少年の君のレビュー・感想・評価
全26件中、21~26件目を表示
盛り込みすぎです!
悪い映画ではないのですが、話を盛り込みすぎです。もっと絞り込めば、2時間も掛かりません。
①中国での大学受験戦争
②いじめ問題
③優等生とチンピラの恋愛
④殺人事件の犯人捜し
四つの話が展開します。監督「いじめ問題」をメインテーマにしていますが、後半から③④の話がメインとなってきます。盛り込みすぎで、だれてしまいます。長いなと感じました。
エンドタイトルで中国でいじめ対策法案や条例が制定されたと報じます。
後半からは③がメインじゃないのかと感じていました。あれれ、と言いたくなります。
また、暴力場面が多いのが気になります。 強調したいのか、暴力場面が過激になっています。
正直、あれでは人が死んでしまいます。映画を見て、まねたらとんでもない事故につながってしまいます。
日本の受験進学校では、陰湿ないじめはないと思います。
そんなことする時間があったら、勉強していた方がいいと考えるのが、普通の感覚です。
大学受験戦争のプレッシャーの激しさから、欲求の捌け口としていじめが発生したなら、そこを描いてほしいです。
周冬雨の役者根性を見た
よくある不良と優等生の恋愛ストーリーかと思ったら、もっと重いストーリーでした。
壮絶ないじめのシーンもあり、それを体当たりで演技(坊主にもして!)した周冬雨の役者根性を見ました。
文化の違いかはたまた。
前提として「こんなオチは見たくなかった!」との思いが根底にあるので、
フィルターがかかったレビューとなっていると思います。ご容赦ください。
あと中国ではどのように受容されているかわからないので何とも言えない部分が多々ある。(文化の違いかはたまた。というのはそういう意味です。)
さて、いくつか吐き出したいことがありますが
・テーマがぶれていた(いじめ問題とボーイミーツガール)
・このオチは嫌だった
・思想なのか?
という感じで書きたいと思います。
①テーマのぶれについて
最初と最後に「いじめダメ絶対」的な文章と映像が流れるので、一番書きたいのはそこ。
かと思いきや、貧困と成功、入試絶対主義、少年少女の絆と愛、自己犠牲…みたいにテーマの柱がたくさん出てきてしまっているんですよね。一番伝えたいものが何か分からなかった。
やはり「いじめ問題」だとしたら、それは失敗だったなと思います。
だって最終的にそれを解決したの暴力じゃん。
暴力ではいじめ問題は解決しない!みたいな逆説的な啓蒙がしたいのであればもう少しやり方があったと思います。
ここらへんテーマが少年少女の絆と愛だとしたらしっくりくるんですよね。(でもあのオチは納得できない・・・!)
②このオチは嫌だった
マジでこれ。良い悪いではなくノットフォーミーです。
一人が光を浴びる代わりに、もう一人が罪をすべてを背負って闇を行くみたいな関係性めちゃくちゃ大好きなんですよ。(罪を背負う彼に対する罪悪感を押し殺して生きていく光の住民っていうのも)
なので、いじめ女(サイコパス)の死亡発覚から取調室の「これから知り合いだな」まではマジで最高でした。これがおれの観たかったものなんだ…。
一転、アレですよ。
なんでバラしちゃうかな~~~~~!!!!!!! です。
あの時点でもう気持ちは「すん・・・」となってしまいました。
だって裏切りじゃん!世の中をよくしたいという気持ちどうしたの!彼の覚悟踏みにじってるじゃん!!!! という気持ち。
理解はできるんですよ。あの流れが好きな人もいるでしょう。
でも納得は出来ない!!!
③思想なのか?
これですが、↑で書いた主人公がゲロする場面で
善良な人間を装った警察の彼が、噓をついて、規則に違反して、ゲロさせようとしますよね。
ここに「国家権力の嘘」は正当化される、という思想を感じてしまいました。
日本においては正当化されないこと/許されないこと(フィクションであることはおいといて、証拠として認められないはず)ですが、
かの地では正当化されるのかなーなんて。穿ちすぎですかね。
逆にそういった政権の批判であると捉えることもできるような気もしますが。
とまれ、嘘を貫き通して、それを背負って生きていってほしかったぜ・・・。
ちょっと長く感じたが高評価もうなづける
機内で中国語で見たためちゃんと再見したいと思っていたが見逃してしまった「七月と安生」と同じ監督ともともと好きな周冬雨の組み合わせ、また各国での評価も高いとあっては見逃すわけにはいかない。緊急事態宣言の最中の渋谷のしかし恐るべき人口密度を抜けてBUNKAMURAへ。
冒頭の事件から、時系列の操作などの語り方が、ちょうどいい具合に観客に考えさせる編集になっていて、うまい。何度も出てくるイジメと周囲が見て見ぬふりをするシークエンスはちょっとやり過ぎに思えるが、後々に起きる様々な要素を引き起こすイベントとして必要だったか。
主人公二人が急速に結びつきを強めるつかの間の幸福な同居生活は、橋の下のトンネルを抜けたところにある彼にとってはちょっと良すぎにも思える家とともに、この映画の中のファンタジーとして中盤の我々を一旦安心させる。
物語の山場については発端の悪役が悪役過ぎて深みがなかったが実際はああいう反省しないのもいそうだし仕方ないか。役者は80年代アイドル歌手みたいな容姿だが憎らしい演技は上手だった。
役者では周冬雨はさすがの童顔で高校生とそのxx年後を的確に演じきるのだが、このパターン何度目か、という。(中国で見た「同桌的你 My Old Classmate」という映画が日本未公開なのだが典型的中国青春映画パターンでもあり印象深い。)そして男主役がなんとあの小学生グループだったTF BOYSの一員だという。立派に成長していて喜ばしいです。 参考→「青春修炼手册Practise Book for Youth」
結論としては、ズバッと嵌りはしませんが、映像も構図も編集も演技も適切で、見て良かった映画と思います。
なお最初のコメント?と最後の法整備がどうのこうの、というのは最近多いけど明らかに政府の横やりだから作品評価に入れてはいけないと思う。「薬の神じゃない」でも全く同様の蛇足がついてたな。。 そしてパクリ云々については判断できませんのでスルーしておきます。
党のお墨付き?
青春の理 大人の理 大国の理 人の理
屍を踏み越え手にした小さな幸せ
イケメンすぎるイー・ヤンチェンシー
可憐なチョウ・ドンユイ とてもいい(20代後半だけど)
「泣かせよう」成分が強めでちょっと引く、アイドルメロドラマ
全26件中、21~26件目を表示