劇場公開日 2021年3月12日

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「大迫力の戦闘シーン以外にも見所の詰まった戦争映画」アウトポスト マスコミ試写さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5大迫力の戦闘シーン以外にも見所の詰まった戦争映画

2021年3月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

戦争映画の醍醐味といえば、銃弾飛び交う戦場にあたかも自分もいるかのような臨場感を体感できることだと思う。もちろんこの映画も大迫力の戦闘シーンで楽しませてくれるのだが、本作をよりユニークで興味深くしている要因が「基地のリーダーが変わることで部下たちの士気が激しく浮き沈みする」ということをわかりやすく描写した点にあると思う。

自ら危険な役を買って出る勇敢な指揮官もいれば、積極的に部下の声に耳を傾ける指揮官、部下たちから「臆病者」と揶揄される指揮官まで人それぞれで「指揮官が変わることでチームの雰囲気が一変する」ところが大変興味深く面白かった。観賞後に本作のロッド・ルーリー監督が4年間の従軍経験があるということを知り、もしかしたら軍隊の現場で実際にずっと肌で感じていたことを表現しただけなのかもしれないな、と思ったりした。「chapter1」みたいな形で各指揮官の名前のトビラで区切っているのも効果的だった。

出演者では、カーター役のケイレブ・ランドリー・ジョーンズが不器用な青年が過酷な状況下で成長していく様子を見事に演じていて、同じ役でも序盤と終盤ではまるで別人のようだった。

マスコミ試写