「【”伝承"ディオールのオートクチュール部門を統括する女性が、奔放だが天性の縫製技術の素養を持つ若き移民の女性と出会い、紆余曲折を経て、夫々の新しき道を切り拓く姿を描いた作品。】」オートクチュール NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”伝承"ディオールのオートクチュール部門を統括する女性が、奔放だが天性の縫製技術の素養を持つ若き移民の女性と出会い、紆余曲折を経て、夫々の新しき道を切り拓く姿を描いた作品。】
ー 縫製をテーマとした映画と言えば、ポール・トーマス・アンダーソン監督の「ファントム・スレッド」を想起するが、今作でのハイファッションブランド、クリスチャン・ディオールのオートクチュール部門で黙々と働く女性達の姿も印象的だ。
シルクやモスリンの生地を裁断し、縫い合わせ一つのドレスを分業制で製作していく。
勿論、一品モノであり出来上がり近くになれば、モデルの女性が半裸になりながらドレスを纏い、裁縫士の女性達は細かい修正をしていく。
通路には、汗の匂いを消すために香水を振りまく女性が歩く。
そして、その全体を妥協なき厳しき目で見ているのは、定年間際のエステル(ナタリー・パイ)である。-
◆感想
・ハイソなエステルと、移民街の団地で暮らすジャド(リナ・クードリ:今、注目の女優さん)との接点は内容に見えたが、意外なところにあり、ジャドのスリ仲間がエステルのバッグをひったくる所から始まる。
- ジャドが、別の有色系の友人にエステルのバッグの中にあったネックレスをプレゼントしようとした際に、逆に咎められ、ジャドがエステルに返しに行くシーン。
ジャドの言葉遣いは粗いし、彼女の母ミュミュは”歩けない”と言って怠惰な日々を送る風景が描かれる。-
・だが、エステルは彼女の指使いを見抜き、自らのアトリエに招き、御針子の見習いとして働かせる。エステルとジャドは時に反発しながらも、距離を縮めていく。
- そして、徐々に描かれるエステルの孤独。彼女は縫製士として仕事に熱中する余り、娘との仲は疎遠になっていた。ジャドはその事実に気付き、自分の境遇と照らし合わせる。
ジャドの言葉遣いも多少、品よくなり・・、トオモッタラ・・。-
・オートクチュール部門には、意地悪なアンドレを始め、様々な女性が働いている。だが、エステル無しでは部門は成り立たない。ジャドは、同じ部門のアベルと恋仲になりながら、そして時にエステルの怒りを買いながらも、オートクチュール部門でなくてはならない存在になって行く。
そんなある日、糖尿持ちのエステルは階段から転げ落ち、手首を骨折。途方に暮れる部門の人々。エステルにとって、最後のショーの日が近づいていたのだ。
・ジャドは縫製士の楽しさに目ざめ、エステルを叱咤激励し、甘えた母親を一喝し、(私は、あんたの面倒を見るために生きてるんじゃない!ウワワ・・。)最後のショーの日を迎える。
- それまで、”歩けない・・”と言って娘に頼りきりだった母ミュミュは”自力で歩き始め”、意地悪なアンドレを皆が糾弾し(彼女にも事情が有るようであるが、上手く描かれてはいない。)無事にショーは終了する。-
<そして、娘の携帯に電話するエステル。”・・今度、会いに言っても良い?・・”
ジャドは友人達、母、恋人との距離を更に縮める。
そして、新年のお祝いをする移民街の団地の人々を見上げるエステルとジャドと友人達。
今作では”What a Wonderful World"(ルイ・アームストロングの曲ではない)が時折流れるが、エステル、ジャドを始め、それまでどこか鬱屈していた人たちが、ドレスを制作する過程で、新たな人生の第一歩を踏み出す姿が、印象的であった作品である。>
おはようございます✨✨プロフェッショナル!仕事流儀!!奥様趣味いいですね~😆あの曲聴くとゾクッときます!
あ〜…泣いちゃうのちょっと分かる…
ものづくりのひたむきさや、没頭の先にある輝きに感動しちゃうんじゃないですか?
NOBU様もものづくり関係の方でしたか✨私も昔、ものづくり関係でデザイン部におりました。
徹夜がキツく、今は別の道ですが、そう悪くない着地点におります。
と、お話できてとっても楽しく、嬉しいです!が、朝からNOBU様ワールドに没頭すると出かけられなくなるので、これにて失礼します!
ありがとうございました〜(^^)/~~
オーダーメイド!!なんて素敵✨✨
映画、存じあげないものばかりでしたが、メモさせて頂きますね🥰ありがとうございます✨✨
映画に限らずドキュメンタリーでも、ものづくりや職人の世界は引き込まれます。
NHKの教育テレビや、達人達とか好きで見ちゃいましたね〜
今日は。お邪魔します。
最初の掴みでワクワクして最後まで一気に観ました。
移民の少女にも優しい視線の映画でしたね。
衣装の美しさも目の保養でした。
よろしくお願いします。