アンテベラムのレビュー・感想・評価
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現実的な怖さ
上映期間中に駆け込みで見れて良かった。
ネタばれなしで見るのが最良。
日本に住んでいると意識しないが日本人も立派な非白人なんですよね。
(過去の黄色い猿呼ばわりを見ても)
白人至上主義者にとっては白人以外(日本人含む)は人間ではないのでしょう現在でも。
パンフレットも良くできていた。
誰かがスマホを鳴らしちゃったのかと…
時は現代。リベラル派の作家として地位を確立する女性、ヴェロニカ。
時は南北戦争時代。南軍の白人達に奴隷として虐げられる女性、エデン。
見た目は同じ顔でありながら、真逆の境遇にあり、立場を超え、そして150年もの時も越え、2人の心と体がシンクロし、やがて壮大なクライマックスを迎えるタイムサスペンスムービー‼
…と、思うじゃん?
蓋を開けてみれば、これが中々、人種差別や復讐心を複雑に織り交ぜた闘う女性のドラマ作品だった(そこかいッ!!)。
序盤からエグい展開。自分の名前くらい言えばよいじゃん‼なんか奇妙だな、なんて思ったが…。成程。状況が分かってからも、よくある洗脳や記憶喪失ではないことに驚き‼思えば色々な伏線があったのかな。喋ることを禁止されていたのも、寧ろ「我々」へのある意味配慮だったのかな?なんて思ってしまう程。
その他にも、人種問題や女性軽視への切り込みも中々。
何気ない女子会でも、友達って所が引っ掛かる…って、あなた達の中でもそういう意識は何だかんだあるのね。ここにはハッとさせられた。酒のプレゼントに上から説教してくるのはイライラしたけどw
そしてエリザベス、この狂気は良かったですね。彼女は彼女で、尻拭いはいつも…なんて、思う所がある模様。そういった点でヴェロニカと分かり合えたりは…しないか。。
最後はちょっと微妙かな。どれくらいの敷地なのかわからないけど、そんな場所じゃすぐバレちゃうのでは??ここはちょっと拍子抜けだったかも。
それでも、全体を通し社会的な問題を投げかけるとともに、映画作品としてこちらを驚かせてもくれるし、エグい仕返しもあり良かった。変に一方を寛大な正義みたいに描くのは好きじゃないしね。とても良い作品だと思った。
思えば、怒っているようにしか見えなくても、実は怯えているだけ…ってのも、広義的な伏線だったのかな。
だって、途中までは絶対そういうシチュにしか見えなかったもんw
中々の良作でした♪
今、そこにあるレイシズム
「アンテベラム」ドラマ「地下鉄道」で描かれた様な強烈なレイシズムの描写から始まり、レイシズム、セクシズムに抗おうとする人たちを憎悪する連中の狂気も描かれていた。現実にいる連中だよね、BLMに憎悪を燃やしていたあの顔この顔。そしてスリラーとしても一級作品でした。
この映画、いろいろと伏線があるんだけど、ジャネール・モネイ演じる2人の主人公のひとり、ヴェロニカの部屋の様子はしっかり観ておいた方が良いですね。
あなたは、この映画に潜む意外性の謎を解き明かせるかな?
これは、スリラーに入るのかな?
でもこの映画、設定がユニークで個性的。
映画の場面に違和感のあるものを配置して、謎解きのヒントを小出しにしている。
そしてやがて、映画全体のすべての意味が解き明かされる。
ドキドキハラハラして、でも考えさせられた
以前、マンガの編集をやっている友人が、序盤にこの作品はどんなマンガ(どんなジャンル)なのかを知らせないと読者は戸惑うんだと言っていた。たしかにこれ何の話?と思う作品は困ることが多い。
そんなことを思い出した本作。予告編を観ていたので、ホラーみたいなものをイメージしていた。「シャイニング」的な映像もあったし。でも、序盤は黒人の奴隷がひどい扱いを受けるシーンが長くて、思っていたのとは違う!と若干戸惑ってしまった。それはそれで緊張感があって面白かったんだけど。
中盤からも思っていたのとは違う展開(いい意味で)。エデンが序盤でとる行動の意味が判明したり、いろいろと伏線が回収されて痛快だった。ホラー映画はあまり好きではないのでこういう話の方がいい。
サスペンスとしての緊張感があって、飽きさせない展開があって、上質のエンタテインメント作品なのに、黒人差別の問題をキチンと考えさせる、ものすごい映画だった。序盤にどんなジャンルなのかわからない映画でもたまに面白いものが出てくる。そんな映画の一つだ。
途中で、「ああそういうことか」、と。
事前に『ゲット・アウト』を復習してから鑑賞。ゆえに。どんでん返しへの期待マックス、前のめりに鑑賞。というか、その期待なしには、ねっとりジワリとくたびれる話の展開だった。南部の旗って今でもウォルマートで買えるんだっけ、、、との雑念も(汗)。
現代バージョンのカットでは「そうねえ、リベラルってたって、一枚岩じゃないしね。女性も黒人も!って言われても、いろんな女性、いろんな黒人いるし、そういう風に属性で括られても当事者だってしんどいよなあ。多様性って重層的に捉えないとなあ」と現実世界に思いを馳せたりした。
人物の性格設定がとてもシンプル。それはプロット上、必然だったのだわと思った。
コットンフィールドの地平線に昇る朝日が美しかったのは『それでも夜は明ける』へのオマージュかと思った。
すごい衝撃だ
最初何の映画か分からなくて ポスターの絵柄から見てホラー映画か
と思い どうせ三流映画だろ みたいな気分であまり期待感は
持たなかったです
最初の画面から 綿花プランテーションの地主の屋敷だ と直ぐにわかったから
ははあこれは19世紀アメリカの南部なのかと思い込んだね(笑)
地主の立派な屋敷から裏へ回り使用人の住宅 そして南軍兵士の出で立ち
更に裏へ回り 綿花摘み取り奴隷たちの住みかと長回しのカメラで
綿花プランテーションだとわかった
え?南北戦争時代の話か これがホラー映画に?
奥の方で黒人の男と女が引き裂かれて女が逃げるシーン
この時代白人は黒人を人間だと思ってないから
どんな仕打ちを受けるのか目に見えてきたから
やだなあと思ったらやっぱり・・・・・・の展開
黒人に対するあらゆる人間性の否定が次々描かれて
段々と苦痛になってきましたね
これがなかなか終わらない(笑)延々とやってる
口答えするとその場で射殺される黒人の運命・・・・・
そのうちひそひそ話で何やら脱走計画があるらしいとわかる
後から連れ来られた黒人女性は来てすぐ「わたしには無理」と言って
首を吊ってしまう
最初の場面で煉瓦造りの建物からやたら白い煙が上がっていたが
それは後で 人間を焼く焼却炉だと解る
口答えした男性が"その小屋"の清掃を命じられるが
男性は狂ったように泣き叫ぶ なぜなら"その小屋"は
自分の妻が殺され焼かれた場所だからだ
妻が身につけていたペンダントからそうだと判る
なんて言う映画だ
彼らが脱走に成功するまでは辛いシーンが延々と続く
これでもかこれでもかと
"19世紀"の辛いシーンが続く
此処まで描くなら最後には必ず救いのシーンが
有るんだろうなと思いながら
途中からあれっ? と思ったのは綿花摘み取りの奴隷たちが
空を見上げると なんと飛行機が飛んでる ???
やっと判るのは脱走実行のとき 携帯音がなってから
さすがにこれは混乱しましたね
現代なのかと 気に入らない活躍している黒人を拉致して
『南北戦争時代保存の秘密の場所』に監禁し奴隷として酷使する
白人優位の思想 人種差別主義者たちの悍ましい映画だった
仕返しされた白人番頭の最後の言葉 「後から続くぞ」
確かに現代でもしっかり残っている
ラストシーン 馬に乗って雄叫び上げながら突き進む彼女の
実に清々しいこと これで救われました
白人至上主義者はそこまでやるのか
南北戦争、あれっ現代?時空を超えたファンタジーか? ひょっとしたら・・・で「携帯は禁止だろ」の会話でやはりと理解。オチは予想どうりでも衝撃はあった。
これと同じく実は現代だったってオチは「ヴィレッジ」って映画が強く印象に残ってます。
大どんでん返し。愉しんで下さい。
あれっと思った箇所がありましたけれど、騙されました。この映画は大どんでん返しを愉しんだ方が面白いです。大半の人は騙されるでしょう。
時代が南北戦争であろうと現代であろうと差別(人種差別も含む)は無くならないと言うことです。
しかし、前半の黒人への人種差別は、嫌悪感を持ちますが、我慢です。
そろそろ、黒人が支配者となり、白人を迫害する映画が出てきても良いと思うのだが、誰か製作してくれないかな。
中途半端でしっくりしないな?
訴えたいことは分かるが冒頭から南北時代の物語が長く続き作品間違えかなの気分 その後現代になり今まではなんだったの?昔に戻りこれは別世界にいるもう一人の自分いや夢かタイムスリップかと思いきや100年以上前に○○○最後のオチは映画村みたいな所に拉致されて実体験させられた?何か中途半端でしっくりしないな?
自分の昂揚が怖かった
最初のプランテーションの長回しからドキドキした。
いろんなレベルの人種差別がたっぷり描かれる。ホテルでコンシェルジュが客から話しかけられた後に、その客を後回しにして電話を取るシーン、ああこの見下し方は比較的よくあるぞと思った。「われわれは無数にいる」と例の男が呪いのように言い残していったけど、あれは事実なんだと思う。
からくりがシンプルで鮮やかだった。「実は~だったのだ!」みたいな展開があるドラマや映画で「衝撃の秘密が」などと煽ったわりにネタが小さかったり、驚く条件が複雑だったりすることがままあるけど、これはすぱっと分かりやすい。
終盤、主人公が無双するところで、やったれやったれ!と思うばかりで、目を覆うような心持ちにまったくならない自分がちょっと怖かった。あまりにも爽快な疾走シーンだった。
また騙されました
思えばヒントはたくさんあったのに。逆にミスディレクションさせるヒントがもっとあっても良かったのに、それが無いのは潔い?しかし、この映画をいま作るか???ハリウッドの底力というか胆力に拍手!
してやられたと思った人は喜んでいい。
ネタバレ厳禁である。だからなのか、公式サイトも紹介サイトも、どうにも歯切れの悪い説明をしている。どうしてネタバレ厳禁なのかを説明するとネタバレになってしまうから、とにかく映画を観れば解るとしか言えないが、何故この作品が作られたかは説明できる。
アメリカでは黒人差別や女性差別がいまだに根強い。映画でも毎年、何作かは正面から差別を扱うか、正面からではないが物語の中で取り上げた作品が公開されている。同じ人間を奴隷として一切の人格をスポイルした歴史はそう簡単に消えるものではないし、特に奴隷を使って大規模な綿花農場を営んでいた南部の州の人々には、差別する側の精神性として残り続けているのかもしれない。
人間は差別をし、戦争をする。それが人類の歴史だと言っても過言ではない。だから常に差別と闘い、戦争反対を訴え続けなければならない。人道主義や平和主義よりも経済を優先するべきだと言う人がいる。しかしそれはアホの論理である。文明の利器が発達すればするほど、人間はアホになる。自明の理だ。
自家用ジェットで移動する金持ちを羨ましがる人々がいるから、いつまでも人間は富を求め続ける。あれはアホが乗るものだ。哲学と想像力が欠如している人をアホという。自家用ヘリに乗っているアホのCMを見れば一目瞭然である。
必要十分な生活で満足する人には、自家用ジェットは必要ない。ごくわずかの金持ちの自家用ジェットのためにどれほどの人々が貧しい生活を強いられているか、その構図を理解する想像力があれば、人類が求めなければならないのは、平和と平等であることがわかる。
本作品の主人公ヴェロニカは女性差別、黒人差別と闘う活動家である。アホたちはそれが面白くない。アホには哲学も想像力もないから、直情型で暴力的だ。暴走族やチンピラを見ればわかる。超然と振る舞うヴェロニカだが、その生活は常に差別と危険にさらされている。
本作品は、鑑賞後にしてやられたと思う作品のひとつである。同じように観客をミスリードする映画「マスカレード」を観たばかりだと言うのに、まんまとミスリードされてしまった。敢えて自己弁護をするなら、想像力があって、アメリカの歴史を少しは知っている人ほど、ミスリードされやすいと思う。
ある意味、アメリカにも沢山いるアホに対する挑戦状みたいな作品である。多分アホは観ないと思うが、観たとしてもアホだからミスリードされず、作品の面白さも理解できないだろう。してやられたと思った人は、アホでないことが証明されたと喜んでいい。
南北戦争
最初の迫害凄まじい!事実なんですね!
エデンとヴェロニカって、同一?親子?
結末は、よかったと思います。
タクシーのトラブルは、どうなったんですか?
よくわかりません。
エレベーターの少女?
とにかく、エデン無事でよかった。
強烈だった
迫害され続けた人々の叫びが強烈に現れた作品だった。
差別や迫害、こういう方法で発信する方がダイレクトに訴えられるだろうと感じる。
ホラースリラーとジャンル分けされているが、細かいカラクリに導かれてたどり着くのは強烈な訴えや怒り。
脳裏に残るは終わらない黒人差別問題だった。
予備知識なく鑑賞するのがオススメ
予告で面白そうだったので見に行きました。
確か、怖かったはずなんだけど…どんな話だったか予習忘れた〜
起承転結のしょうが長く…なんだなんだと思ってるうちに…
あ、そうゆうこと?そっちだったのか!と感嘆。
ネタバレしちゃうと面白く無いので、あまり感想も書けないなぁ。
ホラーとよべるシーンはラストだけか…
ホラーかと思ったら毛色が違いました。時代錯誤、今時まだ、と思う内容だけどまだまだアメリカには根強く残っているんだよな、とあらためて痛感。実際にありそうで怖い内容。シャラマンかよ、って感じだったけどね。面白かったです。
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