「次回作に期待」アンテベラム Mさんの映画レビュー(感想・評価)
次回作に期待
クリックして本文を読む
冒頭のエピグラムと、過去が舞台なのに年代を示すテロップがない事から、本作の仕掛けは開始10分ぐらいで容易に想像がつくものだが、そうなると後に残るは黒人虐待の鬱展開と中盤から始まるダルいネタばらし(ここで主人公が乗馬が上手い理由の伏線が張られている。念のため)があるだけで、映画館の暗闇で腕時計の文字盤を見るという、チャレンジを何回かしなけばならない。
ただ、マジックアワー、長回し、馬、銃、そして、死と長編デビュー作の冒頭でしっかり映画に仁義を切るあたり好感が持てるし、ラストのスローモーションは幻想的でエモーション溢れる本作白眉のシーンになっており、このシーンを見れただけでも、観に来た価値があったというものだ。
もちろん、このシーンの為に1時間40分我慢してくれてとは、口が裂けても言えないが。
コメントする