「涙腺崩壊!歴史に名を刻む監督井上雄彦の最高傑作!」THE FIRST SLAM DUNK おっかーさんの映画レビュー(感想・評価)
涙腺崩壊!歴史に名を刻む監督井上雄彦の最高傑作!
山王戦が本物のバスケの動きで完全再現されており、冒頭リョータと花道の奇襲、ミッチーの3連続3ポイント、試合後半のゾーンプレスからの宮城の突破、花道のリバウンド、三井の連続3ポイントでの追い上げ、エース沢北の本気、流川の布石からの高速ドライブ、桜木の怪我からの断固勝つプレイ、そしてラスト8秒最後の攻撃…。
その動きに音楽も加わり終始泣きっぱなしでした。マスクがびちゃびちゃになるのでハンカチ持参することをオススメします。
また、ギャグも各シーンの端々でさりげに入れられており、ファン心が分かってるなぁと嬉しくなりました。
丸男のくだりが無かったり、魚住のかつらむき、晴子さんへの告白シーンがなかったりしますが限られた尺のなかで演出上しかたがないことかなと思います。
今回は宮城が主人公でしたし、井上さんはスラムダンクをまだ見ていない人でも楽しめることも主軸に置いていたので、花道のこれまでの回想からの晴子さんへの告白シーンはカットしたのではないかと考えれば納得できるかなと思います。
てか、山王戦の名シーンはありすぎるんですよね。逆に名シーンを詰め込めるだけ詰め込んでもらえて私は感謝しかありません。
逆に新たに追加されたエピソードとしては、ミッチーの中学生時代が加わってます!中坊のミッチーの顔がめちゃくちゃかわいいので必見です。グレる前なのでピュアな目をしているのでしょう。 そこも書き分けられていて流石井上さんだなと思いました。
宮城のオリジナルストーリーは短編マンガ「ピアス」がベースになっており、兄を亡くしたリョータの悲しみ、リョータのバイク事故の経緯など、リョータが深く描かれます。
声優に関して、個人的に花道の声が不安だったのですが、ちゃんと花道の声になってました!アニメの声とはもちろん違うのですが、アニメは誇張版。映画はナチュラル版。
よってそのままの声優ではダメだったと井上さんが語られていて納得です。 どっちも違ってどっちも良いということで新しいスラムダンクを楽しめばいいのではないでしょうか。
最後に、井上さんは監督として映画制作の全てに携わってスラムダンクの映画化に挑んだ。井上さんが監督と脚本もしてくれて本当に良かったです。また、映画に携わられた全ての方に感謝です。素晴らしい作品を作っていただきありがとうございました。