「原作が大好きなゆえに残念…」THE FIRST SLAM DUNK しんやさんの映画レビュー(感想・評価)
原作が大好きなゆえに残念…
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40のおっさんですが、学生時代のバスケ部メンバーと一緒に視聴。
本当に、それくらい素晴らしく、未だに大好きな漫画です。
だからこそ、新規向けにも、原作ファン向けにもなっていない中途半端な映画になってしまったのが、ただひたすらに残念です。
リョータが深津沢北を抜く場面や花道が流川にパスする場面、ラスト20秒ちょいからの場面など、手に汗握るシーンもありましたし、花道が怪我でベンチに戻って過去を振り返るシーンなどは少しうるっと来ました。
このスタッフさんたちなら、きっともっと良いものに出来たはずなのです。
リョータのオリジナルエピソードやその差し込み方に不満が集中していますが、素人の私たちですらそう感じるのですから、漫画作りの、映画作りの、アニメ作りのプロの方々が気づいていないはずはないのです。
オリジナルエピソードにそんなに自信があるのであれば「原作で明かされなかった宮城の過去が明らかに!」といった感じで宣伝にも使っていたことでしょう…
原作脚本監督をつとめられた井上先生に必要以上の配慮などすることなく、良いものは良い、悪いものは悪い、と議論を重ねながら映画づくりをすることは出来なかったのでしょうか…?
それこそ、私が中学生だった時ように、バスケ人気の向上に繋げる事すら出来るくらいの影響力のあるコンテンツだと思います。
そんなコンテンツが、公開前にあらすじすら公開しないような、短期的/逃げ切り的なマーケティングで消費されてしまったことが、とても悲しいです。
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