「ドストライク世代が言う最高のストーリー」THE FIRST SLAM DUNK でかこいさんの映画レビュー(感想・評価)
ドストライク世代が言う最高のストーリー
1984年生まれで、漫画もアニメもドストライク世代。
漫画は、死ぬほど読んだ。
細かなニュアンス、コメントもほぼ頭に入ってる。
翔陽の長谷川一志は、ウメザワ中学。
ただ、アニメはあまり見てない。
自己紹介長かったが、これらを踏まえて、ストーリー、演出は贔屓目に見ずとも最高。
最初の演出は、すごいよね。宮城からの最後が花道。
そして、ラスボス山王。
そこからの試合展開。ずっと鳥肌が立ってる。
原作において、スタメンで1番過去描写がない宮城にフォーカスしたことが、最大のポイント。
かつ、何より原作での?を解消させてくれたことが、原作好きを唸らせるところ。
主な?は以下の通り。
①当時、リョータと言う、カタカナ且つ長音の名前に違和感あるも、沖縄ならありよね。
ましてや宮城だし。これはたまたまかなのか、元々の想定だったのかは、井上先生に聞きたいところ。
ただ、長男ソータで、次男リョータか、、?
ここは、もう個人の感覚。
②ピアスしてるませてるところも納得がいくし、転校生ならではのイジメの対象、それに伴う喧嘩早いところ、小さくとも運動神経抜群なところ。
デカい兄との1on1はリョータの根幹。そこはリョータの上手さを支える。
③リョータが湘南に入った理由って、原作では次の2つあるけど、実は描写が曖昧。
その意味で、中学時代に沖縄から引越ししてる。
恐らく中学の部活ではやってない。いや、田岡のスカウティングがあるならやってはいたか。いずれ、1人(兄と)の時間でスキルを磨く。
高校では、自分の入れる範囲(エリア、偏差値?)での最高の指導者がいる環境を選択、そして彩子に一目惚れ。引越したての年上との1on1は三井のような描写、それなら髪型は真ん中分け、バッシュはアシックスが良かったかなー。
④その後、赤木と宮城の信頼の深さを裏付ける描写として、リョータの一年次はきっとああだったのだろう。そして17番を背負う。ダンナの呼称の重みが増す。
⑤流川との一瞬の会話は、山王戦の爆発的な成長を促す、チームとしての信頼感醸成を裏付ける。
最後、細かなところでいうと、最強山王の週バス最高。みんなのバイブル、3年3人と宮城を繋げるね。
以下は、最高とした上で、且つ同世代、原作、アニメ好きの辛辣コメントを踏まえて言うと、入ってこなかったポイントが3点。
①声優は、確かにイマイチか。それぞれのアニメイメージから離れる、個性がなくなった印象。少なくとも花道は新ジャイアンではない。ただ、なら他は誰か?の答えはない。
リョータと花道、三井、深津、沢北の3人は聞き分けできない。
②CGアニメの違和感は拭えないか。アニメ映画ならではの、スピード感、端折りは確かにある。こちらの方が低評価者には、辛かったのだろう。
③赤木2年次の三井の表情。漫画は、一年次のケガしてからの絶望感で最後、2年次に宮城に病院送りにされた以降が三年。それを踏まえて2年次に、ああいう表情になるのかな。ただ、宮城を意識する理由としては大切な回収ポイント。
そして、最後は、何より音楽!
最早バスケの代名詞となる。
ワールドカップ予選も感動したけど、それほど作品と言うことです。