「リアルタイムで原作を見ていた世代です。」THE FIRST SLAM DUNK ガンさんの映画レビュー(感想・評価)
リアルタイムで原作を見ていた世代です。
何故宮城にクローズアップしたのか、宮城を沖縄育ちにしたのか、何故宮城は湘北の次期キャプテンなのに海外に行った沢北と海外で戦うのか。
ようわからんかった。
後付け感もあるし終始謎でした。
前触れもなく、山王工業との戦いがいきなり始まり、あっさりと前半が終わった事にも驚く。
感動は感動だが「原作が頭の中で蘇る」という感動だった。
この映画だけ見た人は何?何?という内容になるかと思う。
そういえばスラムダンクが連載していた時期の当時は海外に行って、日本人同志が対決する、なんて雲の上の話レベルだったのにな。
せめて全日本に選ばれた流川と海外に行った沢北の対決ならなんとなく理解できるけど、ああ、宮城と沢北が海外で戦ってしまうんだ。。。と思ってしまいました。
なんで神奈川のNo.1でもないPGが当時夢のまた夢レベルのアメリカでやれるんだって思いました。
沢北とか流川クラスならまだわかるんよ。
海外も安くなりましたね。
声優問題については今のアニメを見ていないので気になりませんでした。
ただ、桜木を除いては。
新しい声優の人の事はよくわからないが、桜木の声がカッコよくなりすぎです。
やっぱり不器用さが伝わる声じゃなきゃ。
桜木をあんなにカッコよくさせてどうする。って思いながら見てました。
宮城だけ生い立ちを映すのもようわからん。
FirstだからSecondもやって三井流川赤木桜木5部作迄全部やるんでしょ?ってのはあくまで視聴者側の想像でしょ。
説明ないしわからんのよ。
スピンオフならスピンオフで良いけど、それならファンとしてもっと見たかった。
山王戦をやるなら山王戦だけでたっぷりと見たかったのに。
山王戦は原作を知っている人なら間違いなく感動はできる。
絶対に感動する。
オープニングなんか井上先生の手書き画から始まり久々に動いている5人が出てくるところを見ただけで鳥肌です。
井上先生ありがとう、とこの映画が名作である事を予感させてくれました。
しかし、山王戦以外は名作ではなかった。
事前に公開されたCMなり映像をちゃんと見ていれば、山王戦である事は確定できるので山王戦である事への興奮は無かった。
しかし蓋を開けてみれば構成が本当に中途半端だった。
劇中では魚住について触れられておらず、且つ本人は一言も発しておりません。
鰈だか華麗だかわからないけど。
けど、モブキャラ化して観客席で胡座をかいて座っている姿がやっぱり存在感があって草でした。
そんな映画です。
CGビジュアルも音楽も悪くなかったです。 これはこれで良い。
上でも書きましたが「原作が蘇る事」への山王戦中心に評価をする人と全体的な評価する人と分かれそうな気がします。
個人的には疑問と感動4:6でした。