「『リアル』風スラムダンク」THE FIRST SLAM DUNK 梅★さんの映画レビュー(感想・評価)
『リアル』風スラムダンク
【期待と不安】
原作・テレビアニメ共に幼い頃から親しんできたので、映画化発表当初は「絶対見たい!」という期待の気持ちが強かったのですが、公開が近づくにつれて開示される情報の少なさや声優交代の発表。また、テレビアニメには手厳しい発言が多かった原作者の井上先生自らが監督を手掛けるということでどんなクオリティの作品を観せてくれるのだろうという期待と初監督で1つの作品を作り上げることが出来るのかという不安が入り混じり、正直観ずに思い出のままにしておこうかとも思いました。
【大前提】
宮城視点の山王戦。
湘北メンバーどころか山王メンバーも説明なく当たり前のようにいるところから始まるので原作を最後まで読んでいることは大前提。一見さんお断りと思い切った構成だったが観客は高校生が多め?
【ストーリー】
スラムダンクでは3年生メンバーの過去は結構語られていたり、流川は彩子さんと同中なのでバスケ漬けの生活をしているのは想像できるけど、桜木と宮城の私生活は本当謎。今回は宮城が取り上げられている(興行が良かったらセカンドもある?)。
宮城のエピソードの入れ方は同じ井上先生の作品『リアル』のように重く暗くずっと纏わりつくけど、パラパラとあっけらかんともしている。作品の絵柄も原作よりも『リアル』よりで、現在の井上先生だからこその作品といった感じ。
宮城の家族のエピソードは泣けるし、他メンバーもそれぞれ見せ場があり、バスケの動きもさすがだけど、やっぱり原作あっての感動なので、1本の映画としての完成度といわれると微妙だけど、スラダン映画としたら文句なしのできだと思います!
【ここだけは…】
やはり声優交代はきつい…
特に桜木花道!もうジャイアンじゃん…( ; ω; )声優さんも作品のイメージがつくと大変なんだろうけどもう少しどうにかならなかったものか…
あと、口が動いてる画以外でセリフが入ると一瞬誰が喋ってるのか分からなくなるのよ…