「主人公二人のトラウマが、物語を引き立てます。」サイレンシング よしさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公二人のトラウマが、物語を引き立てます。
動物保護区を守る主人公。森林で少女を狩る異形の人間を見た主人公が、少女を助けて闘う物語。
異色のサスペンスですね。
主人公は二人。
娘が行方不明になり苦悩する動物保護区の管理人。
そして、もう一人は養父母に虐待を受けた弟を守る女性保安官。
一般的な正義ではなく、夫々の思いを胸に少女を助け、犯人を追います。
広大な森の深い闇の不気味さ。
異形で目的が分からない犯人の不気味さ。
不気味さが視覚的にも感覚的にも、良く描かれているように思います。
また、主人公を二人にし、それぞれのトラウマや苦悩を描くことで、物語に深みが出たようにも思います。
ただ、犯人捜しの面白さに欠けているのが難点でしょうか?
この点に関する製作側の意識が、少し薄かったように思います。
評価は・・・4と迷いましたが、3.5にしました。
大向こう受けする映画ではありませんでしたが、私的に楽しめた1作でした。
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