アンテベラムのレビュー・感想・評価
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映画における約束事を逆手に取った仕掛けと、人種差別をエンタメで描く覚悟
本作を特徴づけるとりわけ大きな要素はやはり、ストーリーテリングにおける仕掛けだろう。評者は幸い、「ゲット・アウト」「アス」のプロデューサーが関わっているという事前情報だけで鑑賞できたので、その仕掛けに作り手の思惑どおり驚かされ、大いに感心した。ネタバレを避けるためぼかして書くと、見た目からこうだと思い込んでいた“世界”が、途中からまるで違っていたことが明らかになる。M・ナイト・シャマランが好んだ仕掛けに近いかもしれない。
もう一つの大きな特徴は、「ゲット・アウト」「アス」に通じるが、黒人への人種差別をエンターテイメントのフォーマットで描く姿勢だ。冒頭で「過去は死なない。過ぎ去ることさえない」というフォークナーの言葉が引用される通り、奴隷制が廃止された現在の米国でも、人種差別はなくなっていない。センシティブなテーマであるがゆえ、劇映画で描くなら真摯な社会派ドラマの仕立てになるのが定番だが、本作は敢えてサスペンス、コメディ、ホラーの演出を組み合わせてユニークなエンタメ作品に昇華させた。監督を務めたのは、本作で長編映画デビューを果たしたアフリカ系のジェラルド・ブッシュと白人のクリストファー・レンツという珍しい組み合わせの米国人コンビ。「ブッシュ+レンツ」を名乗って活動しているそうで、今後の作品にも大いに期待したい。
どんでん返し、楽しめた。
みんな大好きどんでん返し。賛否割れてるみたいだが、自分的には及第点。シャマランと、今作の黒人主役シリーズの制作陣には今後も頑張ってほしい。「ヴィレッジ」のパクリ?文化はパクリ、パクられ発展して来たのです。
ラストに全てを賭けた「潔さ」
この作品は語る事が少ない…。
とにかくラストに賭けた情熱と労力をどう評価するかだろう。でも見事に騙されたし、非常に面白いオチだった。ただしもう一度観る事はまずないと思う(笑)
とは言え時代背景や人種差別の問題もそこそこ織り込まれているし、途中では話がなかなか見えて来ない割には楽しめたのでまずまずの評価とした。ただし本当にオチありきの映画なので、しかもそこに「全振り」しているため途中はひたすらもどかしい。でもそれもラストの大オチに向けた長い長い伏線だったのだと考えれば、これはこれで良いと思うしかない。まあ反則ギリギリな気はするけど。
予備知識無しでの鑑賞がオススメ
アメリカ黒人差別の映画だよね?位で見始めたら、ああ、南北戦争の歴史物だったのか!からDNAってこと?からの、いや違うな。夢オチか?からの、えええ!そう来るか!となる。
唐突な切り替えで頭が混乱してくるが、見事な四段展開に惹き付けられた。よくよく考えたらそんなわけねーじゃんなんだが、見てる時はハラハラでしたよ。佳作です。
時間軸と空間が交差したすごい作品だな
あと人種差別、目を覆いたくなるひどい有様だけど、現代にもいたる所に残っているのが恐ろしい。日本人もアイヌとか琉球とか差別してるし 今も残ってるし いえいえ自分は潔白です全く差別してませんなんていう人皆無なのかも 無意識のうちに、間接的に、きっと差別してるもしくは黙認しているんだろうな 全く差別のない世界、そんなの無いよな
そこに恐怖がある限り。きっと愛で恐怖を打ち負かすしかないんでしょうね
かなりつまらなかった
内容的には過去パートみたいなところが長くて現代パートに進むみたいな感じに見える、でも最初からなんとなくネタバレ以前にそのまま素直にみちゃったんであーこれ違うな〜って
そしたらやはり予想通りの展開でうーんって感じ
なんだろう練り込み不足?
ゲットアウト、アスのプロデューサーがどうのって宣伝文句に食いついてみたらいまいち
やっぱそーゆー宣伝文句がある映画はいまいちなんだなあと思った
☆☆☆ 、、、、、んなアホなʅ(◞‿◟)ʃ まあ確かに、人種差別に...
☆☆☆
、、、、、んなアホなʅ(◞‿◟)ʃ
まあ確かに、人種差別に対する警告を発する作品として製作されている感はなきにしもあらず…ではありますが。
流石にここまで飛躍してしまうと「おいおい!被害妄想も大概にせいよ!」と💧
北ならぬ、南にも将軍様がいるんかい…
まあ、所詮は作り物なんで。どうでもいいっちゃ〜いい話。
やっぱり、、、と言うか。あのトランプを、ほんの一部の人達が、リー将軍になぞらえて語っていたり。トランプ本人がリー将軍に関するあれこれに対して、コメントを発していたりする事が大きく関わっているのですかね?
オープニングのカメラワーク等、ちょこちょこっと見所のある場面もあるにはあるんですけどね(^^;)
2021年11月7日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン5
リー将軍語録 Wikipediaより転載
奴隷制を「必要悪」として擁護していた。
この啓蒙の時代に、奴隷制が制度として道徳的また政治的悪であることを認めようとしない人はほとんどいないと、私は信じる。その短所を長々と述べるのはつまらない。私は有色人種よりも白人にとって大きな悪だと思う。私の感覚が有色人種のために強く働く一方で、私の同情は白人の方に深く向かっている。黒人は、道徳的、肉体的および社会的にアフリカよりもここの方が遙かに良い暮らしをしている。彼らが経験している苦痛を伴う規律は人種としてさらに教導するために必要であり、より良い状態に進むための準備だと私は願う。彼らの奉仕がどのくらい長く必要かは、慈愛深い神意によって知らされ告げられるであろう。
— Lee, R.E. "Robert E. Lee's opinion regarding slavery", フランクリン・ピアース大統領への手紙, December 27, 1856. civilwarhome.com. Retrieved October 24, 2007.
そうきたか!
かなり、上手く作られているなという印象です。
1時間ちょい2つの世界を交互に見せられてどうなるのかと眺めていたら、まんまと裏をかかれました。
人種差別を描いた作品ですが、いつの時代も差別をする人はいて、人が一番怖いなと思わせられました。
うーん、シャラマンかあ
この製作者は黒人が主役で世界観のひっくり返しが
得意なんでしょうが
最後はこれではありきたりの感はぬぐえない。
もうそろそろこの路線も飽きてきたなあ。
でもまた監督名につられて観に行くんやろうなあ
60点
アレックスシネマ大津 20211208
❇️まだ今も存在する白人主義者にゾッとします😱
1850年代?南北戦争直前🇺🇸ルイジアナ州
南部連合軍駐屯地所の綿花農場。
2020年頃のルイジアナ州
🔰アンテベラム=戦争前、戦前、戦争、この映画の場合南北戦争を指す。
🌀1850年代のパート
白人の駐屯地内にある綿花農場で奴隷として連れてこられた黒人女性が主人公。
主人公は長年を経て脱出の計画を企てる❗️
🌀2020年代現代のパート。
黒人家庭でセレブな生活して博士号を持つ学者が主人公。差別と戦う仕事をしていた。仕事や家庭、子育てで大忙し。
しかしこの生活を見ている何者かがいた❗️
この天国と地獄の時代の違う状況下の中まさかの新展開に発展していく新感覚サスペンス‼️
◉74D点。
❇️まだ今も存在する白人主義者にゾッとします😱
★彡結構ストーリーが動くまで時間がかかり、退屈な時間もあって、ラストの驚愕を差し引いても全体的には普通かなぁと思いました。
🟡見所5!
1️⃣冒頭からのワンカットシーンが凄い。⭕️
★彡何の解説もなく、この時代の黒人奴隷の状況が家畜の様な描写でゾッとします。
2️⃣新たに入ってくる新人奴隷の行動がヤバい⭕️
★彡ルールや体罰を知らないので主人公が危険に晒されドキドキします。
3️⃣優しそうな白人の変貌⭕️
★彡ただただ怖い😱
4️⃣過去と現代を繋ぐまさかの新展開。
5️⃣本当にこんな時代があったと思うと恐ろし過ぎる、そしてまだ白人主義社会は無くなってないのがもっと恐ろしいかも…
🟣ちょっと一言。
102分の映画で70分は特に大きな動きが無い。ただ奴隷とセレブ生活を見せられていて、少し謎を入れているくらいでやや退屈でした。
がっ!しかし大きな伏線の為、仕方ないと思いましたけどね。それでも??
上質なスリラー
個人評価:4.0
冒頭の長回しのシーンから、これは他の量産型の映画とは別格であると気付かされる。
美しく、どこか恐ろし気な陰影。ストーリーもさる事ながら、この映像美にも引き込まれる。
ミスリードを上手くつかった脚本にも脱帽し、すべてにセンスあるスリラー。良作である。
そう来たかー
が、観終わった鑑賞。
何となく、世界観に違和感を感じながら観つつも、気付けなかった。最後の最後まで。
しかし、アメリカなら有り得そうとも思ってしまった。
あの、エレベーターの少女のシーンは、『シャイニング』を思い出しますね。狙ったのでしょうか。
とにかく、ネタバレ禁止な映画ですね。
やられました。
予想できないストーリー展開
物語の序盤からは想像ができないストーリー展開に思わず見入ってしまいました。
ストーリー全般的に人種差別問題を提起する物語ですが、過去も現在も繋がっているということを考えさせる構成となっていて現実社会の闇を見た印象を受けました。
事前情報なく見たので、途中までは
誰かの過去の追体験なのか、夢と現実を行き来しているのか、ホラーなのか、全く分からなかったですが、
スマホが出てきた辺りから「ん?」と思いストーリーが繋がり始めたのは見ていて面白かったです。
人種差別を問題にしているので面白いという感想はおかしいかもしれませんが、差別問題を考えさせる暗いだけのストーリーではなく、予想を覆すエンタメ性のある脚本が素晴らしいと思いました。
これこそ誰にでもお薦めできる、すべき映画
捻りがあって、考えさせられる。そしてそれらがクオリティが高く飽きさせない演出。複雑になり過ぎず、細かなところを見落としたり、忘れていても納得感のあるラストは「こういうのが観たいんだ」と思わず唸った。
途中登場人物についての掘り下げや、ラストの畳みかけ(教授についてや脱走まで)が余りにもアッサリしていて少し物足りなく感じた。が、私はスリラーにおけるドラマ性は必要と思っている派だが、この作品については107分にまとめてある点の方が個人的には非常に高評価なので全く問題ない。
かつては利権、いまはメンツ
ポストプロダクションのスタッフが共通しているのか、
だいぶジョーダン・ピールみを感じる作品だった。
観客をしっかり楽しませなきゃいけない、
そしてメッセージを刻みつけなきゃいけない。
そういう覚悟というか凄みみたいなものを感じる作品だった。
わたしたち入れ替わってる~??
南北戦争時代、黒人奴隷制度が根強く残るアメリカ南部でのプランテーションでの出来事。そして、150年以上経った現代でのヴェロニカの日常。プロローグでは「The past is never dead. It's not even past」というウィリアム・フォークナーの言葉から始まるため、てっきり現代と過去とのタイムスリップを応用したSFだとばかり思ってしまう叙述トリック。うん、やられた。SF好きだからね・・・
「しゃべっちゃいけない」とか名前を勝手に決められるとか、結構意味深な手段によって巧みに混乱させてくれて、えげつない部分はそれなりに見せないテクニック。あぁ、そう、ダニエルね。奴はおかしいんだよ。芝居がかっていて。しかも、序盤における長回し映像では役者全員が舞台劇風でわざとらしい・・・これもヒントだったんですね。
人種差別の問題もリアルに描くものの、どことなく白人の優しさを求めている姿もいい。差別をテーマとした秀作は他にも多いし、過去も現在も展開としては抑揚の無さのため、残念ながら物語にのめり込めないのが難点か。そして、スマホの秘密が早々と明かされているので、ちょっとだけ混乱し、置いてけぼりを食らった。あぁぁ、なるほどね。Antebellumの意味にしても予備知識がないほうがいい。
先祖の過去は永遠に続く。突然先祖のエデンになって自分のルーツを知るなんて、ドラえもんの世界観でも登場しそうな雰囲気。でも、先祖の過去は過去じゃないんだよ!って、いくら悔やんでも、トリックにやられた過去も消せない。自分の知的レベルはドラえもんを楽しんでる小学生と同等だということも思い知らされた。
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