少年の君のレビュー・感想・評価
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胸が詰まる青春
中国が表に出さない
◦経済格差(共産主義なのに)
◦受験戦争
◦ネグレクト
◦いじめ←かなり深刻らしい
◦ストリートチルドレン
等…
中国政府が隠してる事を暴いてる
さすが
第93回アカデミー賞
国際長編映画賞ノミネート作品!
中国本国で大ヒットしてるらしい
国は違っても
若者の青春は
純粋で
熱くて
脆く
儚い
胸が詰まるが
羨ましく思う
今年の下半期映画ランキング
上位確定ですね!
なかなか手厳しい内容で、若さ故の視野の狭さがもどかしい内容でしたが...
なかなか手厳しい内容で、若さ故の視野の狭さがもどかしい内容でしたが、
それだけには留まらず救いのある話で面白かった。
冒頭からいじめを問題視した作品だと言い切ってるのも良い。
硬い? えっ、なにが?
同級生が校内でいじめを苦に飛び降り自殺をしてしまい、その亡骸に自分の上着を掛けるところを多数の生徒に撮られてSNSにあげられ、代わりにいじめのターゲットになってしまったヒロインは「13億人の妹」。シングルマザーの母親はあやしい行商で家計を維持し、出張で家をあけがち。しばしば、借金取りが押しかけてくる。進学校でも成績優秀なヒロインは北京大学を目指し、貧乏からの脱出を大いに期待されている。
もう一人の主役は味のあるイケメン。彼も離婚した母親に蒸発されて、ストリートチルドレンとして、チンピラに摂取される毎日を過ごしている。ある夜、彼が不良たちに囲まれ、カツアゲされて、ボコられているところに出くわしてしまうヒロイン。運命の出会い。不良たちはふざけ半分で二人がキスすれば、今夜はこのへんで許してやるとけしかける。意を決して、彼にキスするヒロイン。不良たちはそれを見て照れてしまい、あっさり二人を解放してしまう。助けられたお礼を申し出る彼にヒロインはボディガードを頼む。
いじめ三人組のボス役は親が高級官僚なのだが、複数の不良少年を雇い、対抗してくる。全国共通試験の数日前にヒロインを襲わせ、裸になれと脅し動画をSNSにあげたり、髪をハサミで切ったりと執拗な極悪非道ぶりをみせる。
嵐の夜、いじめ三人組のボスの遺体が工事現場の土砂の中から発見されることから始まる刑事サスペンスストーリーでもあった。
刑事役のイケメンは若いときの妻夫木聡にかなり似ていたが、彼女を守りたい気持ちと手柄をあげたい気持ちの間で揺れて、結局、懲戒免職になったとか、彼は実は成人だとか、彼は自白したとか、嘘をこいてまでして彼女に自白させることに成功するのだが、そこが実にいけすかない奴たった。
青春クライムムービーは好み。とくに男は少女を守って死のうと思った的なキャッチコピーの映画が私にはごちそう。13億人の妹に納得。日本も個性的な俳優をもっと増やそうよ。
ただ、最後が説教臭くて、シラケてしまいました。非常に残念。中国共産党がでしゃばってきた感じでございました。
学校にロッカーないんかいな
厳しい受験戦争の中、いじめに苦しむニェンがある日不良少年と出会い自分のボディーガードをして貰ううちに惹かれ合う話。
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私は大学受験も高校受験もしてないから「ドラゴン桜」で得た知識しかないので、実際の日本の受験がどれぐらい過酷なのかは分からないけど、中国の学歴社会と厳しい受験戦争がしんどかった。
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この映画冒頭の全員が大量にテキストが積まれた机に向かって勉強をしてる様は異様だったし、「栄光を必ずこの手に掴みます!」って生徒が全員で宣誓するのなんていかにも中国って感じ。
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こういう志望大学に受からなかったらもう今後の人生終わりと切羽詰まった状況の中で親との関係、友達との関係などがこじれて、その先にいじめやニェンとシャオベイの選択があるんだろうな。
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でもこの映画は北京大学に行けず、レールを外れてしまっても大丈夫という救いが最後にある。2人が面会室で微笑み合う時、レールを外れたのに1番暖かい瞬間だった。
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ニェン役の人20代後半なのに全然違和感なかった。すごい童顔。
いつまでも忘れられない。
めちゃくちゃ良かった。衝撃的だった。圧倒的だった。重苦しい社会問題をこれでもかと詰め込んでスクリーンから迫ってくる。
殺伐とした進学校。追い詰められて行く少年少女達。何かが振り切れた時、目の前の人物を容赦なく痛めつける。それが誰であるかは重要ではない。新たなターゲットに選ばれた優等生チェン。家庭にも事情を抱え、もはや心休まる時なんてない。机に積み上げられた参考書の厚みでしか自分の存在価値をはかれない。
そんな中出会った町のチンピラ、シャオベイ。いつも傷だらけの2人。その痛みを分け合いながら距離を縮めてゆく。夕暮れの町をバイクで走り抜ける。お互いの温もりを確かに感じながら。美しかった。希望すら感じた。涙がでた。
受験日当日。発見された変死体。若さ故の暴走。無謀さ。そして愛情。苦難の日々に終わりはないのか。救いだったのは2人を正そうと闘ってくれた大人が側にいたこと。真実に目を背けるとそこから先、前を向いて生きてゆけなくなってしまう。
「もし」なんてない。それが全て。柔かな光に包まれて車が分岐点に差し掛かる。秀逸すぎる演出。
最後の取って付けたようなメッセージには確かに違和感を感じるが、そこを差し引いても傑作であることに変わりない。私にとってはとても大切で、これからもきっと忘れることができないと思える映画でした。
【追記】結局5回鑑賞しました。
しっかり考えさせられた
なかなか重たいテーマでしたが、「少しでもいじめがなくなれば、少しでも救いになれば…」という監督?の想いは、伝わったのではないだろうか?
どこにでもいじめがあるって…。当然、中国でもあるんだろうけど、他の国にもあるんだろうか…。
もしかしたら、子供の頃の振る舞いはいじめだったのかも?と思いあたる行動もある。それが当時は普通だったと自らの行動を肯定するつもりはないけど、たぶん、何も考えていなかったんだろうと思う。ただ、一歩間違うと、まさにused to be…で、輝かしい未来を失ってしまうよ…という警告なんだろうね…。人を慮ることが出来るようにならないと…と改めて思った。
一方で、それらを法律でないと御することが出来なくなっていることに危うさを感じた。もしかしたら法制化を肯定的に見ていないのかも?
関係ないけど、このドラマの内容では良いことなのかも知れないけど、中国は前科があっても教師になれるのね…と、変なところに引っかかってしまった。
ベタではあるが、それを凌駕する熱量と感性の煌めきがある
冒頭で「いじめ」を無くすことが作品のテーマだと宣言し、エンドクレジットで教育省の取り組みをわざわざ説明している部分に、中国政府の干渉を疑わざるをえない。
まぁそのことは抜きにして、確かにいじめの問題をリアルに描き、誰からも守られず助けを求めることもできない泥沼にいる孤独な若者の苦悩を痛いまでに描写しているが、この作品の本質は不遇な状況にあるヒロインを、汚れているけど頼りになるダークヒーローが救おうとする古典的な純愛(友情?)の物語なのだと思う。
ある意味"ベタな"構造ではあるのだが、そのことを凌駕するほどの熱量と研ぎ澄まされた感性がこの作品には満ち溢れている。盛り過ぎとも思える後半のサスペンス要素も娯楽として楽しむためには必要か。
本国のみならず、日本でも特に若い年代層に衝撃と共感を生むことは間違いないだろう。
ロケ地の重慶という街は、他では見られない「8D魔幻都市」と謳われるほどの重層立体都市で、市街地とは思えないその高低差の激しい風景が、ダイナミックさと閉塞感を同時に生み出し不思議な効果を与えている。
そして何よりも主演二人の魅力は圧倒的。
人気アイドルグループのメンバーでもあるシャオベイ役イー・ヤンチェンシーの優しさと脆さを内包した不良っぷりと、若き名女優チョウ・ドンユイ(周冬雨)の強さと弱さを併せ持つ女子高生の揺れ動く感情を滲ませる演技はどちらも完璧にハマっている。
中国(この監督は香港だが)の若き映像作家やアーティスト、俳優たちの感性とパワーを未だ疑っているならそれはもはや時代遅れだ。
日本や韓国や欧米のカルチャーから非公式な方法ではあるが影響を受けてきた彼らの作品は、私たちが目にする時点ですでに圧倒的な競争と制約を勝ち抜いて選ばれてきたものなのだから。
「少年的你=シャオニィェンダニー」
原題であるこの言葉の響きも素敵だ。
また中国に行きたくなった。
切ない純愛
イジメ撲滅の啓蒙映画、という体で、最初にメッセージ、最後に役者のメッセージが入るが、中身はゴリゴリの青春映画。エモさたまらない。
孤独な優等生と町のチンピラがたまたま出会って、2人を取り巻くトラブルのせいで近づきそれによってさらに問題を抱え…という展開。
とにかく主役2人の不器用な佇まいとピュアさがたまらなく切ない。気持ちが近づいていく過程が丁寧に積み重ねられ、逮捕のシーン、刑事にカマをかけられるシーン、すごかった。
それはともかく、シャオベイ、刑事、イケメンです。惚れます
党の宣伝があろうとも満点をつけたい
不良少年と優等生の少女の恋愛って昔の少女マンガでは結構な鉄板ネタだった気がする。怖いだけだと思っていた男の子が実は傷ついてきた過去を持っていて、同じように傷を持つ少女と恋に落ちていくというアレ。とは言ってもちゃんと読んだことあるマンガはあんまりないから偏見とか先入観がかなり入っているかも。
でも、この映画を観ていたら既視感がすごかった。こんな話あったような…みたいな感じ。いや、それは悪い意味ではない。きっちりと物語には入り込んでしまったし、感情移入もしてしまった。
彼女たちがとった行動は全て正しいわけではなくて、感情のまま突っ走ったりもがいた結果だった気がする。それを若いからと片付けることなく全力で応援していた自分がいた。彼女たち2人が心の距離を縮めていく過程をまとめたシーンとか、一緒に撮った写真(そして最終的なその扱い)とか、キスシーンとか、最後に2人が言葉をかわすシーンとか、もどかしかったり、切なかったり、キュンキュンしたり、心が苦しくなったり。いじめてきたやつらの態度にはものすごい怒りを感じたし、大人たちの対応に誠実さを感じつつも無力感に陥るし…、結局心を揺さぶられまくったってことだ。「君は世界を守れ、俺は君を守る」なんてセリフ、気恥ずかしいはずなのに、きっちりとおじさんに刺さってしまった。
ただの恋愛モノではなく、いじめがテーマだし、クライムサスペンス的な要素もある。最後にいつものようにオラが党の宣伝が入っていたけど、それを差し引いても満点をあげたい。
これ、日本でリメイクしないかな。ジャニーズ抜きで。日本の前に韓国でやりそうか。
なぜ小規模公開!?と思ったら東野圭吾のパクり疑惑…😩
面白いけどパクり疑惑となると評価は一旦おあずけ…
だから今年の米アカデミー賞国際長編映画賞も取れなかったのか!?
にしてもこれ、中国で批判されているパクり疑惑原作ではなく東野圭吾さん原作として作ったなら正当に相当高い評価だったろうに…
東野圭吾の高い人気を受け今や中国小説は東野圭吾のパクり作品だらけらしく、中国の東野圭吾ファンが相当憤慨しているらしい
※皆様のレビューいくつか拝見してみたら、やはり「白夜行」との比較がされてる方いますね
純愛なんて安っぽい言葉で表現したくない
あらすじだけを追っても見えてこない、2人の表情に涙が溢れた。
純愛なんて安っぽい言葉で表情したくない、ソウルメイトの様な2人の間に流れる空気に、2人ルールで2人の人生が進んで行くのが垣間見える。
突き刺す様に訴えかける2人の表情に、恋心より同志とか結束力を感じる。
軽々しくマウントを取る輩は肝に銘じた方が良い。
一級の感動サスペンス
前半は少し眠くなる様な展開。いじめをテーマにしていながらも、優等生は不良に憧れるを直球で描いている。ラスト40分からが怒涛の迫力。びっくりするぐらいテイストが変わり惹きつけられる。
編集やカメラポジション、ワークとどれをとっても素晴らしい。シナリオも魅力的で飽きのこない工夫で中国映画とあなどるなかれ。久々に安い感動作では無く、本物の感動作を観た感じがする。
これでもかこれでもかと物語が押し寄せてくる感じはたまらなく気持ちが良い。
タイトルの「少年の君へ」最高のネーミング、この映画の登場人物ははじめは少年少女だが、次第に大人になっていく。
いじめは傷害罪にならないのか
今年167本目鑑賞。
個人的には今年1番の映画かもしれない。
いじめの名のもと、何をしても罪に問われないのか。
未成年だから許されるのか。未成年でもペナルティを課す手立てがなければ、いじめは無くならないのでは?
目を覆いたくなるような凄惨ないじめがあっても、警察すら頼りにならないジレンマ。生活苦もあり諦観漂う二人が、それでも寄り添って生きていく姿が切なく美しい。
いじめは、世界共通のなかなか解決されない問題だと改めて感じた。
胸キュンが止まらない
イジメや貧困の差など、
個人だけではどうにもならい問題を
抱えてる男女が見せてくれるラブストーリー。
すっごいヒリヒリしてて、
でも見てて羨ましいとも思えるラブストーリーでした。
ぜひみなさん見てください!
盛り込みすぎです!
悪い映画ではないのですが、話を盛り込みすぎです。もっと絞り込めば、2時間も掛かりません。
①中国での大学受験戦争
②いじめ問題
③優等生とチンピラの恋愛
④殺人事件の犯人捜し
四つの話が展開します。監督「いじめ問題」をメインテーマにしていますが、後半から③④の話がメインとなってきます。盛り込みすぎで、だれてしまいます。長いなと感じました。
エンドタイトルで中国でいじめ対策法案や条例が制定されたと報じます。
後半からは③がメインじゃないのかと感じていました。あれれ、と言いたくなります。
また、暴力場面が多いのが気になります。 強調したいのか、暴力場面が過激になっています。
正直、あれでは人が死んでしまいます。映画を見て、まねたらとんでもない事故につながってしまいます。
日本の受験進学校では、陰湿ないじめはないと思います。
そんなことする時間があったら、勉強していた方がいいと考えるのが、普通の感覚です。
大学受験戦争のプレッシャーの激しさから、欲求の捌け口としていじめが発生したなら、そこを描いてほしいです。
鮮烈!
なんという強度の鮮烈さを持つ作品だろうか…
ガツンとやられたし、じゃぁどうすれば良かったのか…?という思いが止まらない…
中国の苛烈な受験戦争を背景としたいじめと階層社会を描いているものの、登場人物の誰もが孤独でもがいている、そういう普遍性を持つ映画でもある。
監督の前作「ソウルメイト 七月と安生」も相当な傑作だったが、こちらが突き付けてくるものはより射程が広く、長く、深い。
役者もみな素晴らしい。特に主役の二人は、観た人みんなが惹き付けられるだろう。
今年もっとも重要な作品であることは疑いない…
観るべし…
いじめがテーマではあるがラブストーリーとしても秀作
涙がここまで綺麗に流れるのか。表情の演技と相まってセリフなくともグイグイ引き込む。
長尺でありながらも最後の最後まで引きこませる脚本も見事。下半期始まったばかりだが今年のベスト候補です
いじめあかん
中国は受験戦争がすごいらしい。そのストレスからなのか、いじめもすごいらしいっていうのはチラッと聞いていたが、日本と違ってちゃんと警察が介入するのがいいなと思った。
面会シーンは名シーンだったなー。不良と優等生の恋愛物って日本でもよくある作品かなと思って観たけどやっぱりこういう話ははまってしまいますよね。
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