THE FIRST SLAM DUNKのレビュー・感想・評価
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懐かしのスラダン。熱い展開!
スラムダンクは漫画で読んだけど、正直そこまでは覚えていなかった勢です。
ストーリーとしては、主人公の宮城を軸に山王戦を過去を振り返りながら進めていく感じ。
宮城の過去が思ったより、おぉうって感じで驚きがありつつ感動した。途中過去を振り返りながら進めることで懐かしさも込み上げつつ、にわかな自分にも思い出しながら見ることが出来た。
なにより、山王戦。熱いね。かなり。
バスケシーンも思ったより見応えがあったし、しっかりと熱いバスケ試合を見た感覚。原作通りか覚えてないから分からないけど、始まりから終わりまでの流れがかなり良き。最後のシュートなんて、、、喧嘩していた2人からの基礎的なシュートを思い出しながらのラスト。
語りきれないです。
終わり方はあんな感じだったかな?みんなのアフターストーリーをもっと見たいところではあったけど、アレでいい感もある。、、、、もどかしい。 良きでした!
シン・SLAM DUNK
原作はリアルタイム。
アニメは観てませんでした。
まず作画が素晴らしかった。井上作品がそのまま実写になったのかと思うくらい綺麗だった。
CGを使った試合展開はバスケの迫力を存分に表現していたと思う。
内容で1番驚いたのは主人公を変えてきたこと。最後のスタッフロールを見ても、一番最初に出てきたのは今回の映画での主人公。原作と主人公を変えてきた演出は斬新だった。
バスケ1試合に各々の人生が詰まった演出は嫌いではないが、ただ、素直に試合でドキドキしたり感動したりしたかったかなとも。
山王戦の終盤の怪我。
当時忘れられないくらいの衝撃だった。映画でもそのシーンはあり、辛い思いが蘇ってきた。
主人公を変えたお陰で、怪我の後の話は省かれていたのはよかった。
もしかしたら当時の僕と同じ想いの人が、主人公を変えてエンディングを変えさせたのかなとも思った。
結論を言うと、「まず観ろ!」ということですね。
スポコンでは定番
原作ではあまり深ぼられてない宮城主体の見せ方なので興味を失わず見てはいられた。
見たかったやつじゃないという感じはあったが、最後にちょっといい感じの展開があったので救われた。
技術面はちゃんとしていたが、ジャンプでみたときほどのインパクトはなかった。
スポコンマンガでは昔からよく行われる手法で、ドカベンの31巻が見たくなった。
キャプ翼ほどでないにしろ、少なからず水島新司の影響受けてるのかなあ。
「2回目です。能代工9冠」
今年106本目。
昨年12月に歯の治療中で全部見れなかったので2回目です。通して見ると昨年のベスト映画かなと。6月30日。
1990年代の後にNBA選手になる田臥勇太擁する秋田の能代工の高校3冠、3年連続高校9冠を思い出してしまった。優秀な3Pシューターもいて完成されたチーム。高校3年の最後の年に全日本選手権にも出場して1回戦で大学生を破る大金星。2回戦で実業団に破れるが大健闘。代々木体育館に見に行ってもいいかなと思ったが結局行けず、テレビを付けたら大行列が映し出される。誰もが能代工見たかったんだと思います。中学の時バスケ部だったがバスケ知らない人でも能代工の名前は知っている感じでした。SLAM DUNKと融和を少し感じてしまった。
熱い男たちのひと夏の戦い
知ってる人も知らない人も楽しめると感じた。
そんなスラムダンク。とても熱い男たちの物語。
宮城から描くことで、いままで隠れてた側面を知りスラムダンクを知ってる私に取って、またスラムダンクを1から読み直したい感覚に陥った。
また小ネタとして安西先生の対応や赤木との関係などマンガを知ってるからこそ楽しめるものもしっかり魅せてくれて嬉しかった。
胸熱
自分自身、ほとんどスラムダンクに触れたことがなく、知らない身でしたので観に行くか正直迷いました。しかし、いざ観てみると、本当に最高の一言でした。まず、1番最初に驚いたのは作画に関してです。漫画がそのまま色づいて動いているような作画になっていて、今まで観たことのないようなものになっていました。ストーリーは、スラムダンクを全く知らない私からしても何も違和感がないように作られており、重要なシーンでの演出の凄さにもかなり驚かされました。胸熱体験をしたい方にとてもお勧めできる1作です。
1/18
だいぶ遅れましたが、新年1発目の映画観てきました。1回目を観た後に原作を全部読みました。最高という言葉に尽きます。花道の練習の過程を見てる分、より最後のシーンには感動を覚えました。
スラムダンクが好きで良かった……
個人的には大満足。
①アニメーション
…バスケ経験者で普段Bリーグも見ているが、本当にバスケが上手い人の動きになっていて説得力がある。(花道の素人感も分かる)
モーションキャプチャーを使用したとのことで、描写が丁寧で細かいスラムダンクと非常に相性が良い。
②オリジナルストーリー
…原作時の宮城が深掘りされていなかったので、宮城視点というのは新鮮で良かった。
かといって原作改変でも辻褄合わなくなるという程でもなく、寧ろ世界が広がった感じ。
ラストのアメリカ行きは色々言われてるが、作者自身が述べてた谷沢の件とスラムダンク奨学金を考えると、よっぽど筋が通ったエンディングでメッセージ性もある。
③ストーリー構成
…試合と宮城の過去を交互に見せる構成だったが、細かく区切りすぎだと思う箇所が2ターンくらいあった。(評価1つ下げるほどではない)
良くある不満点に個人的に応えるなら、
・いくつかの名言・名シーンカット
→そこを見せるにはフリが必要でその尺なんで映画にはないし、新規は意味不明だろう。
本当に重要なシーンはカットされてないし、仮にカットされても瞬時に脳内補完される為問題無し。
・声優交代、CGアニメーション
→旧アニメを大して見てないし、さすがに思い出補正無しで見るには、デザイン、画質、音質が古い。
草尾さんにはTOFのクレスのイメージが付いているため、寧ろ花道にずっと違和感があった。
新声優のどらえもんも見ない為問題なし。
今回の楽しめなかった層は、変化を受け入れられない高齢者&原作1~5週の我儘な子供といったところか。
レジェンド漫画の20数年越しの映画化がどのような意味を持つのか考えよう。
細かい不満というか消化不良な部分も無くはないが、総じて評価を下げるほどではなかった。
一緒に行った原作未読の知人は普通に楽しんでたし、最近原作を読み始めているようで嬉しい。
人を選ぶ映画。
選ばれた人:マンガを読んでストーリーが頭に入っており、各人物がどういう人かわかっている人。
選ばれなかった人:そうでない人。
2022/12/16追記
…と上のように書きましたが、何名かの方から「選ばれなかった方だけど楽しんだぞ」との声をいただきました。そうであれば、より嬉しいことです。上のコメントは、俺の早とちりだったかもしれませんね。
本作は、インターハイ2回戦、優勝候補最右翼の山王工業と初出場の湘北高校の試合しかやらない。つまり漫画では最後の最後、クライマックスの1試合のみ。その試合と並行する形で、漫画で語られなかった「この試合でひとつの解決に辿り着く、リョータの人生の振り返り」。
選ばれなかった人からみたら、リョータ以外、誰の説明もないので、チームの5人(いや小暮入れて6人か)、監督、マネージャーの誰もどういう人かわからないまま試合は進みます。いやあ、聞いてみたいわ。間違ってこの映画観ちゃった若い人の声。俺が未読でこの映画観たら、「なんだこの映画?」って書くだろうな。
それだけ極端に割り切っただけに、試合はかなり描かれる。
それでも前半はかなりカットし、後半戦に絞って描く。(なので、なぜ三井がヘロヘロなのか、恐らくわからないし、河田弟もいつのまにか投入されている。もちろん、今回選ばれた側の人たちは既に熟知しているので、問題ないのですが(笑))
測った訳ではないが、124分の半分が試合、その2/3が後半とすると40分。つまり実時間で20分の試合後半を、倍の40分かけて描いたのがこの映画ってことだろうか。
「スラムダンク」で飛躍的に画力向上し、「リアル」「バガボンド」である領域にまで達している井上先生の、「俺の絵は、あのアニメじゃねえ!!」って叫びが画面から聞こえてくるようだった。そうだよね、井上先生、あなたの絵は、これですよ!! この写実的な絵。それは感情をデフォルメで表現しない分、無機的、無感情的になりやすいのだけれども。その絵で、感情がほとばしる漫画を描く、そんなところまで先生は行っているんですよね。
今回俺がぜひ観たかったのは、漫画でも "無声" どころか "無音!"で描かれたラスト30秒のシーン!! 俺が勝手に「漫画史に残るシーンのひとつ」だと考えているシーン。73ページに渡るそれは、俺に、漫画の凄まじい可能性を感じさせた。
漫画における「音」は雰囲気、空気感、現実感を伝えるもの、「声」は感情と描ききれない状況補足を伝えるもの。どちらもなくてはならないもの。
それらなしで3分間が描かれるというすごさ。その間、俺たち読者はどれだけ漫画と一体化しているのか。
そしてさらにラストわずか30秒間を描くページ数、その密度。読んでいる俺たちの体内時計が0.1秒刻みとなり、かつその0.1秒ごとの各自の動きがコマ送りであるのに、俺たちの頭の中では、明らかに速くかつ流れるような動きにしか感じられないということの凄さ! いまこの文章を書いていても、思い出してあらためて身体が震える。
会社のそばの中華料理屋にすでに茶色く変色した「スラムダンク」が揃っているのだが、それを毎週、後半5〜10冊読んで、毎週、店主の前で涙してきた。さすがだ、「スラムダンク」、あんた、ほんとに凄いよ!
井上先生の絵は、もともと動画に近いのだと思う。もちろん動画ではないが、先ほど書いたようにコマ送りかな。コマとコマの間はもちろん読んだ俺たちが補完するのだが、ラスト30秒はそれすら必要としない密度なのだろう。
その3分間、およびラスト30秒間は、映画ても、見事に描かれていた。ここを観に来たようなものだから、大満足だ! そして、その上であえて言いたい。「漫画と同じく大満足」であり、映画だからと言って、漫画を超えた訳ではなかった。いや、それだけ漫画のあのシーンが素晴らしく、かつ映画的だったってことなんだと思う。ありがとう、井上先生。俺に、あのシーンを、異なる姿で二度も観せてくれて。
今回の映画、あっさり完成して公開されたことが、実は少々意外だった。というのは、「井上先生が監督やるんじゃ、こだわるから予定通りには完成しないでしょ」というのが家族内での予想だったからだ。観て腑に落ちたことは、「そっか、モーションキャプチャーに上書きする手法を使ったのか」という点と、試合後から映画のエンディングまででその使用率が急速に上がった点だ。これで間に合わせられたんだね。エンドロールみると、"モーションアクター" も10人以上いたものね。
間に合わせてくれて、俺たちにこの映画を観せてくれてありがとうなんだけれど、一方で井上先生の絵にはあわないとも思った。おそらく、俺たちが井上先生の絵から感じとる "人の動き" は、実際の人の動きよりわずかに速く、そこにリアルな人の動きが混ざってくると、ややスローモーに感じるのだ。負けた山王の動き、勝ったとはいえ力を使い果たした湘北の動きなのだからゆっくりで当たり前じゃんとも言えるが、なんというかもっさりした動きなのだ。今回観てそれを感じられた点は、逆に漫画という静止画の凄さを再認識できたこととして、よかった。人間の想像力の凄さであり、それを引き出す絵やコマ割りの凄さなのだろう。
ただし一方で、ここのレビューでキブンさんが書いていたが、「ディフェンスされる際の圧」、それはたしかに漫画を超えて描かれていたように思います。そっか、アニメでしかできないことも、やはりあるんだ…
ああ、そうだ。やっぱ花道はリバウンドたわ。その速さもよくわかって、その点もアニメの良さが生きましたね! 思い出させてくれたかんさん、ありがとう。
最後に、なぜ、FIRST(最初)?
これが俺のアニメだ!という「元祖」みたいな意味?
それともまさかとは思うけど、ラストシーンで描かれた、「別ステージで再びマッチアップした二人」を主人公として始まる、新たな「スラムダンク」の時系列的な「最初」?
もし後者だったら、それを描こうとする井上先生のエネルギーには脱帽です!!!
2023/06/18
…と書いたが、不明を恥じます。「試合終了後以降をモーションキャプチャーで撮ったのか」といったように感じて書いたのだが、実際は全く違った。試合こそが、モーションキャプチャーをフルに使った制作だったと雑誌「CGWORLD」298号(思わず買っちゃったよ)を読んで理解しました。反省し、以下訂正します。
本作は、原作コミックがあるので、絵コンテ作らずにスタートし、試合全てを実際の選手10人が「動きの指示書」に従って動くのを48台のカメラでモーションキャプチャーし(プレイパート以外は、MVNでやはり撮っておいたとのこと)、それをもとにプリビズ(Previsualization)を作り、それを中心に進めた、とのこと。
まず東映ツークン研究所によるモーションキャプチャー撮影が2018年8月末から17日間。様々なアングルからの絵を時間軸に沿って並べることを、ACT iiiスタジオとダンデライオン社が共同で3か月。
一方で、井上先生の今の絵柄に寄せたキャラクターモデル開発が2014年5月から2015年2月〜2017年9月の中断を経て再開。
リグ開発(最少の編集箇所で動かす仕組み)を2017年秋から。
プリビズでショットナンバーがほぼ確定する実写に似た作り方。次工程のレイアウトでカメラ位置確定、プライマリ工程でドリブルやパスの際の手の動きを加え(さらに大量のレタッチ)、セカンダリ、ポリッシュといった段階を経て、完成となったと聞く。
こういった作業に裏付けられた素晴らしい仕事、日本のアニメーション映画にとって一つのエポックメーキングだった本作を、改めて尊敬しました。
2024/9/17
ラスト30分だけを、配信であらためて見直した。
すごい。
ワールドカップでリアル大逆転劇を繰り返し観たので、この作品の感激も少し薄れてるかな、と思ってだったが、決してそんなことはなかった。素晴らしかった。
リョータと母の海岸での出会いと会話。敗戦後の沢北を描写してからの、リョータと沢北のMBAでのマッチアップという本作のエンディングももちろんかっこいい。ただ、今回の鑑賞時は、なぜか、漫画のエンディングである海岸の病院でリハビリする桜木のシーンを期待してしまっていた。あれも「急激な場面転換からの、しみじみしてかつ未来への希望を感じるエンディング」で、強烈にカッコよかったからなあ。
映像、音楽、キャスト、どれも最高でした!
原作が好きすぎてTVアニメにそこまでハマってなかったのですがこれはアニメとは別物、別格に良かったです!
原作と同じ素人桜木をメインにしたら2時間では収まりきらない話になってしまうし、個人的に大好きなリョータがメインの話という点で期待大でした
20年以上経っていることもありむしろギャグ要素を省いて試合もリアルに臨場感たっぷりに、人間模様もシリアスにすることでアニメというよりちゃんとしたドラマでした
冒頭から話に引き込まれ試合のシーンでは展開が分かっていてもハラハラドキドキしたし試合中の音楽の使い方がまた絶妙でした
音楽は大好きな10-FEET(TAKUMA)さん、これもまた期待以上であれ以来毎日第ゼロ感を鬼リピしてます
ひとつだけ、原作を知らない人はできれば山王戦までをザックリでいいから読んでいくといいかも
知らなくても楽しめるけど予選を勝ち上がってきた過程を知った方がよりあの試合の名シーンが沁みると思います
あ、あとすでに私2回観たんでが最初はIMAXで次は普通のスクリーンで見ましたができればIMAXやURTILAなど大きくて音響もいいスクリーンで見た方がよりいいかもです
漫画が動いた!
原作を読んできた自分的には、漫画が動いたという感想が1番。
とにかく絵が原作のままだったのが最高でした(^^)b
内容としては、最高の試合でもある「山王戦」を。主役は桜木花道ではなく、宮城リョータを。
宮城リョータの過去なんかは、あってもなくてもな感じだったけど、試合シーンはやはり胸アツ!感動しました!
批判があった声優については、桜木花道と安西先生は違和感あったけど、その他のキャラクターは気にならなかったかなぁ~
さて、タイトルですが、なぜFIRSTなのか?
次があるなら、また観に行くけど、出来れば井上雄彦には漫画を描いて欲しいですね…
前評判なんてなかったんや
自分、39歳のおっさんで小学校高学年時代にスラムダンク読んでバスケ始めたクチです。アニメも全部見てましたし、漫画は読み過ぎてボロボロになったので2回買い直しました。
同じような方にぜひともレビューを読んでいただきたいです。
前評判が余りにも酷く、公開された途端評価うなぎ登りという毀誉褒貶激しい今作ですが、自分的には最高傑作でした!
声優はすぐ慣れます。絵柄やCG感溢れる流石もすぐ慣れます。というか、どちらも却って味があって良かったです。
音楽の使い方が本当に上手く、また構成も上手いためにどんどん引き込まれます。 気づけば本当のバスケの試合を見てる気分になり、手に汗握ってました。
鳥肌立って、手に汗握って、息を止めて、瞬き忘れて、涙流す…
そんな作品です。確かに原作の一番大事なシーンが削られていましたが、構成上仕方ないし、そこまで気になりませんでした。
迷っているなら、絶対見たほうがいいです!
何度見てもドキドキ、ワクワクの山王戦!
初めて漫画で山王戦を読んだ時、あまりの臨場感に、まるで自分が体育館で観戦している気分になったのを覚えている。
息遣いやボールの音まで、実際に聞こえた気がしていた。
最後の、負けることが大嫌いな流川から花道へのパスは、流川が初めて人を信頼した瞬間で、めちゃめちゃ泣いた。
実体験以外で、こんなに記憶に残るシーンは、初めてだった。
映画は、さすがの臨場感。
アニメが、漫画そのままで、いい意味でアニメっぽくなくてよかった。
リョータの家族のことから始まるエピソードも、息子を持つ身としては胸に迫る。
どんな人にも、小さい頃から今までの歩んだ道のりがあるということに改めて気づく。
だから、今のリョータがいる。
ただ、一つ違和感があったのは、リョータはいい選手だけど、体格的にアメリカは無理では?というところ。
まあ、今回は映画の主役だからかな・・・と納得したけど☆
私としては、山王戦のラストを映画で体験できたので、オールオッケー。
シアター入口に、スラムダンクの装飾があって、流川のパネルの横で記念撮影できたのも嬉しかった。
実家に帰って、スラムダンク全巻読破してから映画鑑賞して、本当によかった!
無料配布のコースターは、毎日愛用しています♪
アニメ王国の実力
先週観た『冬の旅』が自分の中で予想以上にヘビーだったのか、あれ以降あまり映画を観たいという気持ちが起きない。
こんな時の気分転換に効果があるのが、個人的にはアニメであったりインド映画であったりの純粋な娯楽作品で、今だと『すずめの戸締まり』と本作が候補に挙がり、迷いながら本作を選びました。
しかしながら本作については、既に漫画から興味が離れていた時代(1990年代)の作品であり、存在は知っていましたが全く予備知識なしでの鑑賞となりました。
で、鑑賞後の感想は最高に面白かったです。
以上で本作の感想は終わりですが、鑑賞後色々思ったことも少し書いておきます。
観終わって原作に少し興味が湧き、ネトフリでもテレビアニメ版が配信されていたので最初の数話鑑賞しましたが、こちらは昔のジャンプ風漫画そのままのノリの子供向けテイストでした。恐らくあの調子で100話以上続いてたのでしょう。
当時夢中になって原作やアニメを見ていた人達も、今だともう40代から50代前半という年齢であろうし、再放送を観ていた人達でも30代以上の大人になっているのでしょうから、本作の観客の大半はその年代だと思います。
で、この演出。正直言って昔のアニメとは違う“大人の演出”になっていました。リアル路線でギャグもなく説明台詞もなく、原作は未読ですがテレビアニメとはかなりのギャップを感じられます。しかし、レビュー評価はかなりの高評価なので、この演出がそのまま成長した鑑賞者に概ね受け入れられたという事なのでしょうね。
しかも、本作の監督は原作者の井上雄彦本人がしているので(最近では珍しいかも知れません)、よくある「原作とは違う」等々の作品についての文句は言っても無駄という事になります。
原作者自身が今はこの表現で行きたかったのだから、鑑賞者が文句を言う筋合いではありません。
しかし、ごく一部(どんな高評価作品でも原作モノに必ず一定数いる)「こんなのSLAM DUNKじゃねぇ」的発言があります。昔を懐かしんだり記憶そのものが自分の宝物的感覚も分からないではありませんが、本来は時と共に原作者も鑑賞者も変化するし成長もするという事も考えた方が良いと思いますね。
そういう意味では、全く白紙の状態で今この作品に出合えた幸運を感じました。
私が今年観たアニメは『犬王』と本作で二本だけですが、どちらも素晴らしくて作品の質に於いても世界の人にも観て貰いたいレベルの作品でした。
しかし、こんなにも高品質で面白いアニメを続々作られると、日本の場合逆に実写(エンタメ)映画は益々作り難くなって行くのでしょうね。
試合とドラマのどっちつかず
試合やバスケのシーンはCGがハマっていて動きも速く鋭く見ていて引き込まれる、にもかかわらずなにかあるたびに挟まれる回想やら過去描写がテンポを止める。安西先生の「いいリズムが出来てきました」というセリフで笑いそうになるくらい、リズムができていない。別に桜木を主人公として観に行ったのに実質の主役が宮城リョータだったのは構わない。開始5秒で気づくし。
それではなく、週刊連載で引き伸ばしの常套手段であるプレー中の回想をコレでもかと入れてくるのはどうしたものだ。連載中のスピード感はどうした。最近の漫画によくあるエピソードを薄めて伸ばして追加してやたらと巻数だけ伸びた作品を読まされてる気分。試合シーンだけの作品が見たくなった。もしかして連載中もやりたかったことを、今更やりなおしてるとかだったら過去作のファンに対してあれは失敗作品とでも言ってるのか?
今ならこの手法でも連載続けられるだろうけど、昔は巻数伸ばすことは少なくとも週刊ジャンプでは難しかったのかもしれない。ただこの映画を週刊連載で見せられたら私は読むのやめる。
映画と漫画、特に週刊連載では表現が変わるのは仕方ないが流石にコレは一つの映画作品としては受け入れ辛い
良い意味で⁉️裏切られた作品
私がアニメーションでガッツリ観ていた声優陣をゴッソリと入れ替えて、ガッカリした気持ちで映画を観に行ったのに気持ち良いくらいカッコいい湘北バスケ部を描いていて良い意味で裏切ってくれた作者に感謝します。アニメーションのイメージでのファンは世代を超えてたくさんいる中での挑戦だったし、30年以上前の作品をまた別の角度から描くことも大変だったはず。そして、やっぱりさすが!井上雄彦って思わせて頂きました。ラストも感動しましたが途中も私は泣けるツボがありました。声優の方には申し訳ないですが、声が代わろうが気にならない位最高❗️の映画でした。
本作の舞台は待ち望まれていた山王戦でした。ただ、原作と大きく異なる...
本作の舞台は待ち望まれていた山王戦でした。ただ、原作と大きく異なるのは、宮城の成長が中心に描かれていることです。むしろ、宮城を描くために山王戦を使ったといっても過言ではないように思えます。
山王戦を原作で知っていることが前提になっているようでした。背景や試合状況の知識を観客に委ねることで、限られた時間での宮城の回想と山王戦の各シーンの繋がりを理解させたのでしょう。
ただ、個人的には、その前提知識にかこつけて、「あのシーンを綺麗な絵で動かせばええんやろ」的な映画に感じてしまいました。やはり一つ一つの積み重ねの末の名シーンだと思うのですが。
結果的に、何を描きたいのが分からないという感想にならざるを得ません。先述の通り、山王戦の興奮を純粋に描こうとしている訳ではありませんし、宮城の過去や葛藤を描きたいのであれば、新たなストーリーを作ったり、もっと大胆に山王戦の視点を変えても良いように思えます。宮城を描く映画という点では、あまりにも原作通りの山王戦でした。
とはいえ、オープニングで山王が登場したときは胸に込み上げるものがありましたし、最後のゾーンプレス突破はクールな音響と相まって鳥肌ものでした。
絵・アニメーションに関してはすごいんだろうなぁと思うのですが、いまいち感性がないため自分の琴線は震わせませんでした。これは各位にごめんなさいという気持ちです。
宮城じゃない!
スラムダンクをリスペクトしてるからこそあえて言いたい。
宮城のとってつけたようなエピソードに共感するストーリーはない。
サイドストーリーを入れるのであれば小暮だった。
なぜなら世の中の99%の人は小暮なのだから。
小暮の視点であれば、あれほど頼もしいチームメイトはいないし、小暮としてみることで感動は倍増したはずだ。
もちろん、漫画では予選で描かれていることは知っているが、今回の試合の映像技術が素晴らしかっただけに、観客が入り込む余地を作ってほしかった。歴史に残る映画になれただけにもったいなく感じる。
スラムダンクが偉大な漫画だからこそファンとしては歯痒く感じる。
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