「裏テーマは、母と子の物語」THE FIRST SLAM DUNK 気狂いピエロさんの映画レビュー(感想・評価)
裏テーマは、母と子の物語
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オープニングかっこよかったっすねー。
バースデイ好きなんで、テンション上がりました。
試合の運びもリアリズムがあって好きでした。
試合作りをするポイントガードである、りょうちんを主軸に物語を進める事で、すごく物語に入りやすくてよかったです。
主役でありながら、コート上では我々と同じ客観的な視点なので、原作知らなくてもキャラクターが理解しやすかったんじゃないかな、と。
更に観客と同じ目線に立たせる事で、説明臭くならないっていうのがよかったです。
表のテーマは、山王戦でのチームの絆なんすよね。
5人の主人公の見せ場がそれぞれあってカッコよかったすよね。
やっぱり、みっちゃん好きですわ。桜木は漢ですわ。
さてさて、ここからは裏テーマの話です。
今作はこの裏テーマこそが肝なんじゃないかと。
回想シーンが裏テーマなんすよ。
りょうちんのバックボーン。
暗くて賛否あるみたいですが、私は良かったと。
母と子の物語なんすよね。
ある事件がきっかけで壊れていく家族。しかも2回も。
絶望的…
りょうちんがケーキのネームプレート砕くとこ。
胸が苦しくなりますって。
りょうちん自身、『ああ、壊れてんだな。俺には何も出来ないんだな』
いや、違うんですよ。
りょうちんの諦めない心が、家族を修復するんです。
母ちゃんがホームビデオを見ているシーン。
母ちゃんは何があっても子供が大好きなんです。
兄から渡されたタスキ。
そのタスキにすがりつかなくても、前に進める。
過去に囚われてちゃ駄目なんすよ。
だから、タスキを母ちゃんに渡したんすよね。
もう大丈夫って。
今作は、マジでお母ちゃんと見にいってください。
お母ちゃんにありがとうって言ってあげてください。
そんな映画でした。
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