劇場公開日 2021年1月30日

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「世の中が嫌になる内容です」シャドー・ディール 武器ビジネスの闇 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0世の中が嫌になる内容です

2021年2月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ドキュメント作品としては一般的な作品かなぁ?
ジャーナリスト、元関係者のコメントと過去の映像で紡がれています。何かの目新しさや、ギョッとする核心に迫る事実が提示されるわけではありません。
ここで伝えられることは以前から言われていたようなことですので、ショッキングというほどでもありません。
ただ、このような内容を映像作品として作られて、当たり前のように公開されているということは、ある意味暗黙の了解の内容ということなのか?直接的関係者はガン無視を決めているのか?

まぁ、なんにせよ、僕は本作の中で言われていることは「そうなんだろーな」と思ってます。
もちろん、当事者たちは認めないだろうし秘密は棺桶まで持っていくつもりでしょう。
が故に、本当に世の中が嫌になります。
「戦争のない世界」なんて絵空事なんだと確信してしまいます。
巨大な利益を生む産業を、その産業で潤う国がある限り。

けど、けど。
人間は憎み合うし、手を取り合うし、理解し合うし、歩み寄ることすらしない。様々な側面があります。
宗教の違い、歴史の積み重ね、民族の思想の違い。
違いあるところには排斥があり、それに対する抵抗があり、やはり戦いが生まれるのでしょう。
つまり人間である限り、決して終わらないループなんだろうな。

そして戦いを商機とみて利益のために二枚舌で泳ぎまくる国のトップ。いやはや、世界のリーダーになる人はきっと自身の周りに居る人間以外の命はなんとも思ってないんだろうな、ある意味すげ〜心臓です。
それだけの覚悟が必要ってことなのかな?グローバルリーダー(みたいなもの)になるには。
日本の悪徳政治家が凄く小さく見えます(笑)

ほんと、いやになります。
でも、知ることが大事。伝え続けることが大事。
忘れないこと、風化させないことが大事。
そうすれば何百年、何千年後に武器も戦争もなくなるかもしれないから。

バリカタ