「映画館で観て聴いて感じたい映画」THE FIRST SLAM DUNK Cicciさんの映画レビュー(感想・評価)
映画館で観て聴いて感じたい映画
おもしろかったです!
個人的に今年No. 1の映画が年末に出ました!
スラムダンクが好きな方はもちろん、あまり詳しくない方、全く知らない方でも楽しめると思います。
実際スラムダンクを読んだことも見たこともない相手と観に行きましたが、とても楽しめていました。
私自身は元々原作のファンで、もっと言えば井上雄彦先生のファンです。
一方でアニメ版のファンということではないので、声優の変更については大して気になりませんでした。
もちろんオープニング曲やエンディング曲をカラオケで歌うくらいにはアニメ版も観ているので、上映開始直後は違和感がありました。
久しぶりに会った友人の声が変わっていたという感じですね。
しかしすぐに慣れました。
さてタイトルにもある通り、映画館で観て聴いて感じたい映画でした。
サブスクやテレビ放送を待つのもいいですが、映画館でなければあの体験はできないでしょう。
年々上がる井上先生の画力とモーションキャプチャを合わせて作られた映像と大画面。
場面に見事に合わせて使われた、あるいは使われなかった音と音響設備。
それらがかけ合わさって生まれた臨場感。
聴こえてくる鼓動が映画のものなのか、自分自身のものなのかわからなくなるほどの没入感でした。
ここから若干のネタバレですが、少し書きたいと思います。
それは上映中何度かある無音のシーンです。
序盤は無音のシーンの度に観客席からポップコーンを食べる音が響いていました。
それが最後の無音のシーンでは観客席からそういった音が立ちませんでした。
もちろんポップコーンを食べ終わったのかもしれません。
しかしそれ以上に夢中になって観ていたのだと思います。
観客皆が呼吸を忘れたのかというほどの観客席の静寂がありました。
とてもおもしろかったです。
それでは皆さま良いお年を。