「ハッキリ言ってつまらなかった、これじゃ感動は生まれない。」THE FIRST SLAM DUNK SnowDropさんの映画レビュー(感想・評価)
ハッキリ言ってつまらなかった、これじゃ感動は生まれない。
スラムダンクの面白いところが全然出ていなかった。
★つまらない理由
①所々に入る宮城の回想が長く、試合に尺が取れずドラマ性がなく淡々とした試合になっていた。
(感動シーンがカットされたり尺が短い、気迫を思わせる「来いや山王‼」の部分が祭りの掛け声のように短くポンと終わったのも微妙)
②回想がシリアス展開のためか、漫画やTVアニメの時に所々に入っていたギャグ的な要素が、ほぼなくなっていた。
③山王チームがどれ程すごい選手なのか伝わってこない。
(一応宮城の回想に雑誌で軽く触れられていたが、たとえば河田がガード・フォワード・センターのポジションを経験したことで、外からでも中からでも攻めることができる上、守備力やパワーもある恐ろしい選手だということが全く伝わってこない)
④会話が少なく説明がないので展開がよくわからない
(流川の2本のパスの布石についても説明もなく、ただパスをして抜いてで終わったし、桜木のリバウンドにしても「湘北にいいリズムをもたらしているのは~湘北に必要な男になったぞ!」も「桜木がリバウンドを取ってくれるから、三井は思い切りよくシュートが打てる。結果よく入る。外が入るから当然Dも外に気が向く、すると今度は中を攻められる。まず止めるべきは桜木のRだった」という話もなく、ただ河田にマークの相手を変えさせて「湘北にいいリズムをもたらしているのは桜木だった」とだけいわれても、それで?と思ってしまう。)
⑤宮城を主役にしたからか、流川や桜木の確執やバックボーンの描写が薄く、最後の感動シーンである桜木と流川のハイタッチが薄っぺらく感じた。漫画ではとても感動するシーンだったが、逆に白けてしまった。
⑥サブキャラがただの脇役と化していた。
(魚住や海南の出番がない上、桜木軍団や堀田・晴子についても、一緒になって戦って応援しているという友情や必死さが見えてこない。「シシュー」や「死んでも守り切れー」という名シーンの熱気がない)
とにかく演出がド下手これに尽きる。