「相互補完」THE FIRST SLAM DUNK uzさんの映画レビュー(感想・評価)
相互補完
もっと試合が観たかった。過程も観たかった。
流川の顔が安定してない。好きなシーンがアッサリ過ぎたりカットされたり。
回想は中盤までに終えて、終盤は試合に集中したかった。
幼女時代の久野ちゃんは浮いてた。
でも満点です。だって興奮させられたんだから。
試合の流れも、シュート一本一本の成否も、全部知ってるのに。
前のめりになり、手に汗を握った。
それだけで十分だけど、細かな点も凄かった。
バスケをやっていた人間からすると、試合が本当にリアル。
シュートやドリブルだけじゃなく、ディフェンスの身体の寄せ方、体勢の崩れ方、ボール保持者以外のちょっとした挙動まで、本当にバスケを理解してないとアレはつくれない。
小学生はちゃんと小学生らしい動きしてるし、ゴリのトラベリングは本当に絶妙な動き。
桜木だけ突っ立ってたり、端々に素人らしさも出てた。笑
腰を落とすとき、フロアを触ってバスパンの裾を持ち上げるのとかも、実際自然とやってましたね。
序盤の試合シーンは流し気味だったけど、恐らく声優の変更など考慮してのことじゃないかな。
考える間も無いスピードで展開していき、気付いた時には馴染んでた。
逆に中盤以降は、モノローグやスローを挟んで溜めのある素晴らしいバランス。
(何部作でもいいから、あれで全編観たい)
宮城の弱さや、沢北の痛みなど、井上先生が「今の自分だから描けるもの」も、確かにあった。
原作知ってる前提のつくりだし、描ききれていない部分も多い。
でも、それこそ「何百万本と打ってきたシュートだ」ってくらい染み込んでいる自分からしたら、自然と相互補完されてしまう。
そうじゃない人にはよく分からなかったり、不満が強く出るものだとは思う。
単体で完結してないと言われたら何も言えないが、個人的には大満足です。
過去最長レビューながら、まだまだ書き足りないくらい。
セカンド待ってます!!
円盤も売れそうですね。バスケ漫画は色々観ましたが、やっぱりスラダンが一番好きです。
リアルな動きなだけじゃなく、男子あるあるのバカバカしいところまで、30年以上前の作品とは思えない、名作中の名作です。
よく細かいところまで見ていらして…。
流川の「どあほう」の英語字幕…ちゃんとメモるべきでした。公開期間があっという間に終わったのが残念です。「君たちはどう生きるか」は今だに上映されてるのに😭…
バスケってボーっとする間もないほど脳みそフル回転ですからね。本当は桜木があんなにうまくなるのは現実的ではないですねwww