劇場公開日 2021年3月12日

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「実話!」アウトポスト CBさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0実話!

2021年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ISに対抗して、アフガニスタンの低地に築いた米軍前線基地の54名が、撤収前に、ISからの総攻撃を受けながら、脱出に成功した話。

そもそも、「キャンプ・カスターという名前は、19世紀に全滅した将軍の名前だ」 というのが、永木悪くないの? と疑問を抱く名前付けだよな。

ほぼ全編、戦闘シーンの繰り返しで、それは 「プライベート・ライアン」 冒頭の上陸シーンが、延々と続くような感じだ。

戦闘シーンは、手持ちカメラの、揺れに揺れる映像が、リアルな迫力を伝えてくる。
ことあるごとに、兵士たちの名前がテロップされる。それは最初から最後まで、ずっと続く。その理由はなにか。これが、事実をもとにした映画だからだ。54名の兵士、生き残って帰還できた者も、戦死した者も、全員、この映画で描かれたように、生きて生活していた。数少ない非戦闘シーンで描かれているように、ひとりひとりには、様々な全く異なる米国での暮らしがあり、性格も千差万別な人間たちだった。彼らが、国を守るために、これほどまでに過酷な中で戦闘しなければいけないという矛盾を、せめて本作を観ることで胸に刻もう。その米国の傘の下で守られている日本の一角に住む俺にも、それならばできる。

「無能な臆病者」 と兵士たちに陰口を叩かれる、3人目の司令官は、イラクで様々な前線を経験してきたことも、我々観客に伝えられる。そうしたひとつひとつが、「実際の戦争は、英雄映画では決してないんだ」 ということを伝えてくる。

恐ろしいまでの弾幕の中、傷ついた同僚を放っておけず、危険を冒して救い出したが、同僚は帰還するヘリの中で、その命を終える。そのことも含めて、すべてが事実であり、これが戦争だ。本作は、それを伝えるために、激しいアクションシーンを描いていることは、ずっと忘れないでいたい。

帰還した兵士たちが、 「あそこでのメンバーは兄弟さ」 と言えていることが、せめてものなぐさめだ。

おまけ
頻繁に出てくる "RPG" は、ロケット砲と勝手に思っていたが、正しくは "対戦車擲弾" つまり、自力で飛ぶロケットを発射するのではなく、自力では飛ばない弾を遠くまで飛ばす兵器なんだね。勉強になりました。

CB
kossyさんのコメント
2024年11月6日

事実であることを訴えるためにはしょうがないのかもしれませんが、本編で充分伝わってくるので短めにしてほしいところですね。

kossy
CBさんのコメント
2022年8月13日

あはは。そうですね

CB
KEIさんのコメント
2022年8月12日

キャンプカスターって、後から付けたのか、縁起悪すぎますね。

KEI