「湘北の一員になれる!」THE FIRST SLAM DUNK teyyyyさんの映画レビュー(感想・評価)
湘北の一員になれる!
まず、令和の時代に新しいスラムダンクが見られたことに感謝感激です。生きててよかった。
自分は幼い頃にアニメを見て花道の一挙一動に爆笑し、学生時代に漫画を全巻集めて何回も読み直し、大人になってからはたまに手に取るくらいでしたがいざ映画公開となったらいても立ってもいられなくなって急遽子供を実家に預けて映画館に走りました(笑)。
映画、最っ高でした。アニメ映画というよりは漫画をドラマ化したと思った方がしっくりくる気がします。漫画的な表現やアニメ的な演出(ボールがめっちゃ光るとかビックバンが起こるとか…そっち系も好きですが笑)が一切なく、例えば「動きが速い!」って驚く時はちゃんとキャラが素早い動きを見せてくれるんですよ。すごいプレーが起きて「!」ってなる時は観客もそのプレーを目撃できるから一緒に「!!」ってなれる。まるでコートの中にいるような、チームの一員になったような感覚に浸れる。湘北の一員になれる!スポーツ漫画でこれができるのってめちゃくちゃ嬉しくないですか。この体験ができるだけで自分はあと5回くらい観に行きたいです。
前評判が悪かったCGもあれで正解な気がします。髪の毛一本一本まで再現された美麗な花道とかは必要ないわけで。キャラのイメージを崩さずによく動くことを考えたらあれでよかったと思います。というか観てたらそんなCG云々なんてどうでもよくなっちゃったよ。あと声も。そもそもそんなにみんな喋らない(笑)。一番長々と喋ってたのは山王の監督だったような気がする・・・?
ストーリーはリョータが大好きな人にとってはどうなんでしょうね。リョータのイメージが結構変わっちゃいそうですもんね。自分はそこまで確固たる宮城リョータ像を持ってなかったのでそうなのかーと受け入れましたが花道と仲良しでアヤちゃんLOVEって感じの楽しいリョータが好きな人には誰だコレって感じになりそうですね・・・。
あとリョータ母が可哀想すぎ・・・リョータ母酷いって意見もありそうですが夫を亡くし立ち直れてない時に頼りになる長男まで亡くして故郷を離れて(しかも多分リョータのために離れる決心したっぽいですよね)一人で生活を支えてでも成長するにつれ次男は扱いにくい子に・・・苦労したろうなぁ。真面目にやらないならバスケやめてバイトでもしてよとか言いたい状況だろうに言わなかったあたりリョータ母の愛と優しさを感じます。あとリョータ妹。明るく振る舞ってるけどあの子もかなり無理してるだろうなぁ・・・。リョータが真っ直ぐバスケに打ち込めるようになったことがきっかけであの家族もやっと過去に向き合えるようになったみたいなのでこれから幸せになって欲しいです。
あと観客席に豆つぶ背景ですけど海南がちゃんといたのは嬉しかった!花道が机に突っ込んだ時だったかゴリに倒れかかった時だったかどこかで動揺する素振りみたいのもありましたよね?魚住もあの格好でどこかにいたりして。セル化したらウォーリーをさがせのごとく観客をしらみつぶしに眺めたいです。
さて、ファーストというからにはセカンドはあるんでしょうかね。自分はこの映画の続編というか全試合を観たいです。試合だけでもいい、細かいストーリーとか前後関係とか無しで突然試合が始まって終わるでいいので!(正直あのレベルの重いバックボーンが全キャラについたらしんどい笑)
セカンド期待してます!