「未読の人は予習必要 既読の人はきっと漫画再読したくなる」THE FIRST SLAM DUNK なないろさんの映画レビュー(感想・評価)
未読の人は予習必要 既読の人はきっと漫画再読したくなる
井上先生が重ねてきた時間から生まれる新たなSLAM DUNKなんだなぁ
映画見て染々思いました。
約2年前、映画化の発表に歓喜し公開直前に不安もありつつだったけど
井上先生の公開日のインタビューを読んでやっぱり先生はSLAM DUNKも読者も大切に想ってくれてるんだなと信じてまっさらな気持ちで観賞しました。
目の前に広がるのは新しい映像感覚。井上先生が言ってたのはこれだったんだ。
「漫画が動いている」
漫画とCGが見事に融合していたと思う。
井上先生のあの画を あそこまでバスケの緻密な動きを 待ち焦がれたあの山王戦を あんなにスムーズにかっこよく見れるなんて、まさかこんな日が来るなんて。
SLAM DUNKを知り尽くしてるのに、知らなかったみんながいる。
タイトルのTHE FIRSTが憶測を呼んでますが、これからもし一人ずつに焦点を当ててそれぞれの目線での山王戦が描かれるなら全部観たい。
少なくともリョータの背景を知れて、ますます大好きになったし、それを踏まえてまた原作漫画読んだら当時とはまた違った感動を味わえるに違いない。
ただ、やっぱりその上で、だからこそ、山王戦を描くなら試合は全部見せて欲しかったのも本音。前半戦はほぼカット。リョータに焦点を当てているから漫画で泣かされたあのシーンやこのシーンもさらっと描かれてしまうから正直大満足とはいかなかった。
赤木の泥臭さ、三井の後悔からの甦り、流川の覚醒、桜木に関しては一言では片付けられない。ベンチのみんなの桜木に託す思い。
もっともっと胸熱なんだよー!
これに関しては長年それぞれ脳内再生で出来上がっちゃってるから違うくて当然なんだけど、花道が背中痛めてるのに後ろから河田のダンクシュート止める時の
「返せ」はそんなさらっと言わんでくれー!!ってマジで思った……
「がえ゛せ……」とかあの花道のぐぬぬぬぬーぐらいのニュアンスで想像してたから。(声も個人的には花道はどうしても合わなかった。)
勝手に思ったのは、山王戦の前半戦だけをそれぞれの視点で描くのを毎年一人ずつやってもらって、5年後とかにそれを全部踏まえて山王戦の後半をガッツリやるとかでも良かった。全然待つ。
色々思うところもあるけれど、それでもやっぱり新しいのにあの時のSLAM DUNKをまた観れる感動に嘘はないし、後半ラスト3分は涙なしには見れなかった。(漫画と同じくセリフない演出にしびれまくった)あれだけでやっぱり映画見て良かったって心底思った。
ここまで本当に本当に長かったけど、
井上先生ありがとう。
共感、コメントありがとうございます。木村昴さん、凄い上手いですけど花道は合わなかったです。リョータなみに過去話、セリフが沢山なら変わってたかなあと今更ながら感じます。やはり、完全な山王戦がみたいです。