劇場公開日 2022年12月3日

「試合とドラマのどっちつかず」THE FIRST SLAM DUNK 木花咲耶さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5試合とドラマのどっちつかず

2022年12月15日
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鑑賞方法:映画館

試合やバスケのシーンはCGがハマっていて動きも速く鋭く見ていて引き込まれる、にもかかわらずなにかあるたびに挟まれる回想やら過去描写がテンポを止める。安西先生の「いいリズムが出来てきました」というセリフで笑いそうになるくらい、リズムができていない。別に桜木を主人公として観に行ったのに実質の主役が宮城リョータだったのは構わない。開始5秒で気づくし。
それではなく、週刊連載で引き伸ばしの常套手段であるプレー中の回想をコレでもかと入れてくるのはどうしたものだ。連載中のスピード感はどうした。最近の漫画によくあるエピソードを薄めて伸ばして追加してやたらと巻数だけ伸びた作品を読まされてる気分。試合シーンだけの作品が見たくなった。もしかして連載中もやりたかったことを、今更やりなおしてるとかだったら過去作のファンに対してあれは失敗作品とでも言ってるのか?
今ならこの手法でも連載続けられるだろうけど、昔は巻数伸ばすことは少なくとも週刊ジャンプでは難しかったのかもしれない。ただこの映画を週刊連載で見せられたら私は読むのやめる。
映画と漫画、特に週刊連載では表現が変わるのは仕方ないが流石にコレは一つの映画作品としては受け入れ辛い

木花咲耶