「安西先生、そりゃダメだ」THE FIRST SLAM DUNK もりっしさんの映画レビュー(感想・評価)
安西先生、そりゃダメだ
2022年に公開された映画が、25年に再び公開。
なぜ?と思いつつ、初公開時に見そびれたままだったので、この機会に見てみることに。
スラムダンクは、リアルタイムで読んでました。ただし、そこまで思い入れはなし。
面白いマンガだったし、アニメ版も見ていた記憶はある。
事前に情報とかを全く入れないタイプなので、今作を見てみて、なかなか、新しい体験だったかな、と。
宮城リョータを主役に持ってきて、彼の過去を掘り下げるという。
山王工業戦に、その過去を挟み込みつつ、映画は進んでいく。
個人的に、スポーツにヒューマンドラマを求めていない。
スポーツ、というか試合自体がすごく面白いと感じていて、そこに人間ドラマ入れられると、なんだかな、と思っちゃう。(オリンピック報道とかゲ◯が出そう。)
ただ、原作者が今作の脚本・監督も務めているので、そういう話をしたかったんでしょう、としか言いようがない。
CGアニメですが。
違和感がなかったと言えば嘘になる。
やるのは、製作判断なので、私が言うことは何もないのだが、色調はあれが正解なの?
全体的にくすんだ色合いで、もちょっと鮮やかにしても良かったのでは?
で、全く個人的には受け入れられない点が一つ。
これは原作マンガからずっと思っていたこと。
最終盤、花道が背中を故障する。
一度引っ込めたにも関わらず、再度試合に出場する。
いや、これはダメでしょ。
ドラマ的に、そうした方が盛り上がるのはわかる。
選手だったら、この一戦に懸ける思いがある、というのもわかる。
でも、監督はそれにOK出しちゃダメだ。
結果的に勝利に繋がったから、OK?そんなわけはない。
マンガだから?そんなわけはない。
とはいえ、今作、結構な興行成績を上げているそうなので、私のような人間は少数派、なんでしょう。