部メンバーと一緒に視聴。
本当に、それくらい素晴らしく、未だに大好きな漫画です。
だからこそ、新規向けにも、原作ファン向けにもなっていない中途半端な映画になってしまったのが、ただひたすらに残念です。
リョータが深津沢北を抜く場面や花道が流川にパスする場面、ラスト20秒ちょいからの場面など、手に汗握るシーンもありましたし、花道が怪我でベンチに戻って過去を振り返るシーンなどは少しうるっと来ました。
このスタッフさんたちなら、きっともっと良いものに出来たはずなのです。
リョータのオリジナルエピソードやその差し込み方に不満が集中していますが、素人の私たちですらそう感じるのですから、漫画作りの、映画作りの、アニメ作りのプロの方々が気づいていないはずはないのです。
オリジナルエピソードにそんなに自信があるのであれば「原作で明かされなかった宮城の過去が明らかに!」といった感じで宣伝にも使っていたことでしょう…
原作脚本監督をつとめられた井上先生に必要以上の配慮などすることなく、良いものは良い、悪いものは悪い、と議論を重ねながら映画づくりをすることは出来なかったのでしょうか…?
それこそ、私が中学生だった時ように、バスケ人気の向上に繋げる事すら出来るくらいの影響力のあるコンテンツだと思います。
そんなコンテンツが、公開前にあらすじすら公開しないような、短期的/逃げ切り的なマーケティングで消費されてしまったことが、とても悲しいです。
原作好きでも新しく感じる作品
タイトルなし(ネタバレ)
どうやら魚住はリストラされたようだ。山王戦のワンシーンに魚住が赤木に「お前に華麗なんて言葉が似合うと思うか赤木。お前は鰈だ。泥にまみれろよ」と言って、マルゴリ河田に勝つことに夢中になってしまっていた赤木が吹っ切れるシーンが原作にはあるのだが、本作には無かった。
このご時世、包丁持った大男が体育館にいたらヤバいからかな?
声優陣が変わって否定的な意見を目にしたが、あまり気にはならなかった。元の声を忘れてしまっていることも気にならなかった理由の一つだ。
本作は宮城リョータの過去を追いながら、同時に湘北対山王戦が描かれる。
山王戦は本当に感動するシーンが多く、涙が出そうなシーンが何回かあった。やはりスラムダンク好きにはたまらない。
それにしても高校バスケで、ダンクやアリウープ、ダブルクラッチなどなど、NBA顔負けのプレイがたくさん出て面白い。
宮城リョータが沖縄出身で、家族構成や兄貴ソータの事故死など、漫画では明かされていなかった設定があって嬉しかった。とくに、最後に沢北が渡米して現地にいるわけだけど、そこに宮城リョータもいて、彼もまたアメリカに挑戦していたっていうのは胸熱でした。
宮城リョータの過去を描かれるが、とにかく暗い。なぜ、こんな不幸なキャラ設定してしまったんだろうか。
あと、山王戦をアニメ化してくれたのは良いけども、それだと結果を知ってしまっているので、もっと違う、本当に新しいストーリーでも良かったかなぁ、と思いました。
山王戦のラストプレーは必見!
欠点がない訳ではないですが、山王戦の伝説のラストプレーの映像化が成功しただけでもこの映画は一見の価値ありと思いました。
原作好きで山王戦が観たい方は是非とも劇場に足を運びましょう。
良かったところ
・オープニングで下書きから全員集合していくところがドリフターズのノリで好きw(昭和脳)
・盛り上がるところでベタに挿入歌が入る。凄いベタなタイミングで笑ったww
・バスケットの試合の様子を俯瞰で見せてくれるタイミングが良い。全体図が欲しい瞬間に地図くれる感じで有難い。
・ファールの描写が良い。これは旧アニメより分かりやすい。
・3Dは観ているうちに慣れた。ちょっとディズニー感あるけど桜木のジャンプの描写は「たけえw」って思える程飛んでて分かりやすい。
ただ欠点を挙げるとすれば、
・リョータの回想が試合の合間にちょくちょく入るので、試合に対する集中力が切れる感覚がある。多分、テレビアニメ版の構成だったら気にならないだろうけど、映画は長尺なので一回集中力が切れると戻るまでに時間がかかるので人によってはイライラするかも。
・リョータの回想が全体的に湿っぽいので普段の明るいりょーちんが好きな方は違和感あるかも。
・リョータの「あやちゃん♡」みたいな分かりやすい反応が全くない。二人の距離感がなんか近い。ん?もしかして両想いで付き合ってる設定に変わった?と一瞬思ったが、本当の所は分からないw
・桜木も「晴子さん♡」みたいな場面がない。「大好きです。今度は嘘じゃないです」だっけ?告白シーンはカットされているのでそこは残念だったけど、アレはテレビアニメ版のように積み重ねのエピソードを観てからじゃないと感動しないだろうから今回のカットは渋々納得した。
・声優のイメージは自分は桜木だけは最後まで違和感あったけれど、他はその内慣れた。テレビアニメ版が出来れば木村版花道も慣れるとは思いますが2時間では無理だったw
まあ2時間程度の映画だしダイジェスト感覚になるのはある程度は仕方がないですね。
この映画を切っ掛けに原作を読み返そうってなれば商業的には大成功だと思いますw
全1212件中、1081~1100件目を表示