アンテベラムのレビュー・感想・評価
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映画館に行こう。余計な情報が入る前に。
怖い。現実にありそうに感じてしまうほどのリアリティーを作り上げたことに驚き。
南北戦争の知識も持つ南部のアメリカ人なら、もっと怖いし、もっと伏線がわかるのではないか。
余計な情報が入る前に映画館に行ってください。
禁じ手すれすれで観客を欺く
ちょっとこれ、反則じゃねえ? という気持ちを面白さが上回った。
「ゲット・アウト」「アス」のプロデューサーが送り出す新作と聞いて、イヤな予感がしていた。最近公開された『キャンディマン』がBLMを押し売りしてしまったために、作品としてはつまらなかったからだ。
南北戦争時代の南部のプランテーションで綿花摘みの労働を強いられる黒人奴隷達。労働を監督する白人領主は、勝手な私語も許さないだけでなく、脱走した黒人を見せしめにひどい刑罰を与える。こんなシーンから始まるが、この時代と現代がどんな風にシンクロしていくんだろう? エデンはヴェロニカの先祖? それともタイムスリップ系?
いろいろと想像したが、これがもうすでに製作陣の術中にはまっているんだよね。それに加えてシャイニングを彷彿とさせる小さな女の子の登場で頭の中は、完全にあっちのイメージでいっぱいになった。
アメリカの暗黒史と現代でも隠然と続く人種差別問題を強烈に提示してなおかつ、観客を欺くスリラー映画としても成立してしまっている。
これはやられたね。
胸くそ悪い映画
発想は面白いかもしれないし、話もよくできてるとは思うけど、最初から最後まで胸くそ悪い映画だった。
途中で4人くらい劇場を出て行った人がいたけど、その気持ちは分かる。
自分は、さすがにラストはスッキリさせてくれるだろうと期待を込めて最後まで見たけど、スッキリとは程遠い終わり方に胸くそ悪さは残ってまま。
いくら面白いアイデアでも、これは作ってはいけない映画じゃないのかな?
問題提起?
だとしても、誰得やねん。
だまされた〜
予備知識ゼロで鑑賞。見事にだまされました!!
一緒に見た友人は、早い段階で、出てきた女性の●●が●●なところが不自然なので
「アレ?もしかして??」とすぐ勘付いたとのこと。
なので、間違い探し好きな人とか、詮索好きな人は、見破っちゃうかもしれない。
しかし、のほほ〜んと映画見てるタイプの人間なので、本当に、見事にだまされ、やられた〜〜〜!て感じでした。
人種問題が前面に出ていますが、
太っちょの友達の横柄な態度とか、黒人側にも色々と「え?」な態度が散見されたし、
その友人、アジア人をのけ者にもしてたし。
あまりやり過ぎると、黒人至上主義になりかねない内容に感じ、そこんところは危険だなと思いました。
映画力
「アンテベラム」
気を付けないとネタバレ厳禁!!ズバズバ発言する作家“ヴェロニカ”綿畑で過酷労働を強いられている“エデン”クライマックスへの加速度上げてくスリリングな展開「そういうことね!」映像的トリックと脚本力、演技力。そして無視出来ない「現実問題」鑑賞後どっぷり余韻が残ります。とある場面でとあるアイテムが出てきた瞬間、「は?」脳がバグり始めた。この体験は映画館で体験してほしい。
天と地の世界
スタートは地の世界から。途中から天の元の世界へ物語は移る。家族と幸せな日々を送っていた黒人の彼女は、ある日拉致される。そこは綿花を摘む隔離された別世界。そこで酷い仕打ちに遭い脱出を計画する話し。
前半は眠くなりましたが、後半は一気に目が覚めた。
つまらないと思っていたが終わってみれば面白かった。
前情報入れないで観た人の勝ち
その可能性も頭には浮かんでたのですが、あまりに丁寧な前フリのおかげてその可能性を自分で消しちゃったところにあ~という感じでした。
黒人が悪魔を召喚してクライマックスで白人を大虐殺!という大魔神的な展開も期待していたのですか、それを観たい人は「キャンディマン」をどうぞ、という感じですね。「ゲット・アウト」「アス」の監督がキャンディマン、製作が今作という感じで黒人差別についての映画をどんどん世に出しているようですが、アメリカではまだまだ肌で差別を感じているという事なのでしょうね。日本にいるとその辺りはあまり実感しづらいですが。
違和感と不快感
南北戦争時代の綿花プランテーションのような場面から始まる物語は、容赦なく白人による黒人奴隷たちへの理不尽な差別が描かれ、冒頭から目を覆たくなるような虐待が続きます。虐待されている黒人たちの一部も、どうやら状況が飲み込めていない様子ですが、観ている側も何が起きているのか、現実なのか夢なのか、現代なのか過去なのか、さっぱり分からない状態のまま進行する本作。
後半になり徐々に不自然さや違和感の理由が明らかになっていきますが、それにより更なる不快感を覚えることになるとは驚きでした。
序盤に用意された伏線が明らかになっていく面白さはありありますが、かなりダイレクトに黒人の人権に関する思想がテーマになっており、所謂ホラー映画ではないので、観る人は選ぶかもしれません。
「ゲットアウト」や「アス」ほどではありませんが、個人的には楽しく観れました。でももう一捻り欲しかったかなーという感じです。
もし、KKKが模倣したらえらいことになるぞ‼️❓
なかなかの演出なので、スマホとかを見るまでは気が付きませんでした。
エレベーターの少女を見たときはホラーかと勘違いしました。
久しぶりに緊張感のある映画でした。
なぜなら、現実にありそうだからです。
だからアメリカは怖い国です、いや、アメリカの白人は恐ろしいやつが多い、とゆうべきか。
コロナ禍で、アメリカでは日本人も襲われるそうです、そう、明日は我が身、それが一番恐ろしい。
ミステリーファン、社会派の人、白人以外は、是非。
発想は面白いのに映画として失敗してる
あーなるほど!という驚きはあるしかなり面白い話になってるとは思うんだけど、無理がありすぎて残念な感じになってる。
でも気になってるなら見た方がいい映画です。
積んだ花燃やしてるのもそういうことだったんですね。
【ネタバレ・・無しよ!】何か語ってしまうとヤバい。「一筋縄」の作品。かえって潔く、心地よい。差別反対!
映画って映像だから、大抵の作品はネタバレ書いても、それはそれとして、また違った見方できて、問題は生じない。
っーか、映画観る前にレビュー見る段階で、その人は「あらすじ」を求めている。潜在意識でもね。
しっかし、この作品は気持ち良いくらい一筋縄だから、まとまった文章書けない!
無料のリーフレットでは「パラドックス・スリラー」ということと、主人公がそれなりの発言力を持つ女性有識者ということは書いてあるから、それは良い。
あと、書けることは
アメリカ南北戦争は日本で言うと幕末
奴隷解放、工業、合理主義リンカーンの北軍、綿花栽培の大規模農家、黒人奴隷酷使、超保守の南軍。
結果は言うまでもない
ちなみにアホウな私は時々、初代大統領ワシントンと時々混同してしまう。リンカーンは奴隷解放ね。あと「人民の・・・」があったか??
北のグラント将軍と南のリー将軍。
あっもう書けること無くなった。
それぐらい潔い映画。人によるねぇ、感想は。
前後して観た「リスペクト」が歌手の背景に公民権運動、キング牧師暗殺を描いていたのは偶然に他ならないが、結婚相手を選ぶ時以外は肌の色や出自で差別はやめようね。結婚相手は個人の好みだからいかんともし難いけども。
まあ私的には「一筋縄」なライト感がいい感じでした。
アメリカ史(南北戦争)に関して知識がないと混乱する部分もあるかも…(説明入れてます)。
今年161本目(合計225本目)。
この映画、ジャンル的には色々分類できると思うのですが、おそらく、人権問題を背後に扱ったのではないか…と思えます。
もちろん、ホラーものと見ることもできるし、アクションものと見ることもできるし(ラストあたり)、複数の解釈が可能です。
※ 原題の Antebellum は「南北戦争前の」という意味の形容詞です。
現在(2020~2021)も、アメリカの人種差別問題は解消していないどころか、抱えている問題は人種問題だけではありません。男女同権の問題もあれば、身障者差別や職業差別、さらには宗教対立など言い出せばきりがないところです。現在ではこれらを全てまとめて「インクルージョン」(お互いへの理解)として理解していこうという流れが主流です。
お話は主に現代アメリカ(上記の問題を抱える)のほか、南北戦争とが描かれます。後者はそれこそ人種差別が現在よりさらにひどかった状態ですが、映画内でも描かれているように、「白人と黒人」という対立構造ではなく、さらに白人の中でも「貧乏白人」「裕福白人」という概念があり、カースト制度のような様相を呈していたわけです(もちろん、当時も女性の人権はあまり意識されていなかったので、それだけではない)。
主に登場する現代アメリカと、南北戦争のアメリカでも、差別との戦いでもありました。またこの映画では主に白人と黒人との対立が描かれますが、それだけではありません。太っている方や教育が足りていないと思われる方、異宗教と思われる方など、色々な方が(特に現代アメリカを描くシーンでは)登場します(表立っては登場しないが、ちゃんとわかるようになってます)。現在のアメリカは、コロナ問題も考慮しながら、こうした問題に取り組んでいるのであり、日本もまた同じような問題を抱えているところであり(もちろん、南北戦争に相当するものが日本にあったかどうかなど、細かい部分は異なる)、このような映画で人権問題に関しての理解が深まれば…と思いました。
なお、本国アメリカ作の映画である事情から、南北戦争の一部の描写が常識扱いされており、説明不足な部分はあります。それについては下記でまとめておきます。
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(減点0.2) やはり映画全体の筋として見た場合、人権意識を高めようという趣旨と見るのが妥当であり、ただそれだと映画館に足を運ばないので、アクション要素を入れたりしたのだとは思います。一方でアメリカ本国の作品で、南北戦争の記述など「本国で常識扱いされている」部分はどうしてもあり、日本公開で最低限の知識がないとやはり混乱する要素はあります(ただ、「最後の決闘裁判」ほどではない)。
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▼ アメリカの南北戦争について(1861~65)
・ 黒人奴隷に対して比較的寛容であった北部軍と、それに対して厳しく対立していた南軍とが戦った戦争です。アメリカ初の大きな戦争と言われます(歴史的経緯を見れば、当然)。
▼ 「ミリケンズベンドの戦い」 → 1863年に起きた小規模な戦いで、正直、大辞典クラスでないと載っていないです(日本では、およそどの私立でも世界史でこれを出せば、悪問奇問扱いされる)。戦闘自体も小規模で、南北戦争自体も短く、他に扱う戦いは多いので、正直優先順位は低いのですが、突然登場するので、知識がないと???状態になります。
▼ プランテーション → 南部では黒人奴隷の扱いがひどく、映画内で描写があるように、主に綿花栽培に従事させていました。この取り分も白人であったのですが、上記で述べた通り、白人の中にも階級があり「貧乏白人」「裕福白人」というような階級があったため、全ての取り分が領土(ここでは、プランテーションの農地の土地の範囲、という意味)の白人の取り分ではなかったようです。
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