「映画としての非常に面白かった!」THE FIRST SLAM DUNK kaiさんの映画レビュー(感想・評価)
映画としての非常に面白かった!
原作が終わってしばらく経っているし、新しい切り口で制作したいという意図が伝わってきた。声優交代も納得だし、試合の緊迫感の演出も過剰ではなく見事だったし、描写力も高い。宮城リョータの過去や沖縄出身の設定など賛否両論あるが、その部分が映画としての深さを生み出していたし特に違和感はなかった。批判している人たちはやはり原作アニメの頭しかないこと、桜木花道こそが主役であるという固定観念から抜け出せないのだと思う。改めて、スラムダンクの主役は桜木花道ひとりではなく宮城リョータ、三井、赤木、流川などメンバー全員なのだと思ったし、作者にとってもそうなのだなと感じられた。前半部分は多少説明的でテンポがよくないところもあったが、最後の試合を決するシーンの見せ方はなかなか見事だったし、作者が作りたいスラムダンクになっていたと感じた。
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