THE FIRST SLAM DUNKのレビュー・感想・評価
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最高のバスケシーンと最高のドラマシーンで紡いだ傑作
原作マンガのアニメ化、
しかもアニメは既にテレビで放映済み、
監督は原作者、だが映画監督としては素人。
期待はしていなかった。
だが凄まじい完成度だった。
試合と過去のカットバックで
見せていく構成はセオリー通りだったが
過去のドラマが想定を大幅に超えていた。
唐突に始まる原作に無い
オリジナルのストーリーを皮切りに
次々にキャラクターへ感情移入させられた。
原作を知らない人への説明を捨て
純粋にスラムダンクファンのために
作られた作品のように思えた。
そしてリアルな試合を見ているかのような
臨場感溢れるバスケシーンは圧巻そのもの。
井上先生は桜木花道のように
映画監督の「ド素人」でありながら
映画を突き詰めて
最高の結果を出した。
男惚れ
こんなに「かっこいい」映画が日本映画であることが本当に誇り!
井上雄彦カッコ良すぎるよ、ダサさが何もないよ、
スピード感も展開も構成も
笑いのタイミングもぴょんの出し方も
映画そのもののリズムがカッコ良すぎ!
(オープニングと劇中歌最高鳥肌)
最初リョータが軸になってるって聞いて疑ってたけど
漫画全巻を2時間にまとめるための方法として大正解だったと思う
そうだよね、桜木と流川の物語は漫画でもう語られている
何かを失った悲しみを昇華させて進化する物語は、
今このコロナ時代に映画を作る大きな意味になってると思う
ただ漫画の二番煎じをやるんじゃなく、
「今」こそ必要とされる作品として生まれ変わらせていて、
そーいうところが
惚れる
かっけぇ
原作の再現度高し!
自分は原作とテレビアニメを見ていたこともあり、作品に対する思い入れはそれなりに強い。だからこそ、なぜ今になって劇場用アニメ化?畑違いの井上雄彦にアニメ映画の監督が務まるのか?そうした心配があった。
しかし、結論から言うと、原作でもテレビアニメでもない、新しい「SLAM DUNK」を見せてくれたという意味で大変満足することが出来た。もちろん原作もテレビアニメ版も好きなのであるが、それとは違う新鮮な面白さが感じられた。リメイクとは懐古主義に堕してしまってはダメだと思う。今の観客に向けて作るという所に大きな意義があり、おそらく井上雄彦自身もそういう意図で本作の製作に臨んだのではないだろうか。
物語は、原作でも大きな見せ場となった山王戦をメインに展開される。その中で湘北のメンバーそれぞれに焦点を当てたドラマが語られていく。この構成は試合の緊張感やスピード感が度々寸断されるというデメリットはあるが、個々のキャラを紹介する前段のドラマを手際よく処理できるというメリットもある。功罪あると思うが、この構成自体は上手いやり方だと思った。原作を知っている人にとっては様々な思い出が蘇るし、そうでない「SLAM DUNK」初見の人でも退屈することなくダイレクトに作品に入り込めると思う。
その中でメインとなるのが宮城リョータのドラマである。原作では桜木花道が主役なので、リョータをメインに据えたことに正直なところ驚きがあった。しかし、また違った角度からこの世界観を楽しむことが出来たことは新鮮であったし、何よりリョータが辿ってきた過去が大変ドラマチックなもので、メインのドラマたるに十分の魅力が詰まっている。後で知ったが、彼に関する読み切りマンガがあったらしく、それをベースに敷いているということだ。
さて、公開前に短い予告スポットを小出しにしていた本作であるが、それを見た時点で映像が明らかに3Dアニメと丸分かりで、テレビアニメ版に慣れ親しんだ自分にとっては正直かなりの不安を感じていた。最も違和感を覚えたのは背景のモブなのだが、しかし大画面で見るとそこまでの不自然さは感じなかった。
また、原作マンガを再現したかのような2D的な肌触りは、3D特有の無機質さを打ち消し、なんならマンガの絵に近い感じすらして感動を覚えた。声や音楽、演出の功績も大きい。これらが井上雄彦の”絵”に加わることで、見事にアニメーションならではの躍動感が生まれている。
キャスト陣は、テレビアニメ版から一新されているが、同じ世界観でも別角度から捉えた本作にあっては、それもまた良し。むしろ同じではテレビアニメ版から離れられなくなってしまうので、これで正解だったように思う。
少し気になったのはエピローグだろうか。おそらくここに持って行くために途中で山王のエピソードを入れたのだろう。ファンサービスとしてはいいかもしれないが、個人的には少し戸惑いを覚えた。もっとすっきりとした構成、終わり方でも良かったような気がする。
賛否はありそうだけど
私には、満足しかない。
原作派でアニメはほとんど見てないからか
声優が変わった違和感なども、ほとんどない。
けど面白かった。
山王戦後半のゴリに向けてやった
ポーズが小さく描かれていたり
最後のシュートは、
心の中で 『左手はそえるだけ』って
つぶやいてました。
なぜ、今回はリョータの過去なのか
などは、一切わかりませんが
アメリカに行った沢北の相手チームに
リョータが居たのは笑いました。
色んなことを思い出したりして
楽しめる映像でした。
漫画がそのまま動いでるような
映像も最高でした。
他のメンバー目線や山王メンバー目線も
作って欲しいな。
何回でも観たい。
原作者でなければ出来ない大胆に抉られたエッセンスが忘却の彼方にあった興奮をこれでもかと鼓舞する、凄まじい熱量が封じ込められたスポーツ映画の金字塔
あらすじはシンプル、山王工業高校対湘北高校、以上。
ほぼほぼ30年前に原作を貪り読んでいた世代にとってはウソみたいに意外な滑り出し。喩えるならヴァン・ヘイレンのベストアルバムの1曲目が“暗闇の爆撃機“じゃなくて“Humans Being”だったくらいの衝撃。NHK朝ドラの第1話みたいな展開の後はリョータ、三井、流川、桜木、赤木、 彩子、安西先生といった主要キャラ達の心情を巧みに掬い上げるエピソードをグルグル回しながら怒涛の対決を活写。ナラティブな台詞もなければ親切な注釈もないので原作を知らない人は一瞬怯むかも知れませんが正直何の問題もないというか予備知識がゼロの人にしか味わえないカタルシスがちゃんと用意されています。原作者の井上雄彦が監督・脚本を手がけているというのがとにかく物凄いアドバンテージで、膨大な物語を拙速に描くのではなく原作者じゃなければ出来ないであろう大胆な取捨選択で124分にトリミングしています。そこに足されるのが長い年月の中ですっかり忘却の彼方にあった名台詞の数々、そして何より原作がそのまま動き出したかのような美しい映像、そしてまるで夢中にコミックを読み耽っているような錯覚に陥る没入感を誘うサウンドトラック。特にギターリフの使い方が絶妙で、ここぞという時にザクッと鼓膜に楔を打ち込んでくるので何度も何度も鼻と目をハンカチで拭うことになります。耳をつんざくような爆音もそれとは真逆の無音も感情を激しく揺さぶる。武部聡志とTAKUMAの力量に圧倒されます。
声優陣の演技も見事で一点の曇りもない。どのキャラにも血が通っているのでアニメを見ている感覚も途中から抜け落ちてしまい、試合後の静寂やその後にも続くドラマの断片はもう実写を見ている気分でした。
とにかく途方もなく爽やかで切なくて美しくて、エンドロールは涙で霞んで読めなくなりました。
一つ残念なのはこれほどの大傑作を自分が小学生の頃に観れなかったこと。逆に言うとこれを観た小学生の中からドエライ才能が開花するはず。それぐらいのエネルギーを全方位に放つスポーツ映画の金字塔です。
事前知識ナシでも楽しめる。
歴代に見たアニメ映画の中で一番良かったです。まず、絵がいい。リアリズムを感じた。ストーリーもしっかりと構成されていて、にわか知識で知ってた主人公はサブだったのが「あれ?」とは思ったけど、そんなの気にはならなくなりました。
試合最後のあと一点のところで、全ての音が消え去り、ただチッチッチッという針の音だけの演出になりました。かつてあったでしょうか?映画館があそこまで静かになることが。誰一人ポップコーンに手を伸ばさず、寝息すら聞こえない。息を飲む音さえも。没入。ただそれに尽きます。あと一点、その時は震え始めた脚が止まりませんでした。いつの間にか、僕達は湘北高校のバスケ部になってました。本当に名作でした。「諦めたらそこで試合終了ですよ」も有名な言葉ですが、ハッとさせられました。感動をありがとう。
再構築
どっぷりとこの世界に浸れた豊かな時間を過ごせた。愛すべき登場人物、ベクトルもしっかりと揃っていて心地よい。これまで関わりが全くなく、作品に思い入れはない立場ではあるが、改めて触れて良かったという想いである。
時系列をパッチワークのようにはめ込まれて、ひとりひとりの人物が力強く描き出されていく。素晴らしい構成、そして絵の方も漫画タッチの強い輪郭、挿し込まれる線描画、背景はテレビアニメのようなのっぺりした背景、それに極めてCGな動きと、混ぜこぜになって再構築される。ひとつのタッチで細部まで完璧に仕上げる必要など実はなく、見せるところだけが際立っていればそちらの方がむしろ良かったりする。この辺りは漫画的でもあり、日本的な表現なのかもしれない。音楽の方も感心すること幾多。映像との連携と世界観にあうチョイス。実に気持ちがいい。
テレビシリーズを観てなくても大丈夫
正気を疑う。FIRSTとあるが、次は不要。カネカエセ。
諸悪の根源は、井上さんとジャンプだと思う。
ポッピンQチームは頑張った。勝ててはいないけど。
もう不良は、日本じゃ貧困の象徴にはなれないね。
井上さんって映画観てこなかったんじゃないの?
絵は映画の絵にしているから、まじでチームが頑張った。そこだけは拍手に値する。
昔、スラムダンクの漫画やアニメが好きだった人はスラムダンクの最期を看取るつもりで観に行ってほしい。
頭の中のバスケットボールシーンを映像にしただけで、30分くらいのショートムービーでいいよ。それ以外は蛇足。
フルコースに例えるなら、パンと肉料理が延々と続いて食欲喪失していくような映画です。
週刊漫画をそのまま映画にすると食い合わせが悪いことはもう分かってるんじゃないの?
鬼滅も呪術も映画としては誉められたモノじゃないでしょ。
余りにも酷い脚本は井上さんが全てダメージを負うべきだし、スラムダンクの根底である、不良だけど努力して認められるってストーリーはもう社会の底辺を描いているわけではないので成立しないよ。
まじで今の日本の貧困を理解してないんだね。ジャンプって新聞やニュースを見ない人しか入れないのかな?
本当に舐めんな。
スラムダンクをガチで作り直して創造し直して映画化するくらいの意気込みがないくせに、わざわざこんな映画作るなよ。
金返せレベルだよ。
やばっ
消化不良
過去に原作を読了。
今回の映画は前評判を持って大きな期待はしていなかったが、そうつまらなくもないのだろうと鑑賞に足を運びました。
結論から言うと「めちゃくちゃつまらないと言うことはないが、良いとも思えない」でした。他の方も指摘されている通り演出が冗長だと感じ、原作を知っているから少し観ていて笑えるシーンもありましたが、原作で感じた没入感はなく、鳥瞰した状態での視聴をしているといった表現が適切なのかなと思いました。また声優の配役については概ね違和感はなかったものの桜木花道は違和感を感じました。
そして原作未読の方は誰が誰だかわからない状態であろうから、一人少しだけ知っている選手がいる試合を観にきましたと言った感覚になったのではと思います。
ストーリーも原作とは矛盾している箇所があったのは少し気になりました。
映像自体は賛否両論あるでしょうが、これ自体は悪くなく、リアルなバスケかつ原作の絵がよく再現されているなと思う反面、良い悪いではなく、上での指摘の通り、鳥瞰している感は否めませんでした。
なので原作ではちゃんとそれぞれキャラクターが立っていたものも時間の制約もあるためか、モブキャラに近い様子を見せていました。ただ、細かいドリブルやゴールの音などは非常にリアルでした。挿入歌についてはタイミングも含めて賛否はありそうでした。
最終的には消化不良気味でエンディングを迎えました。
かつての作品が映像化したこと自体は良かったのですが、おそらく往年のファンはテレビでは放送されなかった原作そのままの映像化を望んでいたのではないでしょうか。これはこれで一つの映像作に作品として別物のような感覚さえありました。
The firstと銘打たれていたので今回の映像はその伏線なのかなと匂わせる部分もあったので次に期待したいです。
見て後悔はしていない
躍動感!
愛情てんこ盛り
今年の映画、テレビアニメ、テレビドラマの中で一番良かった。トップガンマーベリックと同じで映画館で観たい作品です。
パッケージとして凄くまとまっていて、さすが井上雄彦が監督、脚本をつとめた作品だと思いました。
動きは実写、構図はアニメという凄い作品だと思いました。
スポーツ中継でもこんな構図で観れたら楽しいだろうなと。
そこに井上雄彦漫画のもつ絵力を『できるだけ』動画に落とし込もうとしてる感じがして、
迫力があり「作るの大変だっただろうな」と思って観てました。
これができるのも井上雄彦の本気度があって事だと。
ほんとに思わされてしまいました。
スラムダンクの山王戦部分ををどうやって映画にするのか思っていたのですが、こういう構成で来るんだと。作家井上雄彦脚本さまさまです。
まず画で魅せて、お話で魅せて、演出で魅せてくる。本当に魅せ方が上手いです。
スラムダンクは泣ける作品で、漫画のお手本のような作品ですが、20年以上の期間が井上雄彦の作家としての能力をアップデートさせ、ブラッシュアップさせたんだなと。
泣きの部分は元より、そうでない所でも、ウルウル来ました。
TVの声優陣のTHE FIRST観てみたいと思いますが、このTHE FIRSTのメンツも上手くてとても良かったです。
試合部分がメインで、実写映画に近い感じ映画なので、キャラクターの言葉数もそう多くなく、役者の力が試される作品だと思いました。その中で映像のクオリティーに引けを取らない演技をされていたと思いました。
花道の木村昴、彩子の瀬戸麻沙美、安西先生の宝亀克寿、丸ゴリ川田雅史のかぬか光明、がとても印象に残りました。特に安西先生と彩子が良かった。
トップガンマーベリックでも思ったのですが、面白く見ごたえのある作品制作のためには、作り手の半端ない愛情が必要だと。
その愛情。作品に真摯に向き合う姿勢。それと制作費。
半端ないクオリティーの作品を世に送り出すには、その礎があってこそではないかと、少し思いました。
スラムダンクを知らない人。
お話がとてもいいので、知らなくてもいいとは思いますが、せめて湘北の相関図は知っておいたほうが良いと思います。
できれば山王戦まで漫画で読んで観てほしいです。
というか、山王戦まで読んでこの映画観れたらどんなに良いかと思っています。
知ってしまっている私には絶対にできない体験を出来るのはホント羨ましい限りです。
年内にもう一度、観に行こうと思っています。
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