「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!!」THE FIRST SLAM DUNK Masaさんの映画レビュー(感想・評価)
ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!!
映画の新作発表があってから
ずっとずっとこの日を待っていた。
CGで描く?声優全員交代?
という不穏な空気もあったが、
実際観てみると、満足度は高い!
宮城リョータを軸に描く山王戦。
でも、いろいろ割り切って描いているので、
賛否両論になりそう。
あくまで、原作を読んでいないと
心情理解や良さが分からないかもしれない。
映画だけの人はどこまで理解できたのだろう。
自分は、ふりかえれば漫画の内容を頭で補完しながら観てたなぁと。
30代40代を中心とした原作読んだファン向けの映画と割り切っている感じ。
井上先生の描く漫画の絵と
バスケットボールのスピード感が
融合した映像。
井上先生は、リアルなバスケットボールが描きたかったのか。
スピード感ある分、各キャラクターの背景や、
心情などはカットされているので、そこは物足りなさを感じる人もいるだろう。
実際、自分自身も、魚住の桂剥きがなかったのは
「うそやん」と半泣きになりそうやった。まぁ、
入れると実際のインターハイではありえない感じになってしまうからなのか。
確かに映画から観てたら「誰やねん!?」ってやるな確かに。
花道が倒れてからの、「大好きです、今度は嘘じゃないっす」もなかったのも個人的にはさみしい。晴子さんたちがベンチに降りてるのも実際ではありえないからなのか。
あくまで、宮城視点なので、各キャラクターの回想シーン等は薄いのが残念。多分、原作ファンなら、割愛されたあのシーンやこのシーンが見たかった!となっているんだろう。
原作の山王戦は、やはり桜木を軸とした物語のクライマックスなので、感動値も高かったはず。晴子さん達と一緒に赤木や桜木を応援することで、ぶわっと涙を誘われていたのに。
とはいえ、あの最終巻の無音の描写を大画面で観れたのは大満足!これだけでも見る価値はあるかもしれない。
いつしかのインタビューで井上先生は、
連載中に描きたくても描ききれなかったこと、
連載が終わった今となってそのキャラクターを考えたらこうだったんだろうなと思うことを描きたい
的なことを言っていたのがまさに今回だったのか。原作では宮城の深掘りは他の四人に比べてなかったので、今回りょーちんを深く知れてうれしさを感じた。「ピアス」のあやこちゃんも出てくること期待したけど、あくまでお兄ちゃんとお母さんでしたか。
今回のクライマックスは、
ドリブルこそちびの生きる道
のところ。
まんまと涙でまくりました。
いや、りょーちんいいね。
実は怖がりやけど、強くみせていたという
新たな視点。また少し印象が変わった。
原作を読み直したい。
ファーストとはどういう意味か。
今回は宮城目線やったけど、
別のキャラクター目線で
原作のストーリーを補完していくのか。
うーん、気になる。
とにかく、ファーストとうたうからには、
セカンド、サードと続けてほしい。