「初日に観に行くっていう断固たる決意。」THE FIRST SLAM DUNK takaさんの映画レビュー(感想・評価)
初日に観に行くっていう断固たる決意。
情報を限りなく規制し内容に関してはまるでわからない状態だった我々の期待を
開始5分、対戦相手の登場の仕方で神作確定の印を押したようなものでした。
ジャンプ連載を第1話から見ていて、アニメもリアル放送を見ていた世代。
もちろん家にはJC全巻そろっており、とあるセリフは
どのシーンでどの試合かわかるくらい読み込んできました。
キービジュアルが出た時、映画の本編映像が公開された時、
それぞれでリョータがキーパーソンであることが予測されました。
パンフレットにおいてもキャストの並びにおいても
本作はリョータが主役であり原作者の思いを乗せた人物。
3年生メンバーはしっかりバックボーンを描いてたし
主役である1年生の二人を中心に物語が進んでいた。
唯一、描ききれずにいた2年生のリョータを主役に抜擢し
高校生の一人として描くことを重視した物語展開へと昇華したそう。
CGメインのビジュアルですがコート上に10人がバラバラに動くという
スポーツであるがゆえ、細かな動きも表現するにはCGという手段は
必要不可欠だったとのことです。
漫画の紙面上では描かれずにいたキャラたちの細かいバスケらしい動きは
まさに広島での全国大会をその場で見ているような臨場感。
バスケ経験者なら「わかるわかる」といいたくなる
フリースローの合間のお互いのボディタッチとかお互いを鼓舞する部分とか
数々の細かいシーンに注目して何度か見ることも楽しめそう。
また批判の多かった声優交代ですが、桜木こと木村昴はどうしても今のジャイアンです。
バイオハザードのクリスの吹き替えも彼がしてましたが元々に声の付いているキャラの
吹き替え自体が苦手というか合ってないのかな、と感じます。
ドラゴンボールでいうと孫悟空の野沢雅子。ワンピースだとルフィの田中真弓。
シティハンター、北斗の拳、キン肉マンの神谷明。
数々の名作漫画の声は変えるには大きな覚悟がいる。
ゴリの声優さんはお亡くなりになっているため三宅さんはいい意味で
新しいゴリを切り開いてくれました。
さすがソー、クレイトスと神の声を担当してきただけある。
全体的に新しい視点として描いた最終戦。
新しい技術で描いたアニメーション。
この時代において映画館で観れたことの感動。
全てに感謝しています。
ギャグ顔、ギャグシーンの廃止。県大会で苦戦を行った海南メンバーや魚住、全国の強豪らの不在。
名シーンにおいてはいくつか削られています。
リョータ主役という意味では「できたよ、断固たる決意ってやつが」「大好きです」は削るしかなかったのか。
スラダンの大ファンだとそういった箇所はマイナスポイントと感じざるを得ない。