アンテベラムのレビュー・感想・評価
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なるほどこれは何も知らずに観た方がいい。
“予備知識なしで観るべし!”の理由!
そういうことこかぁーー!となる。
最初の奴隷シーンが長かったから前世の記憶が現代に残ってる系の話かと思いきや、まさかの展開でした。
冒頭、奴隷にされてる人たちがエデンに対して口にしていた『あなただけが頼りなの』というセリフ、これも、黒人差別に対して精力的に活動していた彼女に希望を持っていたからの発言だったのか。
しかし、人種差別というものが根強くない日本人の私にとって黒人差別というものはここまで酷いものかと衝撃を受けた。
結局、白人至上主義の議員が秘密裏に同じように差別している人たちを集めて、擬似奴隷農園を開いていたということか。
恐らく、参加者たちからは高額なお金を受け取っていたのだろう、、
その議員がエデンを気に入っていたのも、あんなに表舞台で差別に対して意見する強気な女性を虐げて手元に置きたいというかなり曲がった思考の持ち主。
だから、その娘もヤバいほど性格捻じ曲がっている。
あの、リモート取材の白人女性、すっごい差別感出してくる人だなと思ってたらまさかの黒幕の1人だったとは。
でも、最後にサラッと“女性は男性の尻拭いをさせられる”と彼女も性差別に対しての不信感は抱いていた様子。
なのに、自分よりさらに弱い立場にはあんなことを平気でできるんだなぁとドン引き。
ヴェロニカがホテルのエレベーターで出会った女の子は、シャイニングに出てくるような幽霊系かと思ってたけど違った。
色々と脚本の手がこんでて面白かったけど、最後はちょっとあっさりだったなぁ〜
あの議員がどんな理由でどういう風にこんなことを始めたのかを掘り下げて欲しかったなぁと。
予想できないストーリー展開
物語の序盤からは想像ができないストーリー展開に思わず見入ってしまいました。
ストーリー全般的に人種差別問題を提起する物語ですが、過去も現在も繋がっているということを考えさせる構成となっていて現実社会の闇を見た印象を受けました。
事前情報なく見たので、途中までは
誰かの過去の追体験なのか、夢と現実を行き来しているのか、ホラーなのか、全く分からなかったですが、
スマホが出てきた辺りから「ん?」と思いストーリーが繋がり始めたのは見ていて面白かったです。
人種差別を問題にしているので面白いという感想はおかしいかもしれませんが、差別問題を考えさせる暗いだけのストーリーではなく、予想を覆すエンタメ性のある脚本が素晴らしいと思いました。
これこそ誰にでもお薦めできる、すべき映画
捻りがあって、考えさせられる。そしてそれらがクオリティが高く飽きさせない演出。複雑になり過ぎず、細かなところを見落としたり、忘れていても納得感のあるラストは「こういうのが観たいんだ」と思わず唸った。
途中登場人物についての掘り下げや、ラストの畳みかけ(教授についてや脱走まで)が余りにもアッサリしていて少し物足りなく感じた。が、私はスリラーにおけるドラマ性は必要と思っている派だが、この作品については107分にまとめてある点の方が個人的には非常に高評価なので全く問題ない。
かつては利権、いまはメンツ
ポストプロダクションのスタッフが共通しているのか、
だいぶジョーダン・ピールみを感じる作品だった。
観客をしっかり楽しませなきゃいけない、
そしてメッセージを刻みつけなきゃいけない。
そういう覚悟というか凄みみたいなものを感じる作品だった。
シャラマンじゃね?
あれじゃん。
シャラマンのヴィレッジと同じオチ。
南北戦争以前の黒人奴隷と現代の黒人のエリート女性が過去と未来を行き来して
何か時間の混乱が起こるホラーかと思いきや、最初から現代劇で人種差別主義者が
黒人を攫って南北戦争以前を再現するとか、、
何か大袈裟な仕掛けがあるのかと思いきや何のことはないテーマパークの中😂
シャラマンのヴィレッジの時もめっちゃガッカリしたオチだったのに、
同じオチをしかもテーマパーク内で黒人奴隷をリアルに再現とかいくら何でも無理があるだろ。
主役のエデンとヴェロニカを一人で演じ分けていた女優が顔が別人のように変わっているのは面白かったけど、それくらいしか見るところはないかな。
経験した事の無いプロット。
本当に良く出来てる。時間と空間をずらしているかのような構成で物語が時間軸上に展開し、一方でその進行をパッチワークの様に切り刻んでは再構築しズレていたかのような時空間を一本の時間軸に収斂させていく。本作品で展開したドラマツルギーは他に類を見ない。満点でもいい。傑作である。奴隷制をテーマにしているように見せかけて現代社会における人種差別、性差別、世代間差別を見度とにクローズアップさせている。
わたしたち入れ替わってる~??
南北戦争時代、黒人奴隷制度が根強く残るアメリカ南部でのプランテーションでの出来事。そして、150年以上経った現代でのヴェロニカの日常。プロローグでは「The past is never dead. It's not even past」というウィリアム・フォークナーの言葉から始まるため、てっきり現代と過去とのタイムスリップを応用したSFだとばかり思ってしまう叙述トリック。うん、やられた。SF好きだからね・・・
「しゃべっちゃいけない」とか名前を勝手に決められるとか、結構意味深な手段によって巧みに混乱させてくれて、えげつない部分はそれなりに見せないテクニック。あぁ、そう、ダニエルね。奴はおかしいんだよ。芝居がかっていて。しかも、序盤における長回し映像では役者全員が舞台劇風でわざとらしい・・・これもヒントだったんですね。
人種差別の問題もリアルに描くものの、どことなく白人の優しさを求めている姿もいい。差別をテーマとした秀作は他にも多いし、過去も現在も展開としては抑揚の無さのため、残念ながら物語にのめり込めないのが難点か。そして、スマホの秘密が早々と明かされているので、ちょっとだけ混乱し、置いてけぼりを食らった。あぁぁ、なるほどね。Antebellumの意味にしても予備知識がないほうがいい。
先祖の過去は永遠に続く。突然先祖のエデンになって自分のルーツを知るなんて、ドラえもんの世界観でも登場しそうな雰囲気。でも、先祖の過去は過去じゃないんだよ!って、いくら悔やんでも、トリックにやられた過去も消せない。自分の知的レベルはドラえもんを楽しんでる小学生と同等だということも思い知らされた。
やられました
うまく作られた映画です。傑作です。さすがというべきか。
アメリカは今でもそういう社会だってこと。
「過去は消えない。通り過ぎてさえいない」冒頭に掲げられます。
えぐってくれてますねえ。脱帽です。
振り返れば伏線だったなあ、と思うところがありますね。
・プランテーションの中で奴隷イーライが”Cracker(貧乏白人)”と陰口をいうところ。
Crackerというスラングが南北戦争時代から蔑称だったかは大いに疑問だし、イーライの方が本当は上位であることを暗示しています。(イーライは本当は大学教授ですから)
言葉遣いを細かく聞き取れれば現代でしか使わない言い回しもあるんじゃないでしょうか。残念ながら英語をそこまで聴き取れないので私には見破れませんでした。
・火葬されてしまったイーライの奥さんの遺灰の中から出てくる十字架のペンダント。金製で灰の中でもピカピカ。奴隷が持てるような代物じゃなさそうだ。これにはちょっと違和感がありました。
・新入りの奴隷がイーデンが特別な人物であることをすでに知っていて、すぐに逃げようと言ってくる。また、イーライたち他の奴隷からも彼女がなにか期待されているところ。最初はイーデンが霊能力者で、そっち方向で解決する話かと思いましたよ。
監督たちはそういったイースターエッグはたくさん仕込んであるって言ってるようだから、探せばまだいっぱいあるんでしょう。もう一回観てみようかな。
アメリカでは意外に評価低いんだよねえ。白人はこの映画を観て嫌な気分になるのかな。
「グリーンブック」みたいな「白人だけど黒人の味方だよ」って人がほとんど出てこないからね。
で、「グリーンブック」はオスカーなんだよ。ちょっと考えさせられる。
綿花の農場で奴隷として働く女性と人気作家。 境遇の異なる女性を一人...
綿花の農場で奴隷として働く女性と人気作家。
境遇の異なる女性を一人二役で演じたということだが・・・・・。
2つの物語がどこでつながるのかという視点で観ていたがそう来たか。
一人二役ではなく、同一人物だったわけね。
農場から脱出する際にスマホが出てきて、スマホ!?これは南北戦争当時の話ではなかったのか、と混乱。
確かに予測不能だ。
おもしろい
何も知らずに見たら面白い。
あらすじすら読まずに見ることができて良かった。
普通に奴隷時代のスリラーのつもりで見ていた。
場面切り変わって現代、過去からは逃げられない!
そういう系の映画かと思っての…
なので、完全にこの映画の意図する通りに
ストーリーを楽しんだ。
演出技法を逆手にとるミステリー小説がやってきた
トリックの新発明みたいな快感映画
映画を予想しながら見たい派には向かないかもしれないが
1回は最高に楽しめる映画。
ただ、これは繰り返し見ることに耐えうるほどの上質さがない。
でもそれで十分! 良いエンタメです。
鑑賞動機:あらすじからみるに、もしや『キンドレッド』?10割
公開時に見逃してしまったが、あらすじくらいしか把握せずに鑑賞。何となくホラー寄りの作品と思い込んでいたが。
二つのパートがどう関連するのか、いくつかやり方あるんだろうが…一番考えていなかったやつだったので、素直に驚いておく。
講演を見ると二重の意味合いもあったのかと思う。シディベはちょっとだけなので、三重とまではいってないけれど。途中リゾの曲がかかっていたような。
またか…
レンタルして観ました。
見終わった後に製作陣見てなるほど…と。。
自分には合わないわけだと思いました。ジョーダン・ピール監督にゆかりのあるチームなんですね。黒人問題を盛り込むなんて、いかにもぽいなーなんて観てたけどやっぱりって感じ。ゲットアウトもアスも、リメイク版キャンディマンも全て自分には全く合いませんでした。何にも面白くなかったし、奇天烈でも無かったし、結局最後はドンぱち(格闘)するし。。ハントもそんなんじゃなかったかな。。もうイイぜ、流石にこのチームは。
〜劇終〜
第一章でトリックを見破ったのでご満悦。
提督の挨拶で(ん?南北戦争の戦況ってそうだっけ?)疑問を感じ、クラッカーという悪口で確信を持ち、燃え残った十字架でだめ押しし。とパーフェクトに正解できたので、まずご満悦です。
こんなセンシティブなテーマで、不謹慎と取られかねない大風呂敷のハッタリをかますとか、やっぱ、アメリカって良くも悪くもスゴいよな。
第二章現代編のデブの黒人女がかなりムカつく(映画の裏テーマがただの黒人擁護なら、あんなウザいキャラにする必然性がない)とか、無自覚なのか意図的なのか良く分からないまま全方向に喧嘩売ってる感じ、好き(笑)
馬が上手い
スマホが出てくるまで、2元中継ものかと思った。
皆ここで「やられた」と思うのでは?
(これは制作側のアイディア勝利)
この制作陣の得意技「終盤あたりに仕掛けを一つ解除する」(シャマランの影響か)
個人的にはジョーダンピール監督作品の「ゲット・アウト」「アス」が好みだが、今回は監督を変えての作品となる。
時系列を反転させ、現代と過去の境界線を曖昧にする脚本と演出。
アイディアは良いが、現実問題として、主人公のヴェロニカ以前に拉致られてきたであろう人々の扱いはどうなっているのか?
上院議員の力で結構な規模のプランテーションだが、少しずつ拉致してきたとしても、大勢の行方不明者が出ていることに疑問を持つ者はいなかったのか?(短期間であればなおさら)最も長くいる者はどれぐらいなのか?定期的に入替えでもしてるのか?(主人公の失踪も結構時間経っているように見えて6ヶ月ほどしか経過していない)
おそらく彼女が最初の脱出者(生存者)だろうから、彼女の影響力は凄かろう、上院議員(白人至上主義者)側もただでは済むまい。
本作は、過去の負の歴史である黒人奴隷制度を通して、現在もなお根強く残る差別意識を可視化した物語となっている。
差別意識を自覚的、無自覚的に持っている人たちもいる。つまり、黒人たちにとって黒人差別とは過去のものではないということ。
日本の芸人が顔を黒く塗っただけで「差別」というぐらいですから(-_-;)・・・
人種差別は根深いものではあるが、まだ引きずっているのか、とも思う。(映画のネタとして)
歴史の浅い国なのでそれしかないのかなと…
料理の仕方でいくらでもできそうだが、単一民族の日本人としては根深いところにはピンとこないのよね。
ある種のフラストレーションは感じた
これ絶妙にあり得なくはない話ってところが怖い
そんで、現代社会にもまだその影は潜んでて。
それが顕密に組み上げられた結果、こうなったんだろうな。節々に怒りを感じるもんね。
緊張と緩和で出来てるのもうまいし。
終わり方がちょっと疑問
この映画は前情報も予告も見ずに
観るのがいちばんでしょうね
ガボレイ・シディベがまたいい役やってましたな。
ずっとこうでいてほしい。
あのバーのシーンとか良かった。
ジェナマローンは最近こういう役しか見ないが
それでも似合うしオーラあるからいいんだけどさ…
なんかもっとさ…いやこのままでいいのかな…
ネタバレ厳禁な作品ですね。
ネタバレ厳禁作品との事でしたので“南北戦争のお話らしい”程度の予備知識で観始めたのですが…。
”これはいったいなに?"
…???(・・?)
疑問ばかり浮かぶ展開とその真相には驚かされはしたんですが…そこからはいつも通りな感じでしたね。
面白かったんですが、ちょっと物足りないかなぁ。
あそこからもう一捻り、もしくはもっとスリリングな展開にしてくれたら、より面白くなったような気がします。
南北戦争 白人至上主義 不可思議なスリラー
傑作です!!
面白かった!!
序盤から思いっきり引き込まれ、見入ってしまった。
不可思議な違和感は、最後まで観ると意味が分かります。
『ゲット・アウト』も良かったけど、コッチの方が上だと思う。
ホラー要素がいい。
「過去は決して死なない、過ぎ去りさえしないのだ」
「未解決の過去は、現在に害をなす」
心に刺さる言葉も。
リー将軍の銅像を巡り死者も出た、2017年のアメリカ南部シャーロッツヴィルの騒動を、思い出しました。
南北戦争の知識があった方が楽しめると思います。
知らない方は簡単に調べてから観るのがオススメです。
全113件中、21~40件目を表示