「第ゼロ感」THE FIRST SLAM DUNK ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
第ゼロ感
CGでのアニメ、声優変更、あらすじが未発表、不安な要素しかないスタートでしたが、山王戦のような大逆転劇を見せてくれました。手に汗握る大決戦でした。
ベースは原作の同じのvs山王戦、その一試合+リョータの過去やそこから一皮剥けた現在にフォーカスを当てた作りになっていました。
自分はリアルタイムでスラムダンクは見れておらず、買い揃えた漫画でその熱量をひしひしと感じていました。バスケも実際にプレイしていましたが、「黒子のバスケ」からの影響が大きかったです。バスケのプレイを一通り終えた後にスラムダンクと出会いました。
不安だったCGでのアニメもバスケというスポーツの動きを最大限に表現していて胸熱でした。ハンドリング、スリーポイント、レイアップ、フリースロー、ドリブル、etc…バスケのプレイをアニメにするという中での最高値を叩き出しつつ、メンバー各々の能力も絵に引き出していたので圧巻でした。ボールの跳ねる音、汗で滑る時の音、接触時の音、ネットに綺麗にスポット入る音、リングを掴んだ時の音、1から10まで音にこだわり抜かれていたなと思いました。
ひたすらに山王戦の模様が描かれますが、1シーン1シーン覚えているのに、ひたすらに熱かったです。山王から一気に点数を取られて苦境に立たされたり、花道が流れを変える布石になったり、点数の取り合いの白熱さだったり、ド派手なプレーだったりと実際の試合以上に激アツでした。これはIMAX映えする映画でした。
山王のメンバーの脅威さもCGだからこその迫力がありました。特に河北の存在感はコートのどこにいても分かるくらいのデカさでした。圧倒的な強敵を表現すると同時に末恐ろしさも同時に発揮してくるもんですから、湘北と一緒に戦っているような気分になれました。
OPと主題歌も最高で、The Birthdayの「LOVE ROCKETS」のベースゴリゴリのイントロから湘北のメンバーが線で描かれて5人が揃い、山王のメンバーも同時に描かれて、全員が描き終わり、色が付いてCGへ移行する流れが抜群にかっこよくて鳥肌立ちまくりました。主題歌の10-FEETの「第ゼロ感」もこれまたゴリゴリロックの熱烈サウンドにぶち上げてくれました。
全編に渡って興奮しっぱなしの傑作でした。あの時代にしかなかった感動を新しい形で生み出してくれてありがとう、アイラブスラムダンク!
鑑賞日 12/4
鑑賞時間 9:20〜11:40
座席 L-19