「ひいき目なしに評価するとこんな感じだと思う。 昨日やっと見てきた。...」THE FIRST SLAM DUNK ゆにこさんの映画レビュー(感想・評価)
ひいき目なしに評価するとこんな感じだと思う。 昨日やっと見てきた。...
ひいき目なしに評価するとこんな感じだと思う。
昨日やっと見てきた。
スラダンヲタとまではいかないけど、リアタイ世代、定期的に読み返す自分がひいき目なしに評価します。
ちな当時は宮城推し。
とにかく当時は原作好きでアニメも全話ビデオに撮ると意気込んでいたが、あまりの動かなさぶりに5話ぐらいで切った。ドリブルで手だけ動いてるのとかかなりしらけた思い出。
そういうのが嫌で今回自分で演出したというなら井上さんの気持ちは大いに分かる。
◆よかった点 というかまあ…まあね?という感じの点。
・CGは比較的すんなり入り込めた。
・声優も桜木以外は違和感なかった。宮城は得てして今回の人の方がよかったかも。
桜木は思ったよりジャイアンじゃなかったが、前任の先入観なしにしても絶望的にイメージにあっていない。別に、木村昴は嫌いじゃないよ。バイス好きだし。
・観客が棒立ちという意見もあったと思うが、そこはそんなに気にならなかった。
・いわずもがな最後の逆転シーンはやはり神。「左手は添えるだけ」をあえて声出さない演出は最高。原作読んでたら声が聞こえるねあれは。
・魚住まるごとカットは草だった。まあこのご時世仕方ないけどね。(当時でも普通に銃刀法違反だけどw)
・ワンズとか大黒摩季のイメージが強いかもしれないけど、今回のスピード感だと楽曲はあれでOKかと
◆以下、どうしても受け入れられなかった点
・スピード感があってよかったが、盛り上げるための「タメ」とかがなく、あっさり進んでいく感じ。
・とにかく間が悪い。回想挟みすぎ。自分は原作読んで山王戦は特に読むたびに何回も泣くんだが、ストーリーをなぞって高まってきたら回想に入ってすっと涙が引く、の繰り返し。最後の方なんかここはもうこのままいってくれ、回想挟むな挟むなとハラハラしながら見てた。
・上記と被るが、今回の作品は「今の井上雄彦がスラムダンクを作ったら」という作品で、「リアル」を見てるようだった。透明感があってよかったが、盛り上がってるときに回想シーンに入るため、冷めてしまう。
・今回ここまで宮城をフィーチャーした意味が分からない。山王戦は全員にスポットが当たって、それぞれに見せ場があるのに、宮城にスポットが当たりすぎて、他のキャラが薄い、とにかく薄い。名シーンをかなりカットすることになってしまってたし、感動するには原作であったことを思い出さないといけない。
・上記と被るが、宮城の回想シーンに時間を取りすぎたせいで、河田弟がいつのまにか出てきてたり、深津がなぜ「ぴょん」というのか分からない。
そこには原作読んでるんでしょ、言わなくても分かるよね?知ってるよね?という驕りというか甘えが見えた。
・とにかく井上さんが思う通りにやったんだろうな、と言う感じ。ダメ出しや口出しする人はいなかったんだろうな。餅は餅屋じゃないけど、場面によってはここはアニメの演出を手掛けた人に任せるとかというのをした方がよかったと思う。
■総評としては、これでもう山王戦のアニメ化はないのかという喪失感も含めて30点。
井上さんが自らアニメ化してくれた!みたいなのは自分にはない。だから、ひとつの作品としてみた場合、この映画だけで完結するものではなく中途半端。
原作未読の嫁はめちゃくちゃよかったと言ってたので、原作に思い入れがある人ほど受け入れられないんだろうなという気がした。
でも当時と同じ声優であの延長でアニメ化してほしいというのもないので、いっそ今のクオリティで再アニメ化を希望したい。
で、なにがFirstなの?